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日本学生記録更新、関東インカレ優勝、国体出場など、今年も数々の好成績を残した“ハードラー”たちに聞く。

 陸上のトラック競技は、毎年ゴールデンウイーク前後からシーズンに突入し、全国各地で大小さまざまな大会、記録会が行われます。本学の陸上競技部短距離ブロックも今年は数々の大会で優秀な成績を残しましたが、とくにハードル陣の活躍は目覚ましく、今年だけではなく来年度以降にも大きな期待を抱かせてくれる内容でした。
 今回は、女子100mハードルにおいて、日本選手権で学生記録の更新を果たした城下麗奈さん、関東インカレで優勝した川舩愛美さん、全日本インカレで3位に入った上田美鈴さん、そして男子110mハードルで関東インカレ優勝の佐藤大志くんの4名のハードラーに今シーズンを振り返っていただくとともに、陸上競技部短距離の安井年文監督に“ハードルに強い青学”の秘密をお聞きしました。
安井 年文
陸上競技部
短距離監督
安井 年文
 短距離種目は基本的に個人競技、つまり自分との戦いです。陸上競技部の短距離チームでは、少人数制を基本に、一人ひとりの能力や人間性を把握したうえで、個人ごとに適した練習メニューを用意。文字通りマンツーマンの指導で個々のレベルアップを目指しています。
 こうした環境のもと、城下が大きく飛躍し、続いて川舩も学生を代表するハードラーへと成長してくれました。この2人の活躍があり、“青学はハードル競技に強い”とのイメージが定着。その後、上田や佐藤をはじめとする、大きな能力を秘めた後輩たちも多く入部するようになりました。
 ただ走るスピードを追求するだけではなく、“跳ぶ”という作業が加わるハードル競技は、練習法にもさまざまな工夫が必要です。どのくらいの割合で“跳ぶ”練習を組み込むべきかをデータ解析で導いたり、個々の体調に応じてハードルの高さや置く間隔を変えてみたりなど、繊細な調整を行います。そして、こうした練習メニューは、選手全員に画一的に指示するのではなく、個々の選手と相談したうえで、一人ひとりに細かく設定。選手たちが気持ちよく練習に集中できる環境を作ることが、我々の大きな仕事だと考えています。
 城下や川舩といったトップクラスの選手がすぐ身近にいるのは、下級生たちにとって刺激的な環境です。これからも大いに刺激しあい、陸上競技部全体のレベルアップにつなげてもらいたいと思います。


城下 麗奈さん
経済学部
経済学科4年
城下 麗奈さん
 大学入学時からユニバーシアード出場を大きな目標にしていたのですが、4年間チャンスがなく、今年はあえて2単位を落として“5年目の正直”にかけたシーズンでした。ただ春先に思ったようにタイムが伸びず、結局出場の夢は叶わないまま。そんな夢が破れた直後の日本選手権で決勝まで進み、自己ベストと同時に日本学生記録となる13秒26のタイムで3位に入るのですから、ハードル競技はわかりません。「ハードルを跳ぶ」という動作がある分、走るだけよりもタイムを縮める伸びしろが大きく、条件が合えば一気にタイム短縮もありえるのが、ハードル競技の難しくも面白いところですね。
 正直、あと少し早く自己ベストで走れていれば、ユニバーシアードに出場できたのに…とは思いますが、青山学院大学での5年目にタイムを伸ばせたことは、自分自身の成長を再確認できましたし、私のマイペースを容認して支えてくださった安井監督をはじめ陸上競技部の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。今後は、自己ベスト前後の記録をコンスタントに出せる安定感のある選手になることが目標。そうすれば自然と自己ベストの更新、さらには日本記録13秒00の更新へとつながっていくと考えています。これからも自分自身に妥協しないスタイルを貫き通すつもりです。


川舩 愛美さん
経済学部
経済学科3年
川舩 愛美さん
 今年は春の最初のレースで自己ベストに0.01秒と迫るタイムを出せたので、「今年はやれる」と大きな手応えを感じていました。その後も、追い風参考ながら自己ベストタイの記録が出たり、関東インカレでは悪コンディションでタイムが伸びないなかで優勝できたり、記録的にも成績的にも“絶対いいシーズンになる”と思っていたんです。ところが関東インカレの後に肉離れを起こし、結局その後はケガを引きずる形で、満足のいく成績を残せずにシーズン終了。春先の好調さを考えると、本当に悔しいシーズンでした。
 来年は大学生最後のシーズンですし、今年やり残したことがたくさんあるので、絶対に“リベンジ”します。自己ベストの更新や学生チャンピオンはもちろん、6月の日本選手権でも決勝に進み、日本一になることが最大目標です。大学生のトラック競技は、残念ながらあまり注目度は高くないかもしれませんが、国際大会の選考会を兼ねるレースもあり、毎回熱い戦いが繰り広げられています。青学も大きな大会で数多くの決勝進出者を出すなど、意外と(笑)頑張っていますので、来シーズンはぜひ応援に来てください。


佐藤 大志君
理工学部
化学・生命科学科1年
佐藤 大志君
 大学ではハードルを続けるとともに、生命科学についても学びたいと考え、青学の理工学部に一般入試で進学しました。受験勉強で半年ほどブランクがあったので、競技の方は不安がありましたが、春の関東インカレで優勝でき、「大学でもやれる」と自信を持てました。
 その後、秋の国体の選考会を兼ねた神奈川県選手権で自己ベストを更新し、さらに手応えを実感。監督やコーチの指導のもとで自分がやっていることは間違いではないと、自分でも成長を感じることができました。でも国体の本番や全日本インカレといった大きな舞台で必要以上に力んでしまい、思うようなタイムが出せなかったのが悔やまれます。
 自信を持てた部分、反省すべき部分、いろいろと体験できた大学1年目でしたが、今後さらに大きな舞台で自分の力をすべて発揮できるよう、レベルアップに取り組みたいと思います。


上田 美鈴さん
経済学部
経済学科1年
上田 美鈴さん
 福井の高校から青学にやってきて、初めての一人暮らしなど、生活環境が大きく変わりました。そんななかで、高校3年生のときには出せなかった自己ベストを2年ぶりに更新。大学1年生の間にここまで良くなるとは思っていなかったので自分でも驚いています。監督、コーチ、先輩方、そして一緒に競いあっている同級生たちのおかげです。
 春の関東インカレは6位でしたが、秋の全日本インカレでは3位、しかも準決勝で自己ベスト更新と、徐々に成長できた1年間には満足しています。ただ高校3年生のインターハイでも4位など、これまでの競技生活で2位、3位、4位が多く、まだ大きな大会で1番になったことがないんです。大学でシニアクラスのレベルの高さも肌で体感できましたし、もっともっと練習を重ねて、大学生の間に、絶対に全国1位を取れる選手になりたいです。


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