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技術士第一次試験・機械部門に理工学部機械創造工学科の3年生32名が合格

 2009年度の技術士第一次試験・機械部門において、理工学部機械創造工学科の3年生32名が見事に合格を果たしました。昨年22名だった3年生の合格者数が一気に10名も増えた計算です。
 「技術士」とは、科学技術に関する高度な専門知識と豊富な実務経験、および倫理観を備えた技術者として認定される最も権威のある国家資格です。今回受験した「機械」をはじめ、「電気電子」「経営工学」など、全部で21の技術部門から構成されています。第一次試験の合格者は「修習技術者」と呼ばれ、(社)日本技術士会に登録手続きを行うことで「技術士補」となり、4年間の実務経験を経て第二次試験に合格し、登録すると「技術士」を名乗ることができるシステムです。
 なお「技術士」は、世界各国の技術者資格の相互承認を推進するAPEC(Asia Pacific Economic Cooperation)エンジニア制度の登録対象となっており、登録することで活躍の場を海外に広げることが可能です。なかでも、米国内で多くの独占業務を担うPE(Professional Engineer)と同等とみなされることには、技術者としての可能性を広げるうえで多大なメリットがあります。また、日本国内でもPEと同じように、いくつかの専門的な業務を技術士取得者の独占業務とする動きがあり、将来性においても多方面から注目されているのです。
 今回の多数の合格者輩出について、機械創造工学科の渡邉昌宏准教授、および合格者を代表して機械創造工学科3年の佐藤忠昭君に話を聞きました。
渡邉 昌宏
理工学部
機械創造工学科
准教授
渡邉 昌宏
 本学科では、1年次から「工業力学」と「工業動力学」という力学の基礎となる科目を必修に置くとともに、機械工学の中心となる「材料力学」「流体力学」「熱力学」「機械力学」の4力学について2年次で徹底して学べるカリキュラムを構築しています。このように2年間で基礎をしっかり固めたうえに、3年次以降の専門知識を積み上げていくので、学生たちの理解度も高く、また技術士の第一次試験では、力学の基礎的部分の把握が重要なこともあり、今回の合格者増につながったのではないでしょうか。学生たちが普段から集中し、学習・研究に取り組んでいる結果だと思います。また、本学科卒業の技術士の方やOB会(AGME)の協力支援を受けて、毎年セミナーを開催していることも、今回の結果につながったと思います。
 幅広い教養と専門知識の修得を目的とする大学においては、資格取得は最大の目的ではありません。それでも学生が大学でどう学び、どれほどの知識を身につけたかを表す“ものさし”となり、また同時に学部・学科の教育の“質の保証”にもなると考えています。とくに「技術士」の資格は、そのまま将来の仕事にも直結するパスポートとも呼べるもの。3年次で取得すれば、その後の就職活動でも大きなアピールポイントになるはずです。今回の第一次試験は、まだまだ入門的な資格ですが、これをきっかけとし、学生たちには、将来の自分自身の力となる他の資格にも、積極的にチャレンジしてもらいたいですね。

佐藤 忠昭 君
理工学部
機械創造工学科3年
佐藤 忠昭 君
 2年次に4力学について学んだ“基礎”があったので、復習を中心に勉強することで試験に対応できました。また、2年次から研究室で学べる「ラボワーク」のおかげで、昨年受験された渡邉研究室の先輩方から試験の傾向や過去問など、貴重な情報をお聞きできたことも心強かったです。技術士の試験は、第一次試験に合格した後、4年間の実務経験を経て第二次試験があります。大学入学時から将来は海外に出てモノづくりに関わりたいとの夢があるので、「技術士」の資格取得は視野に入れつつも、FE(Fundamentals of Engineering)やPEなど、海外の技術系の資格にも今後は挑戦するつもりです。

FE:PE取得のための第一次試験に相当。FE合格後に4年以上の実務経験を積むことでPEの受験資格を取得できる。
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