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駐日モンゴル国特命全権大使が相模原キャンパスを視察

4月27日、レンツェンドー・ジグジッド(Rentsendoo JIGJID)駐日モンゴル国特命全権大使が本学相模原キャンパスを視察され、青山学院執行部より杉村佐壽常務理事が、大学より長谷川信副学長、岡田昌志副学長、岩田伸人国際交流センター所長が出迎えました。キャンパス施設の見学に先立ち、「最新のモンゴル事情とモ日関係」と題する講演が開催され、会場となった教室には約140名の学生が参加し、大使の熱のこもった講演に熱心に聞き入っていました。

モンゴル国は、国土面積が日本の約4倍(150万平方キロメートル)、人口は約270万人(人口密度は1平方キロメートル当たりに僅か1,7人)で、1990年、旧ソビエト連邦の姉妹国家であった「モンゴル人民共和国」から現在の「モンゴル国」(Mongolia)になりました。歴史的にはチンギス・ハーンが1208年に建国宣言したモンゴル大帝国からは約800年も経ていますが、市場経済の国家として再スタートしてまだ20年しか経っておらず、その意味では大変に若い国家です。ちなみに国民の識字率はほぼ100%に近く、35歳以下が全人口の約7割を占めています。


 

モンゴル国と本学との関係は、2006年に、モンゴル国立大学とWTO研究センターの共催で開催された国際学術シンポジウムに始まります。当時より日本・モンゴル両国の政府間では経済・貿易の積極的な意見交換が始まっていたこともあり、本学とのシンポジウムはその後、ウランバートル市内のモンゴル国立大学キャンパス内でも開催され、計3回開催されました。

2009年5月には学校法人青山学院を中心とする民間交流促進のための代表団(団長は松澤建理事長)がモンゴル国の首都ウランバートルを訪問し、本学と同国との教育交流を促進する方向性が認識されました。このことが契機となって、2009年秋にはモンゴル国から当時のバヤル首相が来校され、本学の大会議場で約300人の学生・市民を前に ご講演いただきました。


 

今回のジグジッド大使の講演もこうした経緯があってのことではありますが、本来の目的は、相模原キャンパスの理系教育施設の視察です。大使は、1時間の講演を終えられた後、理工学部機器分析センター(澤邊厚仁教授)、太陽電池の研究開発動向(中田時夫教授)、空気軸受けの実験(大石進教授)、そしてソーラーカー(林洋一学部長)を視察されました。時間制約の都合で途中、簡単な説明のみに終わった場面もありましたが、日本の大学で自然科学を修められた大使は非常に興味深く視察されました。

 

現在モンゴルから日本に留学、滞在中の学生は常時約1000名ですが、今後は理系の留学生が急増するものと思われます。世界的な鉱物資源の需要高まりを受けて、今後、数十年にわたって少なくとも年率10~15%以上の経済成長率が見込まれているためです。これは2009年10月に調印されたモンゴル国内のオユトルゴイ鉱山開発の外資自由化がきっかけと云われています。今後のモンゴル国の発展には、我が国の環境保全・エネルギー技術はもとより、製造業が芽生えるために不可欠な品質管理や経営ノウハウ、特に高度な技術にも対応できるエンジニアの養成が不可欠です。

これらに鑑みれば、今回のジグジッド大使の相模原キャンパス視察は、モンゴルと本学の新しいグローバルな研究教育提携の一助となるに違いないでしょう。

                                 ( 国際交流センター所長 岩田伸人 記)

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