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総合文化政策学部で“創造の現場を教室へ!”を実現するために、コース「一般講義・特別講義」を展開

 文化・芸術を世界に発信する人材育成を目指す総合文化政策学部では、学習をナビゲーションする目的で「メディア文化」「都市・国際文化」「アートマネジメント」の3コースを用意しています。そして、それらに対応する形で「メディア文化論」「エリア文化論」「芸術文化論」のコース科目が設置されていますが、それぞれに「一般講義」と「特別講義」という二段階で学ぶシステムを導入しているのが特色です。2008年4月の学部設置当初から“学びの柱のひとつ”と位置づけられている一般講義と特別講義の特色について、総合文化政策学部長の杉浦勢之教授に話を聞きました。
杉浦勢之
総合文化政策学部長
杉浦 勢之
 文化や芸術について学ぶには「創造」あるいは「想像」する力が求められます。そこには「自由」な発想が必要ですが、文化や芸術は幅広い領域と関連するため、あまりにも自由過ぎると学生たちは“迷子”になりかねません。そこで総合文化政策学部では、一定の道標となる方向性を示すことを目的に、学部設置当時に3つのナビゲーションコースを用意しました。そして同時に、ふたつの重要コンセプトも設定したのです。ひとつが「青山の街をキャンパスに!」。もうひとつが「創造の現場を教室へ!」です。
 「青山の街をキャンパスに!」に関しては、青山コミュニティ・ラボ(ACL)を活用したラボ・アトリエ実習を通して、地域とも連携しながら、より実践的な学びを展開しています。大学の枠に収まらない幅広い取り組みによって、徐々に成果も見えつつある段階です。
 一方の「創造の現場を教室へ!」については、学生たちにプロの現場を知ってもらうべく、各ジャンルの第一線で活躍されている方を“講師”として大学に招くことを基本路線としました。しかし、その道ではプロの方であっても、学問の体系と関わらせて学生に「教える」ことは難しい。また講義の内容をすべて先方に任せるのでは、学問領域や本学部の人材育成の狙いや方針とずれてしまう恐れもあります。そこで考え出したのが「一般講義」と「特別講義」という科目の設定でした。
 前期に行われる「メディア文化論」「エリア文化論」「芸術文化論」の各科目の一般講義は、原則として本学の教員が担当します。そしてそれぞれの分野における産業の現状や諸問題などを厳しさも含め、学術的にレクチャーし、その分野について真剣に学びたいのかどうかを学生自身に見極めさせる役割を担います。後期の特別講義では業界のプロを招いて実践的な学びを行いますが、一般講義の単位を取得した学生だけが受講できる仕組みなので、単なる興味本位ではなく“本気”でその分野を志す学生だけが残る形になっています。学生は良くも悪くも業界の現実を知ったうえで、特別講義に臨むことになるので、教える側と教わる側との真剣勝負が期待できるわけです。
 3コースのなかでは私が担当する「メディア文化論」が先行して、昨年度から開講しています。特別講義ではフジテレビの情報制作局の全面協力を得て、放送メディアの企画制作の現場について有意義な講義を行いました。フジテレビには今年度も引き続き協力いただけることになり、さらにラボ立ち上げに結びつける新しい展開に取り組んでいるところです。
 井口典夫教授が担当される「エリア文化論」と「芸術文化論」も今年度からスタートしました。これでメディア、エリア、アートという本学部の“3本柱”がそろって本格稼働を始めたといえます。私は学生たちに、「“自分探し”はするな。自分は“創造”するものだ」と日頃から伝えていますが、一般講義と特別講義は、学生たちが自分の進む道を選択し、自己を創造するための重要な機会です。創設から3年目を迎えた本学部において、一般講義と特別講義の取り組みがもたらす成果に、ぜひとも注目していただきたいと思います。
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