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開設2年目を迎えた新学部・学科の現状を学部長と学生が語る。〈経営学部マーケティング学科〉

2009年4月に本学は新学部「教育人間科学部(教育学科・心理学科)」と新学科「経営学部マーケティング学科」を開設しました。 学部長と学生による座談会を実施し、時代が求める教育の場を提供すべく誕生し1年を経過した新しい学部と学科の現状について聞きました。
青山マーケティングがわかれば、
世の中がもっと面白く感じられます。
田中 正郎
経営学部長
田中 正郎



新井 翔也 君
経営学部
マーケティング学科2年
新井 翔也 君



廣瀬うららさん
経営学部
マーケティング学科2年
 廣瀨 うららさん
現代の社会が求める新しい学び
「青山マーケティング」

田中 経営学部は、2009年4月からマーケ ティング学科を開設し、従来の経営学科とともに2学科体制となりました。企業や組織にとって内部の問題解決に必要となる知を「経営学」とすれば、企業と組織が外部とコミュニ ケーションを図る際に求められる知が「マーケ ティング」といえます。マーケティング学科は、現代の社会に求められる新しい学びを発信するべく設置したわけですが、おふたりが本学科を選んだ経緯を教えてください。
廣瀨 高校時代に見たドラマがきっかけでした。CMプランナーが主役のストーリーを通じて、商品の売り方や消費者の動向分析など、マーケティングの専門知識を興味深く知ることが できたのです。大学選びもすべて経営学系に 絞っていたなかで、青山学院大学にマーケティング学科ができることを知り、興味のあった「マーケティング」そのものを学べると思って決めました。
新井 僕はもともとマーケティングという言葉さえ知らなかったのですが、何かのテレビで 「マーケティングはモノを売る仕組みを創ること」と語られていたのを見て、少し興味を持ちました。そこで自分なりに調べてみると、将来企業に入ったとき、自分の言葉やアイデアが、売上アップに貢献したり、世の中に大きなブームを生み出したりできるかもと考えるとワクワクし、大学で深く勉強してみたいと思いました。
田中 本学科に対して、「新設」という不安はなかったですか。
新井 実は高校も新設コースに入学したので、自分たちで新しい歴史を創るやりがいや満足感を理解しており、あまり不安は感じませんでした。
廣瀨 私は正直、少し不安感もありましたが、逆に自分たちがやりたいことをできる自由さもあるのではと思い、青山学院を選びました。
田中 ここまで1年間学んでの感想はいかがですか。
廣瀨 1年生は、まだまだ基礎の段階ですが、マーケティングに関連する科目を学ぶことで、「私が勉強したかったのはこの分野だ」と、再確認できました。
田中 マーケティング学科で学ぶ意義が見えてきたということですね。
廣瀨 はい。まだ何となくですが、いろいろと勉強するなかで、自分は新しい企画開発などに携わるよりは、戦略的な提案に強い関心を抱いていることに気づきました。例えば新規事業を起こすよりも、既存のデータを調べ直し、違った視点から戦略を創造するといった感じでしょうか。
田中 新井君はいかがですか。
新井 1年生では基礎的な学びが中心で、もう少し実践的な授業があればいいなと思っていましたが、2年生になって、新規ビジネスを企画して発表する「サイバービジネス実習」という科目をはじめ、実践的な学びが増えてきたので面白いです。
田中 サイバービジネス実習は、実は経営学科の科目という位置づけですが、経営学科とマーケティング学科の垣根を低くし、お互いの科目を相互に履修しやすくしているのも本学経営学部の特色でもあります。そういう意味では、経営学科の学生と一緒に学ぶことも刺激になっているのではないですか。
新井 そうですね。いろいろと知らなかったこ とが見えてきますし、勉強になる点は数多くあります。

田中 正郎


マーケティングの基礎は
「経営学」「商学」「会計学」の3本柱


田中 1年生ではマーケティングの基礎を学ぶわけですが、本学科では専門基礎科目として「経営学基礎論」「商学基礎論」「会計学基礎論」の3つを用意しています。実際に学んでみた感想を聞かせてください。
廣瀨 経営学は理論的な感じが強いですね。それに対して商学は入学前に抱いていたマーケティングのイメージに近い科目だと思いました。教科書の内容だけではなく、実際に ニュースで話題になっている事例を用いた解説もあり、とてもわかりやすかったです。あと会計学は、「ああ、これが簿記かぁ…」っていう感じでした(笑)。
新井 僕も商学は「自分が学びたかった学問分野」と感じましたね。また経営学は授業の最後にその日の学びについて学生同士でディスカッションするのが刺激になりました。会計学の簿記に関しては、最初は難しく思いましたが、実際付き合ってみると、シンプルで基本的な理論なのに多彩に応用できる仕組みに面白さを感じました。ぜひ簿記検定にもチャレンジしたいと考えています。
田中 2年生になると応用や専門性の高い科目が増えてきます。そんなときに1年生で学んだ「基礎」が必ず生きてくるはずです。
廣瀨 確かに2年生になってから、いろいろな授業で先生がお話される内容に対して、「1年生の基礎科目で習ったことだ」と気づくことがあります。
新井 よく考えると「経営学」「商学」「会計学」の3つは、企業活動の三大重要要素ですよね。「こんなに大切な基礎の段階を1年生の間に習っていたんだなあ」と今更ながら気づきました。遅いですよね(笑)。
田中 いえいえ、本学科で学べば、知らず知らずのうちに専門知識が身につくことが実証されたわけですから良しとしましょう(笑)。
 ところで、大学で「マーケティング」を学んでから、何か自分自身で変わったことはありま すか。
廣瀨 普段の買い物でも、今まで気づかなかったいろいろなものが見えてくるようになりました。例えば、スーパーとコンビニだと同じ商品でも価格が違ったりしますよね。大体スーパーの方が安いのですが、マーケティングを学ぶとこの価格差の“謎”が解けます。あとはお店の棚の陳列などにも、無意識にお客様に商品を手に取らせるための戦略が仕組まれていたりします。そういったことにこっそり気づき、ひとりで「なるほど」と納得している日々です(笑)。
新井 お店でお茶を買ったとして、自分が何故そのブランドを選んだのかは、マーケティング論的には明確な理由付けができるわけですよね。そういうことを知ると、どんどん世の中の構造が面白くなります。ビジネスの具体的な成功事例などを学ぶ授業もありますが、商品販売の裏側の仕組みが見えてきました。


積極的で好奇心旺盛な学生が
マーケティング学科の特色


田中 1年間学んでみて、マーケティング学科はどんな学生向きだと感じていますか。
新井 しっかり人の話を聞ける人が向いていると思います。時代のニーズをとらえる必要があるので、そのためには多くの人の話を聞いて見聞を広げることが大切です。いろいろな人の価値観に共感できるような好奇心旺盛な人であれば、充実した学生生活を送れると思います。
廣瀨 経営学科と比べても女性の数が多いですよね。これは私なりの分析ですが、やはり女性の方が流行に敏感なので、マーケティングに興味のある人も多いのではないでしょうか。何が流行しているのか常にアンテナを張り巡らせ、またそれを確かめにいく行動力を備えた人も多いです。スイーツの食べ比べをして独自のランキングを発表してくれる人もいます(笑)。
田中 マーケティング学科には、「自分たちで何かやりたい」と前向きに考える学生が多いと私も実感しています。新学科を設置するにあたり、やはり教員側もどんな学生が集まるのかは不安に感じるものです。想像していた以上に積極的な学生が集まったことは、うれしい驚きでした。
 マーケティング系の学科は他大学にもありますが、本学科が、他大学のマーケティング系学科と比べて勝っているものは、学生たちが将来を自分たちで創り出そうとする意欲だと感じています。おふたりもそろそろ将来の目標は明確になってきましたか。
廣瀨 自分が経営戦略に興味があることはわかっても、それをどう将来の仕事に結びつけるべきかは見えていません。大学の学びを通じて自分が進むべき道を見つけ出したいと考えています。
新井 大学で勉強するまでは、マーケティングの知識を活かす仕事といってもピンとこなかったのですが、最近はブランドマネジャーという企業のブランドを総括するポジションがあることを知って興味を持っています。ただし、どの業界がいいかなどの詳細は、まだ何も決まっていません。あまり早く決めつけて自分の可能性を狭めるよりは、幅広く学ぶなかから探し出したいと思っています。
田中 3年生になれば、社会の第一線で活躍されている実務家の方を講師として招き、ビジネスの最前線に触れる機会を増やします。
 そもそも青山マーケティングは今あるものではありません。在学生の皆さんや卒業生ならびに我々教職員が、青山学院のキャンパスで いっしょに創りだしていくものです。創造する ことの喜びをともに味わいましょう。
 今日はありがとうございました。
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