メインコンテンツへ
総合文化政策学部「ラボ・アトリエ実習」の成果を日本カナダ学会で発表しました

総合文化政策学部では、世界の様々な思想・文化・芸術に触れ、それらの社会の中での位置づけを考え、実践につなげていくためのカリキュラムが組まれています。その中でも、文化創造・発信の現場で学ぶプロジェクト型教育「ラボ・アトリエ実習」では、キャンパス周辺地域の様々な協力機関と連携しながら、より実践的な学びを展開しています。

年間10以上のプロジェクトが展開されていますが、その中の一つ「カナダの現代文化を楽しみながら理解する(岡眞理子教授担当)」では、2年間のラボ活動の成果と3月に行われた実地研修での体験をまとめて、2010年9月、日本カナダ学会の第35回年次研究大会のプレセッションにおいて「東部カナダの芸術文化政策に触れて」と題して発表を行いました。総合文化政策学部3年の萩原明里さんに、2年間のラボの成果と専門家の集う学術学会での発表体験について報告してもらいました。



カナダ外務・国際貿易省でのレクチャー

私たちのラボではこの2年間、カナダにおける文化政策や現代芸術にさまざまな形で関わってきましたが、そのクライマックスとして、2010年3月に学生代表17名が「カナダ東部4 都市研修旅行」として、実際にケベック・モントリオール・オタワ・トロントを訪問しました。出発までの準備段階ではカナダの文化や歴史、各自の興味・関心のある機関について徹底的に調べ、全員で情報や意見を共有し研修旅行に備えました。

現地では30ほどの文化機関を訪問し現代カナダの文化政策のあり方を視察しました。カナダでは連邦、州、自治体の3つのレベルにおいて文化の育成・発展のためにアーティストに対する長期的な助成、支援が積極的に行われているという印象を受けました。ほかに芸術鑑賞、大学交流会等を通して、多文化主義、二言語政策といった特徴をもつカナダの姿はより明確なものとなりました。

 

カナダ建築センターにて

9月17日に行われたプレセッションでは 自分たち自身で撮影・編集した映像の上映と「多文化主義・言語政策・食文化・現代カナダ芸術・文化政策」からなるプレゼンテーションを通して、現地での体験で得たものを、文化の社会的役割について考えている学生ならではの視点から発表しました。

プレセッションには多くのカナダ学会の会員の方がお越しくださり、プレゼンテーションの内容に関し、暖かい激励や時にシビアなご指摘をうけ、大変勉強になりました。


日本カナダ学会 第35回年次研究大会 プレセッション

翌18、19日の二日間にわたって行われた研究大会ではカナダにおける政治経済、言語政策、多文化主義、環境問題をはじめ広範な分野の研究報告がされ、私たちが見てきたものはカナダのほんの一部分であり学ぶことはまだまだたくさんある、と刺激を受けました。

文化は日々刻々と変化します。今回の研修旅行において見聞きしたことでカナダのすべてを知ったつもりにならず、今後も真摯な気持ちで新しいものに触れていきたいと考えています。またラボ・アトリエ実習での活動を通して芸術文化、文化政策の重要性について真剣に向き合ってきました。

日本では行政刷新会議による事業仕分けで、文化庁や国際交流基金の政策やそれに基づく助成金が見直しの対象となっています。カナダの理解を深めつつ、芸術文化の役割やこれからの文化政策に何が求められるのかといったことについても考えていきたいと思います。

                             (総合文化政策学部3年 萩原明里 記)

ページトップへ