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![青山学院大学<br>コミュニティ人間科学部准教授 <br>大堀 研 [OHORI Ken]](https://www.aoyama.ac.jp/wp-content/uploads/2021/04/20170627.jpg)
青山学院大学
コミュニティ人間科学部准教授
大堀 研 [OHORI Ken]
これからのコミュニティ
第3回 2021/10/30(土)
青山学院大学 コミュニティ人間科学部 准教授 大堀 研 [OHORI Ken]
「コミュニティ」についての議論の概要を検討することを通じて、これからのコミュニティについて考えます。従来「コミュニティ」という概念は、「地域性」と「共同性」の二つを意味の核とするものでした。しかし近年は、ネットにおける同好の士の集まりに「コミュニティ」の語が用いられることからもわかるように、「地域性」の側面が薄まりつつあるといえます。
これは単に言葉の使い方が変わったというだけではなく、現実のコミュニティの変化をも映し出しているのかもしれません。ここで「現実のコミュニティの変化」とは、地域が地域であるというだけでコミュニティたり得ている、そのような状況が失われつつあるようにみえることを指しています。言いかえれば、地域の中の人間関係が希薄と感じられるようになった、ということです。特に都市部の住民は、こうした「感じ」をより強く持っているのではないでしょうか。
この「感じ」に対して反論・修正を図る議論もあり、それらには一定の説得力があります。一方で、それらの議論が都市化した社会におけるコミュニティの現状を反映していると読み解くことも可能です。講義では、これら「コミュニティ」をめぐる議論をいくつかご紹介しながら、コミュニティについて検討を進めていくことにします。
プロフィール
青山学院大学 コミュニティ人間科学部 准教授
大堀 研[OHORI Ken]
2006年4月、東京大学社会科学研究所の研究員に就任。同研究所の「希望学プロジェクト」岩手県釜石市調査に参加し、市民活動、グリーン・ツーリズムの調査を実施。2009年にプロジェクトの成果として出版された『希望学2 希望の再生』、『希望学3 希望をつなぐ』に調査結果を寄稿。2011年の東日本大震災後も釜石市の調査を継続し、復興過程と市民活動との関わりについて検討し、複数の論考を発表した。釜石市のほかに、岩手県葛巻町、福井県池田町などの調査を実施している。同研究所助教などを経て、2019年4月より現職。