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シリーズ13.オンライン授業が導入されて 
        ②学習とプライベートの切り替え方法 

オンライン授業による環境的変化として、皆さんは次のようなことで困っていないでしょうか?
・自宅だと学習に集中できない。集中を保てない。
・自宅にいるのにリラックスできない。なんだか落ち着かない。

自宅でのオンライン授業は、「学習」と「プライベート」のオン・オフの切り替えが難しくなる可能性があります。大雑把な分類かもしれませんが、皆さんは今まで、➀自宅はプライベートな空間、②学校では講義を受け、課題を行う学習空間に分けていたと思います。そこには「場」の違いがあって、気持ちの切り替えが可能でした。しかし、今の時期は、自宅でオンライン授業を受け、レポート課題を行う等、場の違いはなく、混同した環境から切り替えが難しい状態にあるといえます。そのため、日々学習に取り組んでも、気持ちのオン・オフはつけにくく、常にオン、常にオフ、一瞬だけオンなど、切り替えることやコントロールすることが以前に比べて上手にできない人が多いのではないでしょうか。

切り替える時間と空間を自分なりに作ることはとても重要です。そこで次のことを意識してみてほしいと思います。

◆「マイ・タイム」、「マイ・スペース」について考えよう!
・マイ・タイムとは、あなたにとって、リラックスになる時間のこと。
例えば、ぼーっとして何も考えない、数分間眼を閉じる、音楽を聴く、動物の動画を見る、ストレッチや筋トレ、香水で好きな香りを嗅ぐ、深呼吸する、お笑い番組を見る等。
・マイ・スペースとは、“ここにいるとなぜか気持ちが落ち着く”“自分らしくいられる”“自分を見つめられる”自分だけの特別な場所のこと。人によってマイ・スペースは異なる。例えば、自分の部屋、お気に入りのカフェ、公園、川沿い、景色や眺めの良い所、お風呂等。

◆スケジュール帳に「マイ・タイム」「マイ・スペース」の予定をいれよう!
・スケジュール帳の朝・昼・夕方の時間や隙間時間に、学習時間とは別に、「マイ・タイム」「マイ・スペース」の予定を書き込んでみましょう。ここでは切り替えの時間を意識的に作り、習慣化することが重要になります。決まった時間に「自分の時間を作る」「特定の場所に行く」という習慣をつけることで、切り替えをコントロールできるようにしましょう。
・人によっては、学習時間の際、机の位置を変えたり、部屋の光の量や質を変えたり、服装を変えることで切り替えが上手くいくこともあります。
・自分なりの切り替え方法を発見し、習慣化して、学習とプライベートの切り替えを上手にコントロールしていきましょう。

◆マイ・タイムやマイ・スペースを実行してみよう!
・マイ・タイムやマイ・スペースに身を置いたら、「ああしなきゃ、こうしなきゃ」と考えすぎないようにしましょう。疲労が溜まり、消耗した心を、ふっと解き放つ、そんなマイ・タイムやマイ・スペースを持つと良いでしょう。

参考:諸富祥彦「読むだけで心のクヨクヨがふっきれる22の方法」三笠書房 2010