青山学院大学リエゾンセンターは、統合研究機構の一部として、青山キャンパスと相模原キャンパスの2拠点に設置され、学内外の研究協力を促進する橋渡しの役割を担っています。このセンターの運営を円滑に進めるために、URA(University Research Administrator)が両キャンパスに駐在し、各種研究プロジェクトの推進に取り組んでいます。ここでは、リエゾンセンターの主な活動についてご紹介します。
まず、地域との連携に力を入れています。地域との協働の期待は高まっており、とくに相模原キャンパスでは、本学教員と地元企業との連携に注力しています。国際的な競争の中でデジタル化の必要性が高まる中、SIC(さがみはら産業創造センター)と連携し、講習会や技術アドバイスを通じて、地域企業の成長を支援しています。
次に、教員の研究活動の支援があります。教員が持つ潜在的な能力を引き出し、具体的には、科研費および公的研究費申請時の支援、共同研究の可能性のある企業とのマッチング、CEATEC、SEMICON Japanなどの国内外の技術展示会への出展の後押しといったことが挙げられます。
学外の方々と対面での技術や研究交流も積極的に進めています。2018年から、相模原キャンパスで産学連携イベント「Meet Up in AGU」を始め、それ以来COVID-19 の時期を除いて毎年開催しています。2025年からは、青山キャンパスにて人文社会科学から理工学まで本学の多様な研究活動を学外に発信するとともに、分野横断的な交流・連携の促進を目的とする全学的なイベント「AGU Re:Search Forum~未来を拓く問い」も始めました。いずれも、研究者が直接来場者と対話し、ポスター形式で研究成果を発表する機会を設けております。これらのイベントを通じて、本学の研究成果をより広く社会に伝え、理解を深める努力を続けています。
最後に、AI技術の進展により総合知が問われるようになった中で、人文科学や社会科学と理工学の連携はますます重要になっています。リエゾンセンターはこれらの学問領域において、AI時代にふさわしい産学連携の形態を確立し、研究協力体制の構築に努めてまいります。
- MENU -
| 産学官連携 | 研究支援 |
| シーズの用途開発 | 外部資金獲得支援 |
| 研究者が有する技術シーズの用途開発を研究者とともに模索し、企業へ提案する | 外部資金獲得により研究の高度化、早期目標達成を支援する ●個々の研究者に対して、研究分野・フェーズに合致した適切な公募情報を提供 ●公的機関・財団等の助成金探索、情報提供 ●申請書作成支援・ブラッシュアップ支援 ●科研費申請にかかる説明会の企画・開催 ●各種助成事業に制度変更があった際のポイントを案内 |
| 企業ニーズとのマッチング | 情報収集・発信支援 |
| 企業ニーズと研究者が有するシーズのマッチングの場をプロデュースする ●イノベーション・ジャパンヘの出展 ●CEATECへの出展 ●Bio-Japanへの出展 ●新技術説明会開催 |
研究関連情報の集約、分析により研究を加速化、成果を発信することによって、その社会還元や共同研究を促す ●国の施策動向、分野動向等の調査分析および情報提供 ●研究成果の発信・PR |
| 地域ネットワーク活動推進 | |
| 地域企業や地域行政との連携窓口として連携推進を行う ●Meet up in AGU開催 ●機器分析センター ●神奈川県立産業技術総合研究所 ●かながわ産業振興センター ●相模原市産業振興財団 ●TAMA協会 ●南西フォーラム |
| 産学官連携 | 研究支援 |
| シーズの用途開発 | 外部資金獲得支援 |
| 研究者が有する技術シーズの用途開発を研究者とともに模索し、企業へ提案する | 外部資金獲得により研究の高度化、早期目標達成を支援する ●個々の研究者に対して、研究分野・フェーズに合致した適切な公募情報を提供 ●公的機関・財団等の助成金探索、情報提供 ●申請書作成支援・ブラッシュアップ支援 ●科研費申請にかかる説明会の企画・開催 ●各種助成事業に制度変更があった際のポイントを案内 |
| 企業ニーズとのマッチング | 情報収集・発信支援 |
| 企業ニーズと研究者が有するシーズのマッチングの場をプロデュースする ●イノベーション・ジャパンヘの出展 ●CEATECへの出展 ●Bio-Japanへの出展 ●新技術説明会開催 |
研究関連情報の集約、分析により研究を加速化、成果を発信することによって、その社会還元や共同研究を促す ●国の施策動向、分野動向等の調査分析および情報提供 ●研究成果の発信・PR |
| 地域ネットワーク活動推進 | |
| 地域企業や地域行政との連携窓口として連携推進を行う ●Meet up in AGU開催 ●機器分析センター ●神奈川県立産業技術総合研究所 ●かながわ産業振興センター ●相模原市産業振興財団 ●TAMA協会 ●南西フォーラム |
2025年8月21日(木)~22日(金)、東京ビックサイトで開催されたイノベーション・ジャパン2025に、理工学部 電気電子工学科 黄研究室が「グラフェン/金属薄膜/グラフェン構造を用いた新しい透明導電膜」を出展しました。イノベーション・ジャパンは、全国の大学等機関から創出された研究成果の社会還元・技術移転の促進及び実用化に向けて、産学連携マッチング支援を実施することを目的とした日本最大級の産学連携イベントです。メインとなる「大学等シーズ展示」は日本全国の大学等研究機関から特許出願済みの最新技術シーズを公募・選考を経て出展が決定されます。
黄研究室は、極薄金属膜を単層グラフェンでサンドイッチすることによって金属薄膜が透明化する現象を発見しました。現在、この現象をフレキシブル透明導電膜技術へ応用する研究開発に取り組んでいます。この透明化は、グラフェン/金属薄膜/グラフェン構造内で誘起されるプラズモンを介した光伝搬によるものと考えられます。この新しい透明導電膜では、金属の高い電気伝導性を維持しながら、これまでは不可能であった光学的透明性を達成できる可能性を有しています。
展示した新しい透明導電膜は数nmと極めて薄く、軽量であり、かつフレキシブル性も有しています。タッチスクリーンなどのディスプレイ、太陽電池用透明電極、透明アンテナなど多様な応用展開が想定されます。
2025年12月3日(水)に新たな研究発信・交流イベント『AGU Research Forum 2025 ~未来を拓く問い』を青山キャンパスにて開催しました。現代社会が直面する課題は複雑化・多様化しており、一つの専門知識だけでは解決できないケースが増えています。本フォーラムは、人文・社会科学から理工学まで幅広い学術分野の研究者が一堂に会し、企業関係者、自治体、そして一般の方々と直接言葉を交わす「開かれた知の対話」の場として企画されたものです。イベント名の「Re:Search」には、単なる学術研究(Research)という意味だけでなく、過去の知の「再発見」「再挑戦」、そして誰かの問いに対する「返信(Re:)」という意味が込められています。
[プレナリーセッション]
「分野の垣根を超えて発信すること 〜世界は「分けてもわからない」からこそ伝えたいこと」
福岡 伸一 氏 (青山学院大学 総合文化政策学部教授)
分子生物学者としての自身の研究活動の軌跡について、少年時代の自然科学への目覚めからノックアウトマウスを用いた実験に明け暮れた日々、その後の「動的平衡」に至るまでが様々なエピソードを交えて語られました。トンボの翅の模様に現れる形の不思議から、17世紀に顕微鏡で微生物を観察したレーウェンフックと画家フェルメールの接点の可能性の物語、GP2遺伝子を用いた実験など、科学の魅力と分野を跨ぐ幅広い内容となりました。
自身の興味関心を日々掘り進め、追及し続けた先に、図らずもいろいろな水脈と出会い、それらが縦糸に横糸を通すような活動となり、従来の機械論的な考え方にパラダイムシフトをもたらす「動的平衡」という生命観に行きついたと締め括られた講演は、文理様々なバックグラウンドの研究者にも深い印象を与えたようです。
[ポスターセッション]
本学の多彩な研究の「今」を提示する場として、幅広い領域・複合領域の52の最先端の研究発表が並び、研究者と来場者が垣根なく意見を交わすインタラクティブな光景が各所で繰り広げられました。専門外の視点が交わることで、研究者にとっては「新たな研究の切り口」を再発見する機会、また研究者同士の交流機会ともなり、来場者からは多様な研究に直接触れるまたとないチャンスとして好評を博しました。
下記リンクより全てのポスターの情報をご覧いただけます。
https://agu-research-forum.web.app/#poster-area
2026年2月23日(月・祝)にMeet-up in AGU@SAGAMIHARA 2026を開催しました。
今年度は、理工学部60周年との共催として“世田谷から相模原へ 最前線へようこそ”をテーマに開催しました。
当日は、特別プレナリー講演として「青学時代の思い出」をテーマに、日本の超伝導研究の第一人者でいらっしゃる名誉教授 秋光 純先生より、「新しい物質から新しい物理が生まれる」背景となった、当時の研究者仲間との交流や、研究方法などをご紹介いただきました。Natureに掲載された「二ホウ化マグネシウムにおける39Kの超伝導」に関する研究背景紹介では、参加者全員が改めて秋光先生の偉大な研究成果を回願しました。
講演後は4コースの分科会に分かれ、理工学部7学科から最前線の研究内容をご紹介しました。併せて、理工学部で展開している17件の先進研究とAGUフューチャーイーグルプロジェクト(FEP)に採択された11名の博士後期課程学生支援プロジェクト奨学生によるポスターセッションを行いました。