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研究科長あいさつ

教育人間科学研究科長 <br>杉本 卓 [SUGIMOTO Taku]

教育人間科学研究科長
杉本 卓 [SUGIMOTO Taku]

研究科長あいさつ

私が大学院生になった時、学部生時代から共同研究をしていた先生に、「これであなたも研究者だね、これからは研究者として扱うから」と言われたことを記憶しています。大学院は、研究することを学び、自ら研究をしていく場です。
教育人間科学研究科の大学院生は、大学教員など研究者になる人ばかりではありません。教育学専攻には、専修免許状を取得して学校教員になることを目指している大学院生もいます。心理学専攻には、公認心理師の資格を取得して心理カウンセラーとして活躍することを目指している大学院生もいます。そのほか、さまざまな職に就く人がいます。また、仕事をしながら大学院に来ている院生もいます。
研究者になるにしても、それ以外の職業で専門性を活かすにしても、「自ら研究をする」ための学問的知識、研究方法、考え方を学ぶのが大学院です。教育についても心理についても、一般向けの書籍・記事でそれなりの知識を得ることはできます。しかし、きちんとした根拠を持った最先端の学術的研究成果を理解することは、それとは全く異なります。疑問に思ったことに対して、研究的な姿勢で探究することは、本やネットの情報で「答え」を探すこととは全く異なります。自らの実践について経験的に振り返るのと、研究として分析し考察するのとは、全く異なります。
人間の教育・心理について理解するためには、多角的なアプローチが必要です。そのため、教育人間科学研究科では多様な専門領域の多数の教員がおり、協力して研究・教育活動を行っています。理論・実践の両面を大事にしながら、広い視野と深い学問的見識を持った研究者(研究的素養を持った実践家・職業人・社会人を含めて)を目指してください。