TOP

教職課程に関する情報

教職課程に関する情報
(教育職員免許法施行規則第22条の6、7、8に規定する情報)

教員養成の理念・目標および計画

  • 青山学院大学における教員養成の理念

    基本理念
    青山学院の教育理念を基盤に、将来教育職に従事した際、一人一人に与えられる現実の状況・環境に即して、教育専門職としての役割を果たすことのできる教員を養成する。

    趣旨
    青山学院大学はメソジスト派のキリスト教信仰に機軸をおく学風の中で、「地の塩、世の光」として真に社会に貢献できる人物の育成を常に探求してきており、教員養成については、1891(明治24)年に始まる中等学校英語教員養成での高い実績に加え、戦後は開放制教員養成制度の下で幼稚園・小学校ならびに中学校・高等学校の外国語[英語・フランス語]・国語・社会・地理歴史・公民・数学・理科・情報・工業・商業・宗教の各教科を担当する教員を養成してきた。そのうち多くの卒業生が、それぞれに与えられた教育現場で活躍し、柔軟で温かみのある人柄と真理を追究してやまない知性を基盤に、独自の教師像を探求し続ける伝統を重ねて、今日に至っている。
    本学における教員養成においては、このような伝統と実績を培ってきた土壌を、学習・教育の過程の再構築がますます要請される状況に活かし、教員としての可能性を備えた多くの在学する学生が、将来教育職に従事する際に必ず想定される現実の状況・環境に即応して、教育専門職としてその役割を果たすことができるよう育成するものである。

  • 青山学院大学における教員養成の目標および計画

    本学における教員養成の目標は、「青山学院大学における教員養成の理念」に掲げる教員養成を行うことです。現在4学部12学科において1種免許状、3研究科6専攻において専修免許状の教職課程を有しており、幼稚園から高等学校にいたる多様な校種・教科の教員を養成しています。教育面では、全学組織である教職課程委員会を中心に、教育職員免許法に基づいて教育課程を編成し、教員として求められる専門性を養成しています。教職課程の授業だけでなく、近隣教育委員会と連携した学校ボランティアなど、学校現場での経験を得る機会も設けています。また、教職課程主任を中心に教職課程に関わる教職員が、履修者の教育指導や学習支援、進路等に関する相談、教員採用試験の対策等を実施しています。なお、教員採用試験対策については本学教員のみならず、本学OBの教職経験者が「同窓会による補講」として学生指導を行っています。青山学院大学として懇切丁寧で多様な教育と指導を行い、教育職への道を拓いています。
    本学の建学の精神と関わって特色ある取組としては、2009年度より開始した「ソーパー・プログラム」があり、キリスト教学校の教員になることを目指す人に、特別のプログラムを提供しています。プログラムを修了した人には、卒業時に「ソーパー・プログラム修了証」を発行し、実際にキリスト教学校の教員も輩出するようになりました。今後は、修了認定証を持つ卒業生が、キリスト教学校の教師として活躍することが期待できます。
    現在、本学においては、教職課程委員会を中心としたファカルティ・ディべロップメントのより一層の充実、各教育委員会との協定の締結、教職課程指導室が編集する『教職研究』の発行による研究成果の公表等を、充実させていく予定です。こうした取組によって、これまで本学が蓄積してきた教育や研究活動を踏まえつつ今後のさらなる発展・充実を期し、「地の塩、世の光」として社会に貢献できる教師を輩出することを目指します。

教員養成に係る組織及び教員数各教員が有する学位及び業績並びに各教員が担当する授業科目

組織体制
青山学院大学における教員養成の理念・目標を具現化する組織として、副学長を委員長とする教職課程委員会があり、本学における教員養成課程及び司書教諭、司書、社会教育主事、学芸員等の資格取得課程の管理及び運営に関して、大学院を含む全学的な見地から協議調整を図っています。また、必要に応じて教職課程小委員会を設置し、特定事項について審議し、教職課程委員会に付議しています。

上記の他に、教職課程主任を中心に教職課程における学生指導を行う組織として、教職課程指導室があります。教職課程指導室では、オフィスアワーとして教職課程全般の相談に対応する他、各種説明会や教員採用試験対策の実施、教育実習の指導等、日常的に教員養成における学生指導の中心をなしています。また、この運営を補佐するために、教育学科内に教職グループを置き、教職課程の充実を図っています。

教職課程主任及び教職課程副主任
青山学院大学の教職課程に関する業務を統括する役職として教職課程主任を置いています。また、教職課程主任を補佐し、主に相模原キャンパスにおける教職課程に関する業務を統括する役職として教職課程副主任を置いています。

教員養成に係る教育の質の向上に係る取り組み

(1) 教職カリキュラム
教育職員免許法に基づいて教育課程を編成し、本学における教員養成の理念・目標を具現化する組織として、副学長を委員長とする教職課程委員会があり、全学的な見地から協議調整を図っています。
また、教職課程主任を中心に関係教職員で教職課程の現状や問題点などの情報交換を日常的に行い、教職カリキュラムのより一層の充実を図っています。

(2) 科目別・領域別等の担当者会
上記の教職課程委員会とは別個に、「教職に関する科目」担当者会、教育実習担当者会を開催しています。これは、兼任講師も含めた担当教員間の意見交換の場であると同時に、全学組織で定められた本学の教育課程の編成方針や指導方針を確認・共有する場としての役割も果たしています。

(3) 学生への教職指導の取組
教職課程指導室、青山学院大学教育人間科学部教育学科教育学会、同窓会(青山学院大学卒業生教職員校友白亜の会)等、複数の主催で、外部講師、現職教員(卒業生を含む)、教育委員会の方などを招き、教職課程に関係する講演会、研究会、説明会、講座を、年間20回以上開催しています。これには、教職志望の学生に加えて、教職課程に関わる専任教員も参加し、教育・研究能力の研鑽に役立てています。

(4) 『青山学院大学 教職研究』の発行
教職課程指導室の編集により、雑誌『青山学院大学 教職研究』を2015年から刊行しています。教職課程に関わる教員(兼任講師も含む)の投稿が可能であり、教職課程に関わる研究論文を始め、「研究ノート」や「幼稚園、小学校、中学校、高等学校の教育実践に関する報告」、「大学での授業(又は授業ノート)を紹介する授業実践記録」等を掲載しています。これを通じて、教職課程全体の研究・教育水準の向上を図っていきます。

教員採用試験対策

教職課程における自己点検・評価に係る取り組み

教育職員免許法施行規則の改正により、令和4年4月1日より複数の教職課程を設置する大学は、教職課程の円滑かつ効果的な実施により教員の養成の目標を達成するため、大学内の組織内の連携による適切な体制を整備するものとされ、また、教職課程を設置する全ての大学は、教職課程を実施するためのカリキュラムや教員組織、施設及び設備の状況等について自ら点検・評価を行い公表することが求められています(教育職員免許法施行規則第22条の7、第22条の8)。

これを受け、本学では教員養成の理念・目標および計画に照らした学修成果の状況等の検証を行い、更なる教育・研究の質の維持向上につなげるための取り組みとして、基本的な実施体制を以下のように定め、令和4年度より教職課程における自己点検・評価に取り組んでいます。

教職課程に関する自己点検・評価の実施方針について