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学びの特色とカリキュラム(フランス文学科)

CURRICULUM 学びの特色とカリキュラム

カリキュラムの特徴

フランス文学科では、1・2年次に、文法、文法演習、講読、作文、会話などを有機的に組み合わせたカリキュラムを配置し、フランス語を初めて学ぶ人にも既習者にも配慮した学習環境を提供しています。また、日本人教員とフランス語ネイティブ教員が少人数クラスで授業を行うことで、ひとりひとりの学生に対してきめの細かな語学教育を進めています。同じく1・2年次には、フランス文学やフランス語学、映像文化まで含めたフランス文化、さらにフランスの社会や歴史に関する基礎的知識を身につけるための科目も配置されており、語学学習と並行するかたちでフランスの文学・語学・文化について学び始めることができます。

2年次から3・4年次においては、これらの基礎の上に立ってさらに知見を広げるために、日仏教員による数多くの演習と講義が配置されており、文学、語学、文化の3分野の授業を自由に選択して研究することができます。

COURSE MODELS 履修モデル

フランス文学へのアプローチ

フランス文学への入門的なアプローチは1年次の「講読Ⅰ・Ⅱ」に始まります。2年次に配置された「フランス文学史概説Ⅰ・Ⅱ」は、フランス文学の流れをつかむとともに、中世から現代までの各時代の主要な作家に触れることを目的としています。また、「フランス語精読Ⅰ・Ⅱ」では、比較的容易な文学作品がテキストとして取り上げられ、フランス語を学びながらフランス文学の楽しさを原文で味わうことができます。

2年次には、フランス文学の理解を一層深めるために「基礎演習Ⅰ・Ⅱ」が、3年次からは「演習Ⅰ・Ⅱ」が用意されています。本学フランス文学科の大きな特色は、文学分野に10人もの専任教員が揃い、中世・16世紀から現代に至る各時代の文学、芸術、思想を満遍なくカヴァーしていること、そしてその専任教員ひとりひとりが自分の専門領域に関するゼミを開講していることにあります。また「講読演習Ⅰ・Ⅱ」や「文学特講Ⅰ・Ⅱ」の授業でも、さまざまな作品に親しめるほか、「フランス文学研究Ⅰ・Ⅱ」でも、フランス文学の特質をテーマ別に学ぶ機会が設けられています。

フランス語へのアプローチ

語学関係の専門科目としては、フランス語学の諸領域を概観する「フランス語学概論I・II」が2年次から、フランス語の諸問題を研究する「フランス語学研究I・II」が3年次から、それぞれ開講されています。また、2・3・4年次配置の「特講」のなかにも、「フランス語音声学」「フランス語学・一般言語学」などの語学関係の科目が配置されており、それぞれの分野の最新の研究成果に触れることができます。

語学関係の演習としては2年次には「基礎演習I・II」、3年次からは「演習I・II」が用意されています。コーパスを用いたフランス語の分析を進める近藤ゼミ、フランス語の語彙の成り立ちを検証する古賀ゼミ、日本語とフランス語を比較対照するHavetゼミがあります。

どの科目も、言語学、文学、文化といった広い視野に立って、あるいは日本語との比較対照といった観点からフランス語の本質を解明すべく努めています。

フランス文化へのアプローチ

1年次に配置された「フランスの文化と社会Ⅰ・Ⅱ」は、名称どおり、フランスの風土、歴史、文化、政治、社会について基礎的な展望をあたえることを目的としています。また2年次の「基礎演習I・II」でも、年度により、また担当教員によっては、言語や文学の枠にとどまらず、さまざまな文化的題材をあつかうことがあります。

2年次からは、歴史、法制度、社会問題などの分野での個別の問題をアクチュアルな視点から専門的に講じる「フランス文化特講Ⅰ・Ⅱ」が置かれています。また、3・4年次配置の「演習I・II」には、現代フランスにおける最も今日的なテーマをめぐって調査、検討をはかる現代フランス論のゼミがあります。

ともにフランス語でのレポートや議論を通して、フランス文化を自発的に、かつ総合的に捉えることを目ざしています。なお、専門科目ではありませんが、青山スタンダード科目の「フランス語圏の社会と文化Ⅰ・Ⅱ」も、フランス語およびフランス文化の世界的な規模での受容や継承を知るうえで有意義です。

※ここで紹介する履修モデルは、あくまでも一例です。

COURSE FEATURES 主要科目の特長

フランス文学を中心として学ぶ場合

科目名 特長
フランス文学特講Ⅰ、Ⅱ フランス文学について最前線の研究を行っている専門家による講義形式の授業。専門家ごとに個別のテーマを独創的な視点から掘り下げた講義が、1年間を通して多角的な視点から行われるため、常に新しい発見に満ち、知的好奇心を刺激する内容となっている。
フランス文学研究Ⅰ、Ⅱ 中世から現代にいたる各時代の専門家を取り揃えた本学専任教員による講義形式の授業。扱う題材も、小説・詩・演劇や哲学・思想など多岐にわたり、バラエティに富む作家・作品研究を通して人間や社会の本質に迫り、より豊かな視野を獲得することに貢献する。
基礎演習I・II フランス文学に関して、専任教員担当で、2年次から履修できる演習形式の授業。初等フランス語の知識を踏まえて、フランス語のテクストを正確に読み、そこに盛り込まれている複層的な意味を解釈する訓練を行うと同時に、より高度な研究において必要となる学問的手続きへの導入の役割を果たす。
フランス文学演習I・II フランス文学に関して行われる、専任教員による高度な内容の演習形式の授業。「基礎演習I・II」で培った知識をさらに深めるとともに、学生自らが主体的に選定したテーマについての発表の準備と遂行を通じて、高度なプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を養う。

フランス語学を中心として学ぶ場合

科目名 特長
フランス語学特講Ⅰ、Ⅱ フランス語学について最前線の研究を行っている専門家による講義形式の授業。専門家ごとに個別のテーマを独創的な視点から掘り下げた講義が、1年間を通して多角的な視点から行われるため、常に新しい発見に満ち、知的好奇心を刺激する内容となっている。
フランス語学研究Ⅰ、Ⅱ 言語学を専門とする第一線の研究者による講義形式の授業。言語学・音声学・歴史文法などから、言語としての「フランス語」を学ぶ。狭い意味での言語学に囚われず、文学や文化との関連という広い視野から言語学を捉え、また、日本語との比較対照という観点からも、フランス語の本質を解明することを目指す。
基礎演習I・II フランス語学に関して、専任教員担当で、2年次から履修できる演習形式の授業。初等フランス語の知識を踏まえて、フランス語のテクストを正確に読み、そこに盛り込まれている複層的な意味を解釈する訓練を行うと同時に、より高度な研究において必要となる学問的手続きへの導入の役割を果たす。
フランス語学演習I・II フランス語学に関して行われる、専任教員による高度な内容の演習形式の授業。「基礎演習I・II」で培った知識をさらに深めるとともに、学生自らが主体的に選定したテーマについての発表の準備と遂行を通じて、高度なプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を養う。

フランス文化を中心として学ぶ場合

科目名 特長
フランス文化特講Ⅰ、Ⅱ フランス文化について最前線の研究を行っている専門家による講義形式の授業。専門家ごとに個別のテーマを独創的な視点から掘り下げた講義が、1年間を通して多角的な視点から行われるため、常に新しい発見に満ち、知的好奇心を刺激する内容となっている。
フランス文化研究Ⅰ、Ⅱ フランス文化に関する専門家による講義形式の授業。過去から現代までの、映画・演劇・ファッション・美術・料理など身近なものを通してフランスの社会や文化について日本のものと比較対照しながら考察する。「異なるもの」への好奇心を養うことで、国際社会で活躍する人材の育成に寄与することを目指す。
基礎演習I・II フランス文化に関して、専任教員担当で、2年次から履修できる演習形式の授業。初等フランス語の知識を踏まえて、フランス語のテクストを正確に読み、そこに盛り込まれている複層的な意味を解釈する訓練を行うと同時に、より高度な研究において必要となる学問的手続きへの導入の役割を果たす。
フランス文化演習I・II フランス文化に関して行われる、専任教員による高度な内容の演習形式の授業。「基礎演習I・II」で培った知識をさらに深めるとともに、学生自らが主体的に選定したテーマについての発表の準備と遂行を通じて、高度なプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を養う。

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