ご挨拶

　平素より、保護者はじめ関係者の皆様にはひとかたならぬご支援並びにご理解をいただき、また企業・団体の皆様には本学学生の採用に関しまして格別のご配慮を賜り、深く感謝いたします。
　2020年度以降世界的に猛威を振った新型コロナウイルス感染症は5類に移行し、以前の日常生活が戻りつつあります。そのような中、世界的な物価高・金利上昇、国際情勢など下振れのリスクが懸念され、社会・経済の先行きは依然として不透明な状況です。就職活動も例外ではなく、国内景気は緩やかな回復が続くと見込まれるものの、けん引役不在の現状を踏まえますと、不安を抱える厳しい状況が予想されます。加えて採用活動の早期化・長期化の傾向が強まり、進路・就職の選択を目前に控えた3、4年生（大学院生）に限らず、低学年のうちから卒業後の進路について考えてもらう機会提供の必要性が求められます。
　私どもは、まずはかけがえのない本学での学生生活を有意義に過ごしてもらうことを第一に考え、この変化の激しい時代の動向を見つつ、コロナ禍以降取り組んできたデジタル化によるオンラインと対面とを効果的に組み合わせたハイブリッドな支援を通して、学生一人ひとりに寄り添って進路の希望実現のために取り組んでまいります。

　学生には周囲の状況に惑わされることなく、「今できること」を確実に日々やり抜くことこそが社会人基礎力を養えることだと伝えております。
私どもは「学生一人ひとりが納得のいく進路選択ができるように、
（１）低学年時から今の学びのすべては社会とつながることを知り、自ら生きる力を発見する
（２）本学の卒業生として、「すべての人と社会とに対する責任を進んで果たすサーバント・リーダー」として豊かに人生を歩み、喜びをもって社会に貢献する
ことを目標に、進路・就職支援を続けてまいります。
このような困難な時代においてこそ、大学を取り巻く社会の変化に柔軟にかつ迅速に対応し、また、その要請に敏感でありたいと考えております。
　今後とも、青山学院大学及び学生へのご指導・ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
進路・就職センター長（経済学部教授）　　宮原　勝一