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教育研究上の目的と3つのポリシー(情報テクノロジー学科)

POLICY 教育研究上の目的と3つのポリシー

教育研究上の目的

人類の幸福と福祉のために、情報という切り口から、社会に貢献し得る能力を備えたクリエイティブでアカウンタブルな人材を育成する。このために、情報システムの分析・設計・製作の基盤となる「ソフトウェアテクノロジー」、物と情報を統合する「メカトロニクステクノロジー」、人に優しいシステムの在り方を明らかにする「ヒューマンファクタテクノロジー」を教授する。なお、授業構成においては、演習・実験・実習を重視する。またこれらの技術的側面と並行し、情報システムのもたらす効用とリスクを認識させ、正しい判断を下せる倫理感を身につけさせる。さらに、最先端の情報テクノロジーの基礎と応用の研究を行うことによって、新たなる知と価値を創造できるように指導する。

ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

■知識・技能
基礎知識として、英語、数学、情報技術の素養を身につけている。
専門知識として、情報数学・確率統計・システム設計・ソフトウエア設計などの情報技術の基礎知識を持ち、それを実問題に応用することができる。
実践能力として、システム開発、ソフトウエアプログラミングなどの問題解決能力を身につけている。

■思考力・判断力・表現力
基礎知識に基づき、システムやネットワークの動作や挙動を推定し、妥当性や異常を判断することができる。
異常現象や想定外の動作に対して、洞察力と判断力を駆使して原理や原因を分析することができる。
問題を解決するための新技術の着想と提案ができ、それを実現する実行力を身につけている。
問題解決を可視化し、情報共有と集合知へ高めるコミュニケーション能力を身につけている。

■意欲・関心・態度
情報技術とその応用先の他分野技術を積極的に吸収し、実現象を理解する探究心を身につけている。
難しい問題にも関心を持ち、解決するために創造力を発揮し、課題解決を実践できる技術者となる意欲を持っている。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

システム構築や、設計・開発演習による教育を通して、人の置かれた情報環境を継続的に改善する能力と責任を担いうる技術者 ・ 研究者を育成する教育プログラムを構築する。
1 年次の授業科目では、基礎的素養として、コミュニケーション・ツールとしての英語、コンピュータ・リテラシー、システム分析およびプログラミングおよびシステム構築の基礎としての数学、システム開発の基礎として情報基礎、コンピュータの基本構成に関する知識の習得を重視する。
2 年次の授業では、ロボット工学、数理モデル解析法、ソフトウェア設計を必修科目として配置する。これらの科目はプログラミングおよびシステム演習と組み合わされ、講義と演習が対応するように行う。これによって、集中的に基礎的な学力を習得させる。
3 年次では、情報テクノロジー実験および総合プログラミング実習を重点的に配置し、より実践的な基礎知識の素養を付けるとともに、他の専門科目では、本学科の教育目標である「情報テクノロジーを活用して社会貢献のできるエンジニアの育成」が達成できるように配置する。
4 年次では、これらのカリキュラムで学習した内容を基盤として、各研究室において卒業研究を行い、情報テクノロジー技術による新たな手法の企画・調査・実装・評価を通じた研究の基礎能力を涵養し、さらなる応用能力を育む大学院での研究へつなげていく。

情報テクノロジーを次の 4 つの分野に大別する。学生自身が自分の進むべき道を熟考し、自らの意志と責任において履修計画を立てる。
分野 1 :デジタルメディア / CG・Web:実世界をデジタルデータで表現する方法やシミュレーション技術、Web を中心としたコンピュータソフトウェアの設計手法について学ぶ。
分野 2 :高度機械学習 / AI:数理的素養をベースにして、人工知能、知識処理、自然言語処理、コンピュータビジョンについて学ぶ。
分野 3 :人間情報学 / XR:人を中心に据えて、人の生体・行動情報を取得する技術や、人に対するコンテンツ提示方法・行動変容方法について学ぶ。
分野 4 :ロボティクス / IoT:ロボット、自動運転車に代表される先進的な知能システムの制御・ナビゲーション技術および創造的なシステムの利用技術、実世界から得られるデータの連携技術について学ぶ。

これらの 4 つの分野に対応した講義科目を 2 ~ 3 年次に配置し、それと平行して、情報テクノロジー体験演習、総合プログラミング実習、情報テクノロジー実験、デジタルメディア設計演習など、演習、実験、実習科目を配置する。これらの科目は、実践を通じて統合と解決の能力を育てる。

卒業研究では、理論と実践のバランスの取れた研究を勧め、発生事象やユーザのフィードバックを重視する。プログラミング、システム構築、Web システム開発などの実践的研究手法を修得し、大学院で高度な研究を進められる力を涵養する。

アドミッションポリシー(入学者受入れの方針)

■知識・技能
専門分野を学ぶ上で必要な外国語、数学、理科などについて内容を理解し、高等学校卒業相当の知識を有し、情報技術の基礎が理解できる。

■思考力・判断力・表現力
高等学校卒業相当のレベルで、物事を多面的かつ論理的に考察し、自分の考えをわかりやすく表現し、伝えることができる。

■意欲・関心・態度
学科の特徴を理解した上で、情報テクノロジーに興味があり、専門知識や専門スキルを活用して社会に貢献しようとする意欲があり、興味を持っている。