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履修モデル・主要科目の特長

履修モデル・主要科目の特長

文学研究科史学専攻の履修モデルと主要科目の特長をご紹介いたします。

履修モデル

※ここで紹介する履修モデルは、あくまでも一例です。

主要科目の特長

日本史
科目名 特長
日本史研究ⅠA・B 平安時代の政治と社会。平安時代に書かれた貴族の日記を主に取り上げ、律令国家とは異質な平安時代の一面を紹介していく。平安時代の貴族の生活や政治体制の基本を理解するとともに、当時の貴族が書き残したことばを解釈する力を身につける。
日本史演習ⅡA・B 中世古文書の講読。中世に書かれた様々な古文書を解読すると共に、多くの情報を駆使して、できるだけ正確に解釈し、かつそこから得られた情報を活用し、各自の研究に利用できるようにするとともに、研究の進展を図ることを目的とする。
日本史研究ⅢA・B 幕末期における「風説留」の研究。古文書の解読に慣れ、当時の村落上層民の情報収集活動の実態を明らかにする。幕末期における在地社会に残された「風説留」を分担を決めて報告形式で、解読し情報内容を検討し、近世社会の理解を深める。
日本史演習ⅣA・B 日本近代史の研究。近代日本研究の方法を学び、近代日本の政治・思想史に関する理解を深め、各自の研究の進展をはかる。また、近代日本史料(特に「くずし字」)の読解を学び、そうした史料を活用して、論理的に日本近代史を叙述し得る力を習得する。
東洋史
科目名 特長
アジア史研究入門A・B 博士前期課程の学生を中心に、文献の収集、史料のあり方などのアジア史研究の基礎的な手法について学ぶと同時に、近年研究課題として意識されることが多くなった「日本におけるアジア史の成立」に関しても史学史的な検討を加える。
アジア史における社会と国家研究A・B 中国やインド、東南アジア、イスラームなどのさまざまな歴史の中から、具体的な問題を取り上げ、その問題を従来のような政治史、経済史という枠組みからだけでなはく、社会と国家の関係という重層的な枠組みの中から検討する。
グローバル・アジア史研究A・B 中国やインド、東南アジア、イスラームなどのさまざまな歴史を、その地域的な展開になかに位置づけると同時に、近年、研究課題として意識されることの多くなったグローバル・ヒストリーのなかに位置づけ、アジアと日本、アジアとヨーロッパなどの広域的なコンテクストのなかに位置づける。
西洋史
科目名 特長
西洋古代史研究A・B 西洋古代史に関して、文献講読により最新の研究動向を把握するとともに、ギリシア語・ラテン語史料の分析を行うことで、外部世界との関係にも留意しつつ、総体的に理解することを試みる。
西洋中世史研究A・B 西洋中世史に関して、文献講読により最新の研究動向を把握するとともに、ラテン語およびヨーロッパ諸語の史料分析を行うことで、感情や感性といった側面も含めたヨーロッパ世界の総合的な理解を目指す。
西洋近現代史研究ⅠA・B 近現代イギリス史・イギリス帝国史に関して、文献講読により最新の研究動向を把握するとともに、様々な同時代史料の分析を通じて、特定の地域と時代における政治・社会・文化のあり方を具体的に明らかにする。
西洋近現代史研究II A・B ドイツ・中東欧近現代史に関して、文献講読により最新の研究動向を把握するとともに、ドイツ語・ポーランド語をはじめとするヨーロッパ諸語の史料分析により、複合的なヨーロッパ社会の歴史を具体的に理解する。
西洋近現代史研究III A・B スペイン・ポルトガルの南北アメリカ大陸への進出をはじめとする、西欧諸国による海外進出の歴史に関して、研究動向を把握し、史料分析を行う。比較の視点を重視することで、世界史認識の拡大を図る。
考古学
科目名 特長
日本考古学研究ⅠA・B 飛鳥〜平安時代の考古学的諸事象や研究動向について理解を深める。特に、考古学的研究の基盤となる土器論や集落論に関する問題を取り上げ、論文の読解や研究報告に取り組んでもらう。考古資料の観察や分析をもとに歴史を叙述する力を養ってもらうことを目標とする。
日本考古学研究ⅡA・B 年代や産地推定など、考古学に用いられる自然科学的手法の方法論や研究動向などについて理解を深めると同時に、それらを用いた考古学研究について取り上げる。また実際の分析や結果の検討を通して、分析データを取り扱い、自らの研究に活用する力を養う。
東洋考古学研究A・B 中国やロシア極東地域、朝鮮半島など、東アジア諸地域における考古学研究の成果や課題、研究方法の特質などを学び、東アジアの社会・文化について理解を深めてもらう。併せて、東アジアの考古資料を俯瞰し、広い視野のものとで分析・比較検討・考察する力を涵養してもらう。