- 2024年度 授業要覧 経営学部
学びの特色とカリキュラム(マーケティング学科)
COURSE FEATURES 主要科目の特長
マーケティング論
マーケティング論は、マーケティング学科2年生の必修科目(必ず学ばなくてはならない科目)です。マーケティング学科に入学すると、この授業でマーケティングの基礎をしっかり学びます。分かりやすく楽しい内容なので、多くの学生に人気の講義です。
マーケティングとは何かから始まり、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングといった基礎的な概念や枠組み、そして実際にマーケティング活動を展開するための、具体的な知識や戦略について理解を深めます。企業の事例などについて知ることができるのも、この授業の魅力です。
マーケティング学科には専門的な科目が数多くありますが、はじめにマーケティング論を学ぶことで、より高度な授業をスムーズに受講できるようになります。
久保田 進彦 Yukihiko Kubota
マーケティング学科 教授
専門分野:マーケティング
マーケティング・リサーチ
企業におけるマーケティング活動では、日々さまざまなマーケティング上の課題に対し意思決定がなされています。
この時に行われるのがマーケティング・リサーチと呼ばれる活動です。
マーケティング上の課題を発見し、課題解決のために仮説を立てて調査を行い、得られたデータを適切に分析し解釈することで、意思決定に役立てていくことになります。
この講義で、調査とは何か、調査によってどのようなことが分かるのか、適切な調査を行うためにはどうすればよいかを学習します。
さらに実際の調査を作成・実施し、得られたデータの分析について実習を通して学習していきます。
これにより、適切なデータの集め方、適切な分析手法を身に着け、データに基づく意思決定の力を養うことができます。
ソーシャル・マーケティング
企業のマーケティング活動は非常に複雑な社会の中で行われています。このマーケティングと社会の関係を考えるのがソーシャル・マーケティングという研究領域です。
例えば、企業が販売する製品の製造、輸送、販売の過程でエネルギーを大量に使うと、環境負荷の増大という形で社会に悪影響を及ぼします。また、多くの企業は社会貢献活動を積極的に行なっていますが、こうした活動が企業の製品販売や利益に影響を及ぼすこともあります。
社会的責任(CSR)やSDGsへの取り組みが注目される現在、企業は消費者の個人的なニーズだけでなく、社会全体のニーズにも応えることが期待されるようになっています。マーケティング活動においても、企業の存在意義が問われるようになっているといえるでしょう。
消費者行動論A・B
片思いの相手に振り向いてもらうには、相手の好みを理解することが必要です。同様に、消費者をよく理解していなければ、企業は消費者の「欲しい」という気持ちをくすぐることはできません。なぜ消費者は他よりそれを選んだのか。その存在を知ったきっかけは?買った後、後悔したか、それとも自慢したくなったか…など、この講義は消費者の「買い物」を深く掘り下げた内容となっています。
この消費者理解に加えて、消費者の視点からマーケティングを捉えられるようになることがこの講義のもうひとつの目的です。そのため、講義では新聞記事など多くのマーケティング現象を取り上げ、消費者行動の理論を用いると、これらの現象がどのように説明できるのかを解説していきます。理論と現実、つまり抽象と具体を行き来する経験を繰り返すことで、理論を机上の空論とせず、現実世界で応用できる力を養うことが可能となります。
土橋 治子 Haruko Tsuchihashi
マーケティング学科 教授
専門分野:マーケティング論(特に消費者行動)
科目名 | 特長 |
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サービスマーケティング | 流通、観光、エンタテインメントなどサービス分野のマーケティングについて、理論・分析手法などを多くのケーススタディを用いて学ぶ。毎回、学生は配布された課題について事前に準備をして、グループワークを交えた学生参加型の授業で理解を深める。 |
消費者行動論 | 消費者の行動を予測し、予測のための知識を習得し、それを基礎として有用なマーケティング戦略を考える力を身に付けることを目的とする。認知心理学や社会心理学を用いながら、消費者の購買行動やその背後にある心理状態を学習する。たくさんの事例を取り上げながら、現実世界での応用の仕方についても理解する。 |
流通論Ⅰ・Ⅱ | 生産者と消費者をつなぐ身近な存在である流通について詳細に分析する。流通においてどのような活動が行われているのか、商品ごとに流通の仕組みが異なるのはなぜか、日本の流通の特徴や変化の方向はどのようなものか、小売・卸ははどのような機能を果たしているかなど、流通に関わる様々なトピックを学ぶ。 |
マーケティング・ベーシックスA | 協力企業から提示されたマーケティング課題に対して、学生がチーム単位で課題解決に取り組むPBL(Project Based Learning)方式で行われる必須科目。マーケティング学科の新入生が、PBL方式の体験学習を通してマーケティング課題に挑戦することで、経営学やマーケティングに対する知的関心と問題意識を深めること、そして、今後の学生生活で各自が取り組むべき課題を知ることが期待される。 |
マーケティング・ベーシックスB | 商品の生産から消費に至るまでの仕組みと、その仕組みを構成するさまざまな経済主体の役割や活動について具体的な事例をまじえながら解説する。また、適宜、前期のマーケティング・ベーシックスAで取り組んだタスクのキーポイントを取り上げ、それらを商学・流通論の視点から論理的にとらえるトレーニングを行う。 |
マーケティング論Ⅰ・Ⅱ | マーケティングの基本的な考え方、分析手法、諸活動についての基礎知識を習得し、フィールドワークやケーススタディを通じてその理解を深める。その上で、実践的なマーケティング課題について、自分なりの問題の発見と解決策を導く能力の修得を目指す。 |