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学びの特色とカリキュラム(総合文化政策学科)

CURRICULUM 学びの特色とカリキュラム

学びの特色 「ゼミ」「ラボ」「英語」の3つの柱によって 国境を越えて活躍する知性を

古典や音楽、映像、芸能、宗教、思想、都市、ポップカルチャーなどあらゆる“創造”の現場が、本学科の学びの対象です。どうしたら文化や芸術によって社会をより豊かにできるのか。創造の可能性を追求し、自身のセンスを磨きながらアートのトータルプロデューサーとして社会への魅力的な発信方法を探ります。

  1. ゼミナール:多彩な研究分野を多様な方法で追求

    他大学・他学部と同様、本学部でも教育の根幹はゼミ(演習)形式の授業です。大学では学生は講義を聴講するのみならず、日々みずからの「研究」を進めていくことになります。皆さんが自分の手で調査研究を行い、その成果を発表するというスタイルの授業が、このゼミです。
    調査研究や発表の方法はゼミによってさまざまです。文献研究中心のゼミもあれば、フィールドワーク中心のゼミもあります。そこではさまざまな情報ツールを使ったプレゼンテーションやディベートをする機会もあるでしょう。
    しかし何と言っても本学部の特徴は、「研究分野の多彩さ」にあると言えるでしょう。本学部には哲学・思想、芸術・文化論、社会学、経済学、経営学、建築理論、文化政策、生命科学など広範な分野にわたる専門教員がそろっています。ですから皆さんは自分の興味にしたがって、もしかするとこれまで誰も選んだことのないような、斬新な研究テーマを追究することができるかもしれません。
    2年次の「文化基礎演習」は必修科目であり、3年次の「文化演習I」と4年次の「文化演習II」は選択科目となります。
    これらの演習を通じて、皆さんは時間をかけてじっくりと研究を積み重ねてゆくことができます。私たちはこのゼミを通じて、豊かな文化発信力を備えた人材を育成してゆきます。

  2. ラボ・アトリエ実習:外部機関との連携による「現場」でのプロジェクト

    ラボ・アトリエ実習は、他大学・他学部にはない、本学部独自の特徴ある授業形態です。本学部の附置研究所である「青山コミュニティラボ(ACL)」を拠点に、ときにはキャンパスを出て、地域のコミュニティ、クリエイター、企業や官公庁などの外部機関と連携して活動する、インターンシップ型・プロジェクト型の授業です。学生でありながら、「仕事の現場」に参加することができます。この科目は2年次と3年次に開講されます。
    「ラボ」は本物の「仕事」の一部である以上、そこからの成果を一方的に得るだけではなく、自分が貢献できることはなにかを模索しなければなりません。また、大勢の人間が相互に関わりをもちながらひとつのプロジェクトを進めていくわけですから、コミュニケーションやマナーの面で、避けることのできない厳しい現実に直面する機会が訪れるかもしれません。しかし、そこで葛藤や自己修正を経験することことそが、成長につながります。「ラボ」の活動はこれまで、渋谷・青山エリアにとどまらず、遠く離れた地域でもさまざまな成果を生んできています。この「ラボ」をつうじて、文化創造の喜びと苦しみの両方を、「現場」で学んでもらいたいと思います。

  3. 英語:ACEプログラム・英語による日本理解・英語による日本研究

    文化は国境を越えます。外国語──とりわけ基軸言語としての英語を出発点として──を習得することは、外国の人々と親密な会話を楽しむにとどまらず、自分たちとは異なる歴史や背景をもつ文化に確かな視線を送り、理解と共感を深めるための入口となります。そのために、本学部では、1年次から4年次まで、「発信型リテラシー」の習得を目標に、3ステップからなる英語教育カリキュラムを用意しています。
    ★ ACE プログラム(1 年次)
    1年次の英語「ACE(Aoyama Communicative English)プログラム」は、会話を中心とする「イングリッシュ・コミュニケーション」と、文法的な正確さを磨く「イングリッシュ・プロフィシエンシィ」の2科目からなりたっています(ともに必修)。授業はすべてネイティブ講師が担当します。
    ★ 英語による日本理解(2 年次)
    日本の文化を英語で発信できる人材が求められています。「英語による日本理解」は、「ACE プログラム」によって力をつけた人のための、いわば「中級編」の授業です。授業はすべてネイティブ講師が担当します。
    ★ 英語による日本研究(3 年次~ 4 年次)
    「英語による日本研究」は、実際に英語を使って日本について研究する「専門・応用編」の授業です。語学科目としてではなく、英語でなされる一般講義として、前期と後期に3コマずつ開講されます。外国人教員による英語講義です。
    ▶ 他にも複数の「英語講義科目」が設置されています。

人文学と社会科学・情報科学を 組み合わせた実践的カリキュラム

専門共通科目
選択必修:政策・マネジメント科目群
普遍性を重視した社会科学系の基礎分野の科目を学んだうえで、進路選択に合わせて必要とされる政策・マネジメントの応用分野について学びます。

選択必修:文化・思想科目群
文化理解を深めるために、より多様な文化領域についての科目を学ぶとともに、自己を相対化し、視野を広げていくために、思想・哲学分野の科目を学びます。

専門分野別科目
選択必修:メディア文化分野
メディアのデザインやプロデュースを目指す人のための科目群。

選択必修:都市・国際文化分野
多様な都市文化の政策や事業の立案を目指す人のための科目群。

選択必修:アート・デザイン分野
芸術活動、自治体や企業の文化・メセナ活動等の企業の文化・メセナ活動等の運

COURSE MODELS 履修モデル

※ここで紹介する履修モデルは、あくまでも一例です。

COURSE FEATURES 主要科目の特長

人文系科目

科目名 特長
文化産業概論 エンタテイメント、メディアを含む「デジタルコンテンツ産業」が文化政策上重要性を増している経済的背景を探り、これらの産業が現在進みつつある環境変化を理解し、今後の課題を検討する。
芸術文化政策論 世界の主要国の文化政策とは何かを理解し、基本的知識を身につけた上で、特に文化と産業、文化と都市開発の関係を追求し、さらに文化とメディアや文化とテクノロジーとの関係を探求する。
メディア・コミュニケーション論 政治から経済、文化に至るまで、世界には様々な出来事や課題が存在しますが、メディアを通じて社会に流通する紋切り型のイメージをそのまま受け容れるのではなく、それらをつねに吟味し、さまざまな情報源にあたり、複数の眼差しを投じてほしいと思います。この姿勢のもと、ささやかであれ、自ら感じ取り、調べ、考え、書く空間を、教室にて一緒に創り出していきましょう。歴史に学びながら、現代のメディアとコミュニケーションについて探究します。
表象文化概論 文化を分析するには、いろいろなアプローチがあり得るだろう。この授業は、とくに文化における「芸術表象」の重層的なありかたに注目するのが特徴である。教室では、さまざまなジャンルからもっとも重要なテキストを選んで検討していくことにしている。
多文化共生論 異なる文化を理解し共生を目指すためには、文化の基底にある世界観、とくに生命観の成り立ちを解読する必要がある。この講義では、人間が生命をどのように捉えてきたかを総合的な視点から考えなおすことを目的とする。
祭祀文化論 「祭り」と聞いて何を想像するだろう?神輿や屋台、華麗な山車……。では、神輿とはなんだろう?なぜ特別な衣装に身を包み、特別なごちそうを食べるのだろう?日本各地のさまざまな祭りの身近な不思議に迫りつつ、日本人の心を探る。

社会系科目

科目名 特長
都市計画論 都市はどのような活動から生まれるのか、その都市活動は都市の良さと同時にどんな問題を引き起こすのか、その解決のためにどのような都市計画制度ができたのかを、青学周辺の事例を通して、議論をしながら学ぶ。
建築デザイン論 建築のデザインを形態的に扱うのではなく、それを生み出す社会や歴史、自然や地域の環境、人々の生活様式や心理との関係を中心に、主要な事例を用いながら基礎的理論を指導する。見学やスケッチ等を用いた描写訓練も同時に行う。
公共社会論 社会において人が人と共にどのように生きていくか、本講義では、戦後日本における公共性とその未来というテーマを立て、文化を学び、社会で活動する上で必要な最低限の理解と知識をもってもらうことを特徴とする。
経済と文明 社会科学と人文学を架橋する経済史学の方法論を基礎に、歴史上に現れる諸社会の経済における普遍性と同質性、文化における多様性と異質性を総合的に捉えることにより、人類の現代的課題に創造的に取り組む力を育む。

ACADEMIC CATALOG 授業要覧(科目一覧)

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