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学びの特色とカリキュラム

CURRICULUM 学びの特色とカリキュラム

教育学の専門的な知識・技能を持ち、
社会の幅広い分野で活躍できる人材を育成します。

「人間は教育によって初めて人間になることができる。」ドイツの大哲学者カントのこうした言葉に表されるように、教育とは人間が社会的生活を営む上で不可欠であり、そして普遍的なものです。教育学科の学びでは、「教育とは何か」「学びとは何か」という問いに対してさまざまな角度からアプローチし、教育の本質・理想的な姿を追究するとともに、その担い手である人間という存在への理解を深めていきます。

学びの特色

教育とは生涯を通して行われる普遍的なものです。本学科では、ライフサイクルの中で人間がどのように成長、発達、形成していくのかを専門的に学びます。興味や進路に合わせて5コースから専門分野を選び、教育の本質と専門性、教育の担い手である人間について理解を深めます。幼稚園から高等学校まで幅広い教員免許状の取得が可能です。

教育学科のカリキュラム

青山スタンダード科目、外国語科目、学科科目(必修科目)の学びを通して幅広い教養と教育学の理論と実践の基盤を培います。
学科科目の選択必修科目の学びを通し、選択した5つの履修コースにおいて教育学の専門性を深めると共に、選択しない履修コースの科目と履修コース以外の科目の学びを通して教育学の専門性を多面的に身につけます。
加えて、幼稚園、小学校、中学校、高等学校教諭及び司書教諭の教育職員免許、並びに司書、社会教育主事及び学芸員の各種資格の中から選択し、指定された青山スタンダード科目や学科科目などの科目を修得することにより、教員免許状や各種資格を取得することができます。

COURSE MODELS 履修モデル

3年次から、5の履修コースから選択したコースのカリキュラムに沿って学習します。

人間形成探究コース

人間形成というテーマを、歴史学、哲学、宗教学、倫理学、文化人類学、言語学などの観点から幅広く探究します。人間観、教育観の歴史的な変遷、家庭、文化、社会と人間の関わり方の考察を通して、現代の人間と教育を根本から捉え直します。

履修モデル

臨床教育・生涯発達コース

人間の乳幼児期から老年期に至るライフサイクルの中で、発達、学習、教育がどのように実現されているかについて、その理論および実際を学びます。カリキュラムでは、人の生涯における発達現象とそれにともなう臨床的問題、学校外教育、地域社会と学校教育の連携などが中心的なテーマとなります。

履修モデル

教育情報・メディアコース

情報環境の中で生活し、そこで学び、発達する人間を多様な観点から捉えます。情報の伝達的な側面を情報社会学、図書館情報学の観点から、情報の受容・理解・創造の側面を認知科学、発達、学習科学から研究します。また、よりよい学習環境の開発のため、教育メディア開発の研究も行います。

履修モデル

幼児教育学コース

将来、幼児教育に携わることをめざす学生のために、幼児の発達・教育の理論と実践的知識を学習する科目を多数用意しています。幼児教育原理、保育内容総論などの科目を通して理論的知識を、保育内容教育法、幼児教育実習などの科目を通して実践的知識を身につけます。

履修モデル

児童教育学コース

将来、教員をめざす学生のために、児童、生徒の発達、学習、教育に関わる科目が体系的に用意されています。学校教育学総論、教育方法、教職論などの科目を通して基礎的な知識を学習し、各科教材研究、初等教育実習などを通して、教育者としての実践的知識を獲得します。

履修モデル

COURSE FEATURES 主要科目の特長

必修科目群(0群)

科目名 特長
教育学概説 人間の誕生から死に至るまでの成長と成熟に関する基礎概念、人間形成の理論と教育実践の関係などについて、人類史的視点、あるいは人間の文化の進化史という視点から考察する。また、情報化・国際化社会における教育、いじめ・不登校・教育格差・教育改革等様々な問題を取り上げ、それらの問題に対する教育学の基本的アプローチを提示し、教育学のいろいろな分野への入門的ガイドを行う。
教育学研究法 教育学分野における研究の意義・目的がどこにあるのかを考え、問題意識の設定、仮説の設定と検証、共時的研究と経時的研究、既存資料の収集と分析、文献研究、エスノグラフィックな研究、参与観察、アクションリサーチ、活動分析法、実例調査法、聞き取り調査、質問紙調査など、実際の研究に必要な知識と方法を習得する。
基礎演習Ⅱ 人間尊重・人権尊重、人類に共通する課題、我が国社会全体にかかわる課題等に関する分析及び検討、並びにその課題について理解を深め視野を広げるとともに、これら諸課題に関して幼児・児童・生徒を指導するための方法及び技術を身につける。 このことを達成するために、学生各自は、価値ある課題を自ら一つ決め、少人数のグループごとに追究及び考察し、報告する。

人間形成探究に関する専門科目群(Ⅰ群)

科目名 特長
比較発達社会学 社会が混迷を迎え、社会の未来が見通しにくくなっている。今こそ「希望の哲学」が必要とされている。本講義では、有力な社会の未来像を指示しているルドルフ・シュタイナーの発達論を基軸に据えながら、個人の発達についての主要な理論を取り上げ、個人の発達について社会的な視点も交えて考察する。
宗教教育学 特定の宗教宗派にとらわれない広義の宗教教育に関し、思想史的観点からリベラルな宗教教育を展開した教育思想家、教育者を取り上げ、宗教的人間形成の営みについて考察する。また、世界の公教育における宗教教育の動向を概観し、日本の公教育における宗教の取り扱いと宗教教育の位置づけを検討しつつ、日本の宗教教育の可能性を探る。
西洋教育史Ⅰ 古代から17世紀にいたるまでの西欧の歴史における教育・人間形成の諸相(人間形成の思想・教育の実態等)を、社会慣習・民族性・政治・経済・宗教・文化等の視点からそれぞれの時代状況との関連で考察し、西欧の歴史のなかで育まれてきた人間形成の特質について理解する。

臨床教育・生涯発達に関する専門科目群(Ⅱ群)

科目名 特長
臨床教育学総論 私達は誕生後から様々な形で<教育>と関わる。「他者と共に社会の中で生きていく上で教育に何ができるか」「人間の幸せに教育はどう応えられるか」という問いを出発点に、子どもを取り巻く環境や社会文化的背景、教育をめぐる諸問題、保育・教育実践、保育者・教員の専門性など多様な視点から教育について探究する。
小児精神神経学 教諭、保育士など子どもに関わる職種において、幼稚園、保育所、小・中学校などの場で生じやすい小児精神神経学的な諸問題について、医学的な面から概説する。授業で取り上げるのは、発達障害、不安障害及び神経症圏の疾患、子ども虐待、成人型精神障害(統合失調症、うつ病)、不登校、いじめ、睡眠障害などである。
社会教育課題研究 社会教育についての制度的位置づけとその実態や民間の学習活動について総体的に把握することを基礎にしながら、現在問題になっている事項について検討を加える。受講者各自が今日の社会教育をめぐるテーマを追究しつつ、そのテーマを共同で深める。

教育情報・メディアに関する専門科目群(Ⅲ群)

科目名 特長
教育情報学総論 教育の場では、人や図書、その他さまざまな情報源から情報を取得するだけでなく、得た情報をもとに新たな情報を生成、発信する営みが行われる。情報がどのようなプロセスで広まり、用いられていくのかを考察すると共に、情報リテラシーや情報発信に対する責任についての知見も深める。
図書館情報学概論 社会的なシステムである「図書館(情報サービス機関を含む)」の機能・意義・役割について理解し、図書館利用者のニーズ・行動、情報専門職(図書館員)の能力・養成、類縁機関を含めたネットワークの実際・動向などを把握しながら、今後の課題・展望について考察する。
教材開発論 小学校の授業で使う教材を受講者が自分たちで作成する。受講者は、3人ぐらいのチームを作り、チームごとにトピックを決め、教材を準備・作成し、毎週1チームずつ自分たちの用意した教材を使って40分くらいの授業を行い、授業終了後に、使用した教材や授業についての検討会を行う。

幼児教育に関する専門科目群(Ⅳ群)

科目名 特長
幼児教育原理A 幼児教育における、養護と教育の意義を考え、子ども理解及び保育内容・指導方法の原理について学ぶ。また、幼児教育における子ども観の歴史的変遷について学ぶと同時に、幼児教育現場における様々な子ども観の在り様を知り、自らの子ども観をみつめる。その上で、幼児教育とは何かを考える。
臨床保育学B 具体的な問題を検討することを通して、(1)発達のとらえ方、(2)乳幼児の保育、(3)保護者との関係性、(4)保育者同士の関係性、(5)相談の基本、への理解を深め、保育という営みについて考える。資料・事例の検討やVTR視聴、小グループでの討議を行い、学びを深める。
保育内容教育法(ことば) 子どもたちの言葉が生まれ、その言葉の世界が豊かに広がっていく過程において、そこで求められる保育者の役割や援助について、さまざまな具体的事例を通して検討を行う。また、「幼稚園教育要領」における保育内容の基本的な捉え方とそこでの領域「言葉」の歴史的変遷及び位置づけについて学ぶ。同時に、子どもの言葉の育ちを支える保育の在り方や保育内容、教材等について考え、理解を深める。

児童教育に関する専門科目群(Ⅴ群)

科目名 特長
学校教育学総論 「社会化」の理論を中心に、人々の社会適応の様子と学校の果たす役割を検討し、学校教育学の基礎的な知識を紹介する。この授業を通して、学校という存在をもう一度考え直し、学校という存在の社会にとっての意味、子どもにとっての意味の再検討を行う。
図画工作概説(美術) 小学校における図画工作科についての理解を深め、感性や創造力を引き出す方法として、実技体験を通して小学校学習指導要領に示された造形遊びを中心に美術教育のあり方を考察する。 大型パネルを使った造形遊びの展開(「大きな樹」の制作、ローラー遊び、新聞や各種素材を使ったコラージュなど)、造形遊びからの展開(紐、布を使った野外における表現活動)、多色刷り版画の制作などの実習を行う。
初等教科教育法(国語科) 初等教育・国語科授業を担当できるように、教材研究に基づく「本時の学習指導案」を作成し模擬授業とを通して実践力の育成を目指す。その際、各グループの取り組みの成果と課題を的確に指摘できるようにする。 教材として、「スイミー」「ごんぎつね」「海のいのち」「ビーバーの大仕事」を用いる。

ACADEMIC CATALOG 授業要覧(科目一覧)

Q&A 教育学の学び

Q:教育学科では、 主に学校教育を学ぶのでしょうか。

A:教育学は、幅広い学問分野です。

教育は子どもや若者だけを対象にしているわけではありません。学校という場所だけで行われるものでもありません。家庭や社会の幅広いシーンで、生涯にわたって行われているものです。青山学院大学の教育学科カリキュラムは、学校における教育のことだけを扱ってはいません。教育学科で開設している教育学に関する科目は全部で200以上あり、乳幼児期から老年期に至るライフサイクルの中で、人間がどのように発達・学習・社会化・成熟していくかについて、多面的に学びます。また、人間が様々な学びを行うときに、どのような制度・環境・メディアを整えればよいかについて、実践的な力を身につけます。

Q:教員を目指しています。 どのコースを選べば良いでしょうか。

A:どのコースを選んでも、教員免許状や各種資格の取得を目指すことができます。

教育学科の科目は、教員免許状や各種資格を取得するための科目として用いることはできますが、履修コースの選択とは直接の関係はありません。どの履修コースを選んでも、教員免許状や各種資格の取得を目指すことができるようになっています。
青山学院大学の教育学科は、いわゆる「教員養成学科」ではありませんが、多数の学校教員を世に送り出しています。学校教員を目指す学生に対しては、教員免許状の取得に必要な科目にだけ目を向けることのないよう注意を呼びかけています。すなわち、教育学科で開設している幅広い様々な科目に関心を持ち、それらを受講することで、学校教員としての素養を高めることの大切さを伝えています。教員免許状の取得は、教員になるための手段であって、目的ではないはずです。質の高い学校教員になることを目指す学生を、教育学科は応援しています。

Q:教育学科では、教育職員免許状(以下、教員免許状) や各種資格を取得できるでしょうか。

A:はい、指定の科目を修得することにより取得が可能です。

卒業後の進路や興味・関心等に応じて、下の教員免許状や各種資格の中から選択し、指定の科目を修得することにより取得することが可能です。ただしその実現のためには、1年次から4年次まで、段階的、計画的に指定の科目を修得することが必要です。その他に、教育学科に配置されている「キリスト教学校」に関する科目などを中心に指定の科目を履修することで、大学としてそれらのプログラムの修了を認定する制度があります。なお、法令により、小学校および中学校の免許状取得には介護等体験が義務づけられています。

Q:教育学科を卒業すると、必ず教員免許状や 各種資格を取得することが可能でしょうか。

A:教育学科の卒業と教員免許状や各種資格の取得は、まったく同じではありません。

正確には、教育学科を卒業し、併せて指定の科目を修得すれば、教員免許状や各種資格の取得が可能です。学生の進路や興味・関心に応じて、教員免許状や各種資格の取得を選択できるようになっている一方、教員免許状や各種資格を取得しないで教育学を学び卒業することもできます。
実際には、いずれかの教員免許状や各種資格の取得を希望する場合がほとんどですが、教員免許状や各種資格を取得するためには、修得が必要な科目が増えるため、将来教員あるいは各種資格に対応する専門職に就くという具体的で明確な目標の設定が必要です。

Q:教育学科の科目と、教員免許状や 各種資格の取得に必要な指定の科目に、 関連がありますか。

A:はい、教育学科の科目には、教員免許状や各種資格の取得に必要な指定の科目が数多く含まれています。

教育学科の学生は、他学部・他学科の学生に比べて教員免許状や各種資格の取得が容易です。ただし、教育学科の科目と、教員免許状や各種資格に必要な指定の科目はまったく同じではありませんので、取得しようとする教員免許状や各種資格に応じて、教育学科以外に開設されている科目を修得することが必要です。

Q:教育学の専門性を深めながら、 教員免許状や各種資格も取得したいのですが、それは可能でしょうか。

はい、教育学科に開設されている様々な科目により教育学の専門性を深めながら、教員免許状や各種資格の取得を支援します。

1年次から教育学科の科目を履修すると共に、3年次から5つの履修コースに分かれ、教育学の専門性を深めます。また、教育職員免許状や各種資格については、1・2年次から進路などに応じて選択することとなります。教員を目指すのであれば、いずれかの学校種・教科の教員となるわけですから、学校種・教科を特定して教員免許状の取得を目指すことになります。各種資格についても同様です。

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