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日韓経済安全保障パートナーシップ・シンポジウムを開催
2026年9月11日(金)、駐日本国大韓民国大使館および大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の共催により、青山キャンパスにおいて「日韓経済安全保障パートナーシップ・シンポジウム」を開催しました。シンポジウムには、日本と韓国の研究者、政府関係者、企業関係者などが参加し、経済安全保障をめぐる両国の協力の在り方について議論が行われました。また、青山学院大学の卒業生である田中健衆議院議員にもご出席いただき、シンポジウムに華を添えていただきました。
開会式は、青山学院大学国際政治経済学部国際経済学科のシム・スンギュ教授の司会で進行し、駐日本国大韓民国大使館のリ・ヒョク特命全権大使が開会の辞を、末田清子青山学院副院長(国際政治経済学部国際コミュニケーション学科教授)が歓迎の辞を述べました。
安定的なサプライチェーン構築に向けた日韓協力を討議
第1セッション「安定的なサプライチェーン構築に向けた韓日協力」では、延世大学のイ・ドゥウォン教授を座長に、「米中戦略競争と経済安全保障の再編下における日韓サプライチェーン多角化協力の方策」をテーマとして、重要鉱物や半導体、バッテリー、AIなどの戦略産業を取り巻く課題が取り上げられました。
基調報告では、エネルギー・金属鉱物資源機構JOGMEC金属企画担当審議役の原田武氏が「重要鉱物サプライチェーンのリスクと多角化:日本の取組と日韓協力の可能性」と題して、日本の政策対応や供給国の多角化、第三国での共同投資・共同オフテイク、情報共有などを紹介しました。続いて、韓国産業研究院戦略産業研究センター長のイ・ジュン氏が「経済安全保障時代の戦略産業サプライチェーン再編と日韓産業協力」と題し、戦略産業における両国の競争・補完関係と協力の潜在力を報告しました。
続くパネルディスカッションでは、韓国外交部経済安全保障外交センターのイ・ジェウォン専門官、関西学院大学の渋谷和久教授、阪南大学の千島智伸教授、POSCO経営研究院のパク・ジェボムシニア研究員が登壇しました。重要鉱物をめぐる経済安全保障外交、資源保有国との戦略的連携、日韓共同ビジネス・エコシステム、バッテリー・レアアースのバリューチェーンにおける官民協力を軸に討論が行われました。
エネルギー安全保障協力の展望を議論
第2セッション「中東エネルギー情勢と韓日資源安全保障協力」では、大邱大学のキム・ヤンヒ教授を座長に、「中東リスクによるエネルギーサプライチェーン不安に対応する日韓協力の方策」をテーマとして、中東地域をめぐる地政学的リスクとエネルギー供給の安定確保について議論が行われました。
基調報告では、漢陽大学のキム・ジンス教授が「中東リスクと韓国のエネルギー供給安全保障:現状の診断と日韓協力の必要性」と題し、原油・LNG輸入構造や供給ショックへの対応を報告しました。続いて、日本総合研究所の福田直之上席主任研究員が「ホルムズ海峡危機が問う日本のエネルギー安全保障」と題し、地政学的リスク下におけるエネルギーサプライチェーンの再設計と日韓協力の戦略的意義を論じました。
パネルディスカッションには、日本エネルギー経済研究所の久谷一朗理事、韓国エネルギー経済研究院のパク・ジョンウン副研究委員、神戸大学大学院国際海事研究センターの羽原敬二リサーチフェロー、韓国ガス公社のパク・テソク課長が登壇しました。ホルムズ海峡封鎖リスクへの対応、エネルギー転換、海上輸送・海上保険制度、日韓LNGスワップの事例を通じ、実務的な協力の可能性が検討されました。
日韓協力の新たな可能性を探る機会に
シンポジウムの最後には、シム・スンギュ教授の司会による総合討論および今後の展望が行われ、サプライチェーンやエネルギー分野における日韓協力について総評が示され、閉会しました。
本シンポジウムは、経済安全保障分野における日韓間の相互理解を深めるとともに、今後の研究交流および実践的な協力の可能性を探る貴重な機会となりました。