TOP

NEWS(国際センター)

POSTED

2026.10.28

CATEGORY

TAG

TITLE

【青山】AGU環境学シンポジウム「水とエネルギーの未来を考える:日本・ポーランド環境対話」を開催

シンポジウムの様子

2026年7月18日(土)、青山キャンパスにおいて、AGU環境学シンポジウム「水とエネルギーの未来を考える:日本・ポーランド環境対話」を開催しました。本シンポジウムは、青山学院大学とワルシャワ大学が共に進めてきた環境学の成果を共有し、気候変動や生物多様性の喪失など、今日の社会が直面する環境危機に対し、学際的かつ国際的な視点から方途を探ることを目的として実施されました。

開会にあたり、本学の内田達也副学長(広報及び国際連携担当)と、ワルシャワ大学のエヴァ・クログレツ副学長(開発担当。学長直属エコロジー・気候危機対策チーム代表)が挨拶を行い、地球規模の環境課題に対応するためには、自然科学のみならず、人文科学・社会科学を含む幅広い知の連携が重要であることを共有しました。

シンポジウムの様子
シンポジウムの様子

当日は、「日本とポーランドの環境思想」「日本・ポーランド 水をめぐる対話」「日本とポーランドから未来のエネルギーを展望する」「社会・環境・持続可能性」の4つのパネルディスカッションが行われ、両大学の研究者がそれぞれの専門分野から報告と討議を行いました。

シンポジウムの様子
第1部
「日本とポーランドの環境思想」
文学や文化を通じた自然と人間の関係、森林が国民的記憶やアイデンティティ形成に果たす役割、生物多様性保全における植物園の使命などが取り上げられました。自然を資源としてのみ捉えるのではなく、人間社会の記憶、文化、倫理にとって不可欠なものと考える視点が示されました。
第2部
「日本・ポーランド 水をめぐる対話」
日本人が水に求めてきた価値や、ポーランドにおける水力発電・人工貯水池整備の歴史と今後の計画について報告が行われました。水資源が、それぞれの国の文化、地域社会、エネルギー政策と深く関わるものであることが確認されました。
第3部
「日本とポーランドから未来のエネルギーを展望する」
ポーランドのエネルギー転換における再生可能エネルギーの重要性、本学における太陽光発電技術の研究成果が紹介されました。両国において、2040年が、再生可能エネルギー利用率を高める目標年となっており、両国の協力の可能性が示されました。
第4部
「社会・環境・持続可能性」
高齢化とエネルギー消費の増大の関係、また災害時にコミュニケーションを共有できるシステムの必要性についての報告が行われました。今後ますます進む高齢化への対処が、環境課題への取り組みの中で重要となることが共有されました。
日本とポーランドの研究者によるパネルディスカッション

続く最終セッションでは、青山学院大学とワルシャワ大学における環境課題への取り組みが紹介されました。ワルシャワ大学からは、大学全体で組織的に推進するエコロジー・気候危機対策に関する取り組みが、本学からは相模原市と連携した環境活動、マクレイ記念館(大学図書館棟)のZEBレディ(省エネルギー50%以上)達成、学生団体による自主的SDGs推進活動などの情報が共有されました。大学が教育研究機関として、また社会に開かれた知の拠点として、環境課題にどのように貢献できるかについて意見交換が行われました。

閉会にあたり、ワルシャワ大学のジェヴルスカ・アガタ教授(Green Thinking Matter―対話のためのプラットフォーム」学長特命担当、学長直属エコロジー・気候危機対策チーム副代表)とカタジナ・スタレツカ准教授(ポーランド・日本学術協力プラットフォーム・コーディネーター)、本学から割田聖史副学長(将来構想担当)と黄晋二理工学部長(国際共同研究プラットフォーム構築部会リーダー)が挨拶を行い、本シンポジウムの成果をもとに、今後も環境課題をめぐって、青山学院大学とワルシャワ大学の交流を継続しくことが確認されました。


本シンポジウムは、日ポ両国の研究者が生物多様性、水資源、エネルギー、持続可能性をめぐる課題を多角的に検討する機会となりました。また、青山学院大学とワルシャワ大学の研究交流をさらに発展させる契機ともなり、今後の共同研究や学術交流の可能性を広げる場となりました。

青山学院大学は今後も、海外大学との連携を通じて、人文・社会・自然科学を横断する国際共同研究を推進し、地球規模課題の解決に貢献していきます。

日本とポーランドの研究者によるパネルディスカッション