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2026.10.21
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【総合文化政策学部】<デジタルストーリーテリングラボ>学生主体のVRライブ「MetaVoyage Live Project vol.6 with 若魔雲ふわり」を開催 ~新たな演出同期システムの開発と、学生たちの協働によるライブ制作~
青山学院大学総合文化政策学部のデジタルストーリーテリングラボでは、2026年9月19日(土)、学生主体のVRライブ企画・制作団体「MetaVoyage Project」との協働により、サンリオ×日テレClaNによるVTuberプロジェクト「にゃんたじあ!」所属のVTuber・若魔雲ふわりさんを迎えた3Dライブ「MetaVoyage Live Project vol.6 with 若魔雲ふわり」を開催しました。
2024年度から始まったMetaVoyage Live Projectの第6弾であり、2026年度最初の公演となります。学生たちは、出演者の世界観を表現した3Dワールドの制作から、楽曲に合わせた演出、音響、広報、配信、本番運営まで、幅広い制作活動に取り組みました。
今回は、新しい演出同期システムの導入や、新メンバーへの制作技術の継承など、これまでの経験を生かした新たな挑戦も行われました。
「魔法の診療所」をテーマにしたオリジナルワールド
今回のライブの舞台となったのは、学生たちが制作した新しいメタバースワールド「Melodical Clinic Stage(メロディカル クリニック ステージ)」です。
「音楽の力で人々を癒す、魔法の診療所」をコンセプトに、若魔雲ふわりさんの温かく優しい歌声やキャラクターの世界観を、雲やリボン、猫などのモチーフを取り入れた空間として表現しました。
ワールド制作では、Blenderを使用した3Dモデリングやテクスチャ制作に加え、観客がさまざまな方向からライブを楽しめるセンターステージ型の空間設計、映像としての見え方を考慮した背景制作などに取り組みました。
また、今年度から参加した新メンバーも小道具のモデリングやステージデザインに加わり、先輩学生の技術や経験を引き継ぎながら制作を進めました。
楽曲と演出を連動させる新たな技術への挑戦
ライブでは、「にゃんた the Earth!」「God knows...」「ゆめくも♡わんとぅすりー」の全3曲を披露しました。
学生たちは、楽曲の雰囲気や歌詞に合わせて、光やパーティクルを用いた多彩な演出を制作しました。出演者の所属する「にゃんたじあ!」をモチーフにした演出や、楽曲の展開に合わせて変化するエフェクトなど、VR空間ならではの表現を取り入れています。
今回の大きな技術的成果の一つが、音楽と演出を連動させる新たなシステムの導入です。
これまで、ライブ中の演出はcluster内のボタンをスタッフが手動で操作していましたが、今回は音響制作ソフト「Studio One」からMIDI信号を送信し、Pythonで作成したプログラムを介してOSC(Open Sound Control)に変換することで、cluster内の演出を楽曲の再生タイミングに合わせて開始できる仕組みを構築しました。
開発にあたっては、教員からの助言や生成AIも活用しながら、学生自身が試行錯誤を重ねて実装しました。これにより、手動操作では難しかった楽曲と演出のタイミングの調整が容易になり、より一体感のあるライブ表現につながりました。
本番のトラブルを乗り越えたチームワーク
今回の公演では、本番当日の午前中に音響用PCが正常に起動しなくなるトラブルが発生しました。
学生たちは原因の調査と並行して代替PCの手配を進め、大学から機材を運び込み、音響ソフトウェアや楽曲データの再設定を行いました。
時間が限られる中、使用する音響プラグインを見直すなどの判断を重ね、出演者の若魔雲ふわりさんにも音響調整に協力いただきながら、本番を迎えることができました。
トラブルへの対応では、担当学生だけでなく、先輩や後輩を含むメンバーが協力して作業を進めました。こうした経験を通じて、技術的な課題解決に加え、機材トラブルへの備えやデータのバックアップ、チーム内での情報共有の重要性についても学ぶ機会となりました。
ファンとともに楽しむライブを目指した広報活動
学生たちは、ライブ制作だけでなく、出演者のファンや視聴者との交流を意識した広報企画にも取り組みました。
ライブ開催前には、オリジナルイラストを用いたプレゼントキャンペーンや4コマ漫画の制作・公開を行いました。また、ライブ中に撮影したお気に入りの場面をSNSに投稿してもらう「ベストショット選手権」、ライブ中に発表される合言葉を活用したアンケート企画など、ライブの前後を通じて楽しめる参加型の企画を実施しました。
ライブ終了後のアンケートでは、会場の世界観や楽曲に合わせた演出について好意的な感想が寄せられました。一方で、音響やモーション、カメラワークについては改善に向けた意見もあり、今後の制作につながる貴重なフィードバックを得ることができました。
学生自身の言葉で制作過程を振り返る6本のnote記事
MetaVoyage Live Projectでは、ライブの実施だけでなく、制作過程や技術的な工夫を学生自身の言葉で記録し、共有することも大切にしています。
今回の公演については、企画、ワールド制作、演出、音響、技術開発、広報の各分野から、計6本の振り返り記事が執筆されました。
ライブを支えた学生たちの挑戦や試行錯誤、制作の裏側を詳しく紹介しています。
「『Meta Voyage Live Project vol.6 with 若魔雲ふわり』の裏側、ちょっとだけお見せします!」|MetaVoyageProject実行委員会
若魔雲ふわりさんに出演をお願いした経緯や、リハーサル・本番でのエピソード、出演者との交流を紹介しています。
「#ふわりやーじゅ ワールド制作の裏話」|Micky
「魔法の診療所」をテーマにしたワールドの構想からモデリング、デザインの着想、後輩との共同制作までを紹介しています。
「#ふわりやーじゅ 演出作成備忘録」|AYN
楽曲に合わせた演出の発想や制作過程、「にゃんたじあ!」のキャラクターをモチーフにした演出などを紹介しています。
「Studio Oneからclusterの演出を動かす!MIDIとOSCを使った演出同期システム【#ふわりやーじゅ 備忘録】」|melan
今回新たに開発した演出同期システムについて、使用したソフトウェアやプログラム、具体的な実装手順までを解説しています。
「【#ふわりやーじゅ】当日のアクシデントを乗り越えた!音響担当としての奮闘備忘録」|mmm
楽曲ごとの音作りの工夫と、本番直前に発生した機材トラブルへの対応を振り返り、現場での学びを紹介しています。
【ふわりやーじゅ】 かわいさ広めた広報活動記録|Koko
プレゼントキャンペーンやSNSでの情報発信、4コマ漫画などの広報活動に加え、視聴者アンケートの結果を紹介しています。
これらの振り返り記事は、学生一人ひとりの学びを言語化するだけでなく、制作技術や運営のノウハウを次のメンバーへと引き継ぐための記録にもなっています。
今後に向けて
今回のライブでは、これまでに培ってきた3Dライブ制作の経験を生かしながら、新たな技術の導入や、学年を超えた学生同士の協働を進めることができました。
企画から制作、広報、実施、振り返りまでを学生自身が担う活動を通じて、技術力だけでなく、チームで課題を解決し、一つのライブ体験をつくり上げる実践的な学びにつながっています。
デジタルストーリーテリングラボでは、今後もMetaVoyage Live Projectを通じて、メタバースならではの表現や新たなデジタルカルチャーの可能性を探究していきます。
One more thing… 学生が制作したペンライトが、サンリオの新たなVR空間へ!
最後に、MetaVoyage Projectに届いた、もう一つのうれしいニュースを紹介します。
今回、MetaVoyage Projectの学生たちが制作したオリジナルのペンライトが、別プラットフォームで行われた「にゃんたじあ!」のVR空間のライブでも使用されることになりました。
学生たちが制作したデジタルアイテムが、自分たちのライブの枠を超えて、別のバーチャル空間でも活用されるのは、MetaVoyage Projectにとって初めてのことです。
一つのライブのために取り組んだものづくりが、新たな場所へと広がっていく。今回のうれしい知らせは、学生たちにとって大きな励みとなるとともに、メタバースでの創作活動が持つ新たな可能性を感じさせる出来事となりました。
開催概要
MetaVoyage Live Project vol.6 with 若魔雲ふわり
開催日時:2026年9月19日(土)19:00開演
出 演:若魔雲ふわり(にゃんたじあ!)
会 場:メタバースプラットフォーム「cluster」
配 信:若魔雲ふわり YouTube Channel
ワールド:Melodical Clinic Stage
主 催:MetaVoyage実行委員会
参 加 費:無料
若魔雲ふわりについて
2024年5月、VTuberプロジェクト「にゃんたじあ!」の新メンバーとしてデビュー。
“ふわりんボイス”を生かした心地よいASMR配信を得意とする、癒し系アイドルVTuber。
自称最年少ながら、周囲をふんわりまとめるママ的な一面も持つ。
2025年8月には3Dモデルをお披露目し、歌って踊れるアイドルとして活躍の幅を広げている。
2026年には初のソロオリジナル楽曲『ゆめくも♡わんとぅすりー』を発表した。
にゃんたじあ!について
サンリオと日テレClaNが共同で手掛けるVTuberプロジェクト。
どこかの世界のどこかのお屋敷。そこには魔法使いの女の子と、猫たちが楽しく暮らしていました。普段は主に猫とゲームのことしか考えていない彼女ですが、どうやら本気を出すと強力な魔法が使えるようです。
「この子たちとゲームできたら…ハチャメチャに楽しいかもッ!!」
ゲーム友達が欲しかった彼女は、猫たちに伝説の魔法をかけました。すると猫たちが……VTuberに!?
(にゃんたじあ!公式サイトより引用)
MetaVoyage Live Projectについて
MetaVoyage Live Projectは、青山学院大学総合文化政策学部のデジタルストーリーテリングラボ内で発足した、学生主体のVRパーティクルライブプロジェクトです。「MetaVerse」と「Bon Voyage」をかけ合わせた名称には、「メタバースという新たな世界を冒険しよう」という意味が込められています。
出演者の世界観や楽曲の魅力をもとに、学生たちがライブの企画、3Dワールド制作、演出、モーションキャプチャー、広報、配信、リハーサル、本番運営、振り返りまでを行っています。
デジタルストーリーテリングラボについて
ラボは、総合文化政策学部固有のプロジェクト型実習授業「ラボ・アトリエ実習」の履修者の活動団体を示す略称です。「デジタルストーリーテリングラボ」(2026年度履修者22名)は、宮田和樹プロジェクト准教授の指導のもと、VRやAR、メタバースなどを活用した次世代の体験の創造に取り組んでおり、3Dライブの企画・制作のほか、VR演劇やメタバースを活用した子どもの居場所づくりといったテーマにも取り組んでいます。
MetaVoyage Live Projectを通じて、学生たちは、デジタル空間における物語体験、ライブ演出、ファン参加型イベントの可能性を探究しています。2025年度の活動で培った制作ノウハウとチームでの学び合いをもとに、今後も3Dライブ制作活動を発展させていきます。

