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2026年9月15日、青山学院大学、上智大学、中央大学の3大学は、上智大学四谷キャンパスにおいて、合同イベント「博士進学をもっと身近に! ロールモデルから考える進学とキャリア」を開催しました。本イベントは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」に採択されている3大学が連携して企画したもので、株式会社LabBaseの運営協力のもと実施しました。当日は、3大学の学生をはじめ、対面・オンラインを合わせて166人が参加しました。
博士進学を考える、その「もっと前」から
博士後期課程への進学者を増やしていくためには、博士課程だけに目を向けるのではなく、その前段階となる修士課程への進学者の裾野を広げることが欠かせません。さらにそのためには、学部生が卒業後の進路を考える段階から、大学院への進学を一つの選択肢として知り、その先にどのような学びやキャリアがあるのかを具体的にイメージできることが重要です。
一方で、学部生が大学院進学や、その先の博士課程について知る機会は、各大学においてまだ十分とはいえません。「大学院ではどのような生活を送るのか」「研究を続けた先にはどのような仕事があるのか」「博士まで進むことで、自分の可能性はどのように広がるのか」。こうした疑問について、実際にその道を歩んだ人から直接聞く機会をつくり、大学院進学をより身近に感じてもらうことが、今回のイベントの大きな目的です。
3大学の博士修了者が自身の進学とキャリアを語る
イベントでは、青山学院大学、上智大学、中央大学の博士課程修了者3名による「ロールモデル座談会」を実施しました。登壇者は、それぞれが博士課程への進学を決めたきっかけや、進学時に感じていた迷い、博士課程での研究生活、その後のキャリアについて紹介しました。また、参加者からの質問を交えながら、博士課程に進んだからこそ得られた経験や、研究活動を通して身についた力が現在の仕事にどのようにつながっているのかについても、率直な経験が語られました。
博士進学を特別なものとして紹介するのではなく、実際の経験や悩みも含めて共有することで、参加した学生が自分自身の進路として大学院・博士課程を考える機会となりました。
博士人材が社会で活躍する姿を知る
当日は、博士人材を採用する企業による講演も行われました。企業の人事担当者や、実際に博士号を取得して企業で活躍している社員から、博士人材に期待することや、研究経験が実際の業務でどのように生かされているのかが紹介されました。
博士課程で培われるのは、専門分野の知識だけではありません。自ら問いを設定し、答えのない課題について粘り強く考える力、情報を整理・分析する力、異なる専門性を持つ人と協働する力、そして自身の考えを分かりやすく伝える力など、研究活動を通じて身につくさまざまな力が、企業をはじめ社会の幅広い場で求められています。
大学の枠を越えた交流も
本編終了後には、学生、博士修了者、企業関係者、大学関係者による交流会を開催しました。
交流会では、参加者同士が自由に話すだけでなく、博士ならではの視点でテーマについて考える参加型企画「博士大喜利」も実施しました。
大学や所属、立場を越えて参加者同士が交流することで、通常の講演会や説明会とは異なる、自然な対話やつながりが生まれました。
3大学から、さらに大学間の連携へ
今回、青山学院大学、上智大学、中央大学の3大学が共同でイベントを開催したことにも大きな意味があります。
一つの大学だけで大学院進学や博士人材の魅力を発信するのではなく、複数の大学が同じ課題意識を持って取り組むことで、より大きな社会的なメッセージとして発信することができます。また、学生にとっても、自大学の先輩だけではなく、異なる大学・分野・キャリアのロールモデルに出会うことで、自身の将来の可能性をより広く捉えることにつながります。今回の3大学連携は、その第一歩です。今後は、3大学での取り組みを継続・発展させるとともに、私立大学を中心とした大学間の連携をさらに広げ、大学院進学や博士人材のキャリアについて社会に向けた発信を強化していくことを目指します。
青山学院大学では、AGU Future Eagle Projectをはじめ、博士後期課程学生への研究・生活支援だけでなく、キャリア形成や社会との接点を広げるための取り組みを進めています。
学部生にとって大学院進学がより身近な選択肢となること。そして、博士人材が大学の中だけではなく、社会のさまざまな場所で、その専門性や研究を通じて培った力を発揮できること。大学の垣根を越えた連携を通じて、博士人材が活躍できる社会づくりにつながる発信と取り組みを今後も進めていきます。