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2026年9月26日(土)、青山キャンパスのガウチャー記念礼拝堂にて、学位授与式を執り行い、148人の卒業生・修了生(学部134人、大学院14人) が新しい門出を迎えました。
式では、稲積宏誠学長が学位記を授与し、式辞を述べ、伊藤悟院長が告辞を述べました。
稲積宏誠学長の式辞
皆さん、大学の卒業、大学院の修了、誠におめでとうございます。
多くの仲間が集う学位授与式は3月ですが、こうして9月に集う皆さんの姿は、また特別な意味を持っています。 ここにいる一人ひとりが、それぞれ異なる道のりを経て今日の日を迎えました。 もちろん、この中には博士の学位を取得された方も含まれます。留学によって世界に飛び出した方、学びをより深めるために時間をかけた方、思いがけないあるいは不本意な事情の中で努力を続けてきた方もいるでしょう。
そのいずれもが、少しイレギュラーなものかもしれませんが、かけがえのない物語をもっているはずです。 人生は、必ずしも予定どおりに進むものではありません。時には立ち止まったり、回り道をしたりすることもあります。一つのことに拘りを持つことも意味はありますし、切り替えて路線を変更することが意味を持つこともあります。 その判断の繰り返しが人生かもしれません。 しかし、そこで生じるかもしれない遠回りの中でこそ、新しい発見や出会いが生まれ、私たちをより豊かに、より強くしてくれるのです。 今日9月に卒業・修了を迎えるという事実は、皆さんが多様な経験を積み、柔軟に未来を切り拓く力を持っている証にほかなりません。
この機会に、いま私が感じている問題意識をみなさんと共有させてください。 これからを生きる皆さんを待ち受けているのは、変化の激しい時代です。今まで私たちが感じてきた「生きていくうえでの指針」のようなものが大きく崩れてきているように思います。
幾度も繰り返された戦争により思い知らされた人間の愚かさ、そこから多くのことを学んでいたはずが、時間の経過とともに風化してしまうという現実。人間の壮大な夢であったAI。しかし、その急激な進歩により多くのことが実現される反面、それがもたらす社会変革については将来が見通せないほどの恐怖を伴うという現実。私たちは、人類の英知、過去の歴史から学ぶことで豊かな社会を築いてきたはずです。しかし、それらを大量データとして活用することで自ら学ぶことができるのがまさに現在のAIです。このように、学びを容易に実現できるAIと対峙するには、相当な覚悟が必要です。
予測困難な将来を見据える意味でも、人文・社会科学の学び、自然科学の学びといった専門分野から得られる知識。人の生き方や社会の変化に関する幅広い教養としての知識。これらの大切さは普遍だと思います。また、これに加えて、多くの経験を通して、私たちを取り巻く社会の根底に流れる本質を見極めようとする姿勢やそこで感じる問題意識こそが重要です。ただしこれらは必ずしも明確に体系づけられた理論であるわけではなく、いわば言語化されていない内容や非認知能力と呼ばれる能力によって得られることが多いはずです。しかし、このように言語化されていない内容や非認知能力を自分のものとして体系化していくことそのものが、これからはより強く求められることになるでしょう。このことが、これからの時代にAIと対峙する上での重要な視点だと思います。
いまさらではありますが、これまでも、大学で培った学びに加えて、仲間とのつながりや社会との接点の中で感じた問題意識や経験のなかから、生きていくための多くのヒントを得てきたのではないでしょうか。これがまさに言語化されていない、あるいは非認知能力としての知見だと言えます。
9月に卒業・修了する皆さんは、すでに一度「予定調和」を超えて、自分だけの歩みを重ねてきました。 その経験こそが、これからの人生における大きな強みとなり、社会に新しい価値をもたらすと、私は確信しています。さらに、今後社会とのかかわりの中で続けられる学びや経験を通して、多くのことを吸収し、自分自身の成長につなげていってください。
皆さんの未来は大きく広がっています。困難な課題に対しても果敢に挑戦していくことで、希望と実りに満ちた世界にかえていけることを確信しています。 このエールを送ることで、私からの式辞とさせていただきます。
あらためて、皆さんの卒業、修了を心からお祝い申し上げます。
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大学聖歌隊による奉唱
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学位記授与(大学)
総代 総合文化政策学部 総合文化政策学科 大武まどかさん -
学位記授与(大学院)
総代 総合文化政策学研究科 文化創造マネジメント専攻
ZHOU ZHOU(シュウ シュウ)さん -
告辞
伊藤悟院長 -
答辞
卒業生代表 法学部 ヒューマンライツ学科 阿部はるかさん
