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2026.07.28
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【理工学部】平田普三教授が「日本毒性学会」の「田邊賞」を2年連続で受賞
2026年7月2日(木)、平田普三教授(理工学部 化学・生命科学科)が、日本毒性学会の公式国際学術誌 The Journal of Toxicological Sciences に、2025年に発表した学術論文"Variation and classification of chemically-induced zebrafish malformations for the ICH S5 (R3) guideline: an atlas for zebrafish teratogenesis" により、日本毒性学会の「田邊賞」を受賞しました。平田教授の同賞受賞は昨年に続き、2年連続となります。
同誌は、医薬品、食品添加物、環境汚染物質などの安全性評価や毒性学分野の研究成果を掲載する国際的な査読付き学術誌です。また、田邊賞は、日本毒性学会が前年に同学会誌へ掲載された優れた原著論文に授与する学術賞です。
研究概要
化学物質の安全性評価においては、哺乳動物を用いない代替試験法の開発・実用化が国際的に求められています。本研究では、熱帯魚の一種であるゼブラフィッシュを用いた催奇形性・致死性試験に着目し、化学物質によって誘発される奇形を、具体的には、体軸、体節、脊索、ヒレ、頭部、眼、顎、心臓、腹部などの解剖学的部位ごとに奇形の特徴を高解像度画像で示し、その形態学的特徴を整理した「奇形アトラス」を構築しました。さらに、各奇形と哺乳動物で確認される奇形との対応関係を明らかにし、催奇形性評価の判断基準を体系化しました。
また、複数の研究機関による施設間試験を実施し、試験結果の再現性を検証しました。その結果、本手法が医薬品規制調和国際会議(ICH)が策定する発生毒性試験ガイドライン「ICH S5(R3)」に沿った代替試験法として高い信頼性を有することを示しました。
本研究成果は、医薬品や化学物質の安全性評価における動物実験の削減に貢献するとともに、より効率的で再現性の高い毒性評価法の確立につながることが期待されます。
平田普三教授 受賞者からのコメント
平田普三教授(理工学部 化学・生命科学科)
毒性学は、化学物質が人体に及ぼす悪影響や、その作用機序を解明する学問です。私はその中でも、次世代の誕生や成長への悪影響を対象とする「生殖発生毒性」の分野に携わり、哺乳動物に代わって熱帯魚ゼブラフィッシュを用いた、催奇形性や致死性を高感度に検出する代替試験法の開発に努めてまいりました。2025年に発表した論文も日本毒性学会に高く評価していただき、田邊賞を頂戴しました。2年連続で受賞できたことは望外の光栄であり、ともに研究を進めてくださった共同研究者の皆さま、そして日々努力を重ねてくれる研究室のメンバーの尽力の賜物です。心より御礼申し上げます。今後も基礎研究だけでなく、社会に役立つ研究を地道に積み重ねてまいります。
平田普三教授 

