東日本大震災発生から12回目の3月11日を迎えました。
犠牲者の方々に改めて哀悼の意を表し、被災者の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

12年は長くもあり、短くも感じられます。その間にさまざまな出来事がありました。人類はかつてないコロナウイルスのパンデミックに苦しみ、戦争の惨禍、最近ではトルコ、シリアでの大震災のニュースに驚かされました。しかし、私たちが、何気ない日常の尊さを再認識させられたのは、12年前、東日本大震災の時でした。その衝撃的なニュースを聞いた学生たちが自発的に活動を始めたことに牽引され、青山学院大学ではボランティア・ステーションを組織しました。ボランティア活動に参加した学生たちは、そこで多くの事を学び、立派に卒業していきました。その後、本学ではボランティアセンターを開設、現在ではそれをシビックエンゲージメントセンターへと発展させ、さらに学生の活動を促しています。
また、塩竈市、気仙沼市、宮古市と包括連携協定を締結し、様々な交流の機会を持つことができました。こうした交流をさらに広げて、その中で大学に何ができるのか、すべきなのかを、これからも考え続けて行きたいと思っています。

2023年3月11日　　学長　阪本 浩