2025年7月12日（土）、AGU Environmental Studies Polyhedra（AGU環境学ポリヒードラ）主催、青山学院大学国際化推進機構協力で、「AGU環境学シンポジウム」を開催します。

今日さまざまな環境問題が起こり、気候変動も急激に進んでいます。こうした状況に対応するためには人文科学・社会科学・自然科学という分野を横断した協力が必要であります。このシンポジウムでは、リチャード・エヴァノフ氏のバイオリージョナリズム Bioregionalism（生命地域主義）の思想を基盤に、青山学院大学の人文科学・社会科学・自然科学の研究者が、分野を超えて環境に関するそれぞれの研究方法を紹介するとともに、問題意識を共有することをめざします。

バイオリージョナリズムは、行政区分ではなく、川の流域など地形に沿った〈地域（bioregion, life-place）〉の中で、伝統的知識を生かしつつ、食、衣料、家（shelter）、エネルギーなど、人間に必要なものに関する資源循環型社会の実現をめざします。しかし、〈地域〉の中に閉じこもるのではなく、“地球規模で考え、〈地域〉で行動する”（the Green slogan）の立場に立ち、異なるコミュニティ間の対話を通して新しい規範を定めていきます。現在、日本を含む世界各地でバイオリージョナリズムに基づく実践が進められつつあります。

今回のシンポジウムでは、バイオリージョナリズムに深く関わる水、そしてバイオリージョナリズムがめざす環境と開発のバランスについて対話します。