TOP

コロナ後の紛争・対立の構図

青山学院大学<br>地球社会共生学部 教授 <br> 福原 直樹[FUKUHARA Naoki]

青山学院大学
地球社会共生学部 教授
福原 直樹[FUKUHARA Naoki]

コロナ後の紛争・対立の構図

第1回 2022/7/2(土)

青山学院大学 地球社会共生学部 教授
福原 直樹 [FUKUHARA Naoki]

 冷戦崩壊後、世界の紛争の多くは、それまでのようにイデオロギーではなく、民族・宗教を軸に戦われるようになりました。私は新聞記者として例えば、ソマリア、旧ユーゴ、アフガニスタンなど90年代~2000年代初頭の世界の紛争を現地で取材してきましたが、これらはいずれも宗教・民族のいずれか、または双方を巡る対立に端を発したものでした。また、21世紀に入ってからの「イスラム国」(IS)をめぐる戦いも、民族・宗教が軸であるのは言うまでもありません。
 しかし、ここ数年、世界の緊張関係は、民族・宗教というより、むしろ、かつての冷戦下のように、イデオロギーを軸にしたものに変わってきているのではないでしょうか。中国による香港での市民弾圧や、台湾侵攻の威嚇は、まさに自由主義・民主主義の存亡がかかる問題ですし、ロシアのウクライナ侵攻も全く同様の問題をはらんでいるといえます。
 私は全国紙記者として、中東、旧ユーゴ、アフガニスタン、アフリカなど世界各地で紛争を取材してきました。今回はその経験などをもとに現代世界の対立構図と、その読み解き方を考えてみたいと思います。

プロフィール

青山学院大学 地球社会共生学部 教授   
福原 直樹[FUKUHARA Naoki]


北海道大学法学部卒、ブリュッセル自由大学修士課程(国際政治学)修了。毎日新聞社でジュネーブ、ブリュッセル、パリ各支局長を務める一方、紛争・戦争報道にも従事。同社退社後、筑波大学教授を経て、現職。専門はジャーナリズム論、国際政治、欧州政治。