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「AGU Research Report 2022~青山学院大学の研究報告」発行にあたって

「AGU RESEARCH REPORT 2022~青山学院大学の研究報告」発行にあたって

学長挨拶
学長・統合研究機構機構長 阪本 浩

青山学院大学では、30年にわたり数々の成果を上げ、「総研」の略称で親しまれてきた「総合研究所」に加えて、外部資金等に基づく研究、大型プロジェクトを可能にすることを目的とする「総合プロジェクト研究所」を新設し、両者を束ね全学の研究を牽引する組織として、2018年4月に「統合研究機構」を設置しました。その2022年度の成果をここに報告いたします。
また、新しい動きとしては、2022年度に、総合プロジェクト研究所内に「革新技術と社会共創研究所」及び「青山学院大学超小型宇宙機研究所」を新設し、これらを学長イニシアティブプロジェクトとして推進しています。この二つのプロジェクトが、本学における先端研究への挑戦として成功するように期待しているところです。

統合研究機構の役割と課題

副学長挨拶
副学長・統合研究機構副機構長 稲積 宏誠

統合研究機構(以下、機構と称す)は、本学の研究に関して全学的な視野に立った統合的な事業を行うことを目的として発足し、6年目を迎えています。機構は、外部資金に基づく取り組みを統括する総合プロジェクト研究所、学内競争資金による取り組みを統括する総合研究所、研究支援体制を強固なものとするためのリエゾンセンターで構成されています。
現在、20を超える外部資金によるプロジェクト研究所は、外部資金に基づき運営され、学際領域へ展開する多くの研究者のアピールの場として活動しています。総合研究所は研究者育成に実績を積み重ねるとともに学内研究体制の充実化に向けて取り組んでいます。リエゾンセンターは産官学連携を柱としつつ、公的資金獲得に向けて本学の研究力の基盤づくりに貢献しています。これは、青山キャンパスと相模原キャンパスという物理的な距離感を、研究という切り口から総合的、俯瞰的に取り扱う組織として着実に実績を上げてきたと言えます。
本学はどうしても強烈な青学ブランドからか、残念ながら研究力のアピールが弱いと言わざるを得ません。機構としては、研究力そのものの底上げに加えて発信力を高めていくことに、さらに注力していく必要があると考えています。