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図書館長あいさつ

図書館長 伊達 直之 [Naoyuki Date]

図書館長 伊達 直之 [Naoyuki Date]

図書館長あいさつ

 青山学院大学の図書館にようこそ。
 まずはぜひ図書館に足を運んで、カウンターや掲示物など、実際にぐるりと見回して見てください。図書館には、日常おなじみのネット情報と併存して、高い信頼度を誇るグローバルなデータベース類、国際的なジャーナル(一般・学術雑誌)のコレクション、各種書籍、貴重な古文書、さらには現代ポピュラー・カルチャーから生まれた作品や資料も揃っています。その多様で刺激的な情報群は、実際に図書館に来て、書架にある実物や、端末画面に表示されるリストを目にしなければ、ちょっと想像できないような、まさに宝物庫です。

 デジタルネイティブ世代の学生さんは、幼い頃からスマホに親しみ、今や「研究調査」の領域でもスマートホンを駆使している方も多いのではないでしょうか。情報はいつどこでも手元で集められるものになりました。まして図書館のデジタルリソースにも端末からアクセスできます。わざわざ図書館に足を運ぶ必要はないと思うかもしれません。
 しかし同時に、みなさんはその手元の情報ですら、既に膨大な量に圧倒されてはいませんか。対話型AI機能の劇的な進化も加わり、情報に操られるのではなく、自分が情報をコントロールする確信を持つことが、困難になる時代が迫っています。

 大学図書館は、そうした情報の扱い方を身に付ける術と経験とを提供していく場だとも言えるでしょう。知の集積場所としてだけではなく、フェイクを見分け、膨大な情報をコントロールし、自分で身に付けた創造的な知を社会に発信し、価値あるものを仲間と共有していくための、「情報リテラシー」の教育機関としての図書館も、是非活用してください。学修支援のスタッフが「アカデミック・ライティングセンター」や諸々の研修プログラムなどを用意し、みなさんが自ら考える力を鍛えるサポートをするため、待っています。
 もちろんただ「教えられる」側だけでなく、感想や考えを学生同士でアクティブに、自由な雰囲気で交換できる「ラーニング・コモンズ」という場としても活用してください。青学ならではの知の発信源にもなるでしょう。
 大学図書館の利用者には、若者から大人まで多様な人々が同居していますが、みな青山学院大学に集うさまざまな仲間でもあります。大学図書館という場が、青学生としての生活を共有する人との触れ合いの場ともなり、卒業後に生きる経験になっていくことを願っています。