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日台関係のイメージ ー 政治と文化

立教大学アジア地域研究所特任研究員<br>深串 徹[Toru Fukakushi]

立教大学アジア地域研究所特任研究員
深串 徹[Toru Fukakushi]

日台関係のイメージ ー 政治と文化

第4回 2018/12/1(土)

 講義では、日本における台湾像と、台湾における日本像の変遷について取り上げる。
 日台関係の特徴について語る際に、おそらく最も頻繁に言及されるのが、相互イメージの良好さであろう。日本の大衆文化が台湾の若者世代を中心に強い人気を博したことは、現地で「哈(ハー)日(リー)(日本マニア)」現象と名付けられ、日本でも関心を集めた。東日本大震災の発生後に台湾から多額の支援が寄せられたことは、今でも記憶に新しい。2018年に台湾で実施された「最も好きな国家」という世論調査で、日本はシンガポールに次いで2位につけた。日本においても、台湾は最も人気の高い海外旅行先の一つであるし、その食文化や映画などをテーマにしたイベントが盛況を見せている。
 しかし、日台間で相互に抱かれるイメージが一般的に良好であるとしても、それはお互いのどのような部分に着目したものなのだろうか。そうしたイメージは、いつ頃から、いかにして形成されたのだろうか。相手側に対するイメージは、それぞれの社会においてどのように利用され、あるいは消費されて来たのであろうか。
 この講義では、イメージを切り口にして、戦後の日台関係史を検討していく。日本にとっての台湾と、台湾にとっての日本が、それぞれいかなる意味の他者として存在して来たのかを明らかにしていきたい。

プロフィール

立教大学アジア地域研究所特任研究員
深串 徹[Toru Fukakushi]


青山学院大学大学院国際政治経済学研究科博士後期課程修了(国際政治学博士)。専修大学・東京女子大学非常勤講師、日本国際問題研究所若手客員研究員などを経て、現在は立教大学アジア地域研究所特任研究員。専門は台湾地域研究、東アジア国際関係。主な論文に、「戦後初期における台湾の政治社会と在台日本人:蒋介石の対日『以徳報怨』方針の受容をめぐって」『日本台湾学会報』第14号(2012年6月)、「中華民国の公定歴史認識と政治外交:一九五〇―一九七五年」『国際政治』第187号(2017年3月)など。