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台湾に生きた明治日本人の精神

拓殖大学顧問(学事顧問)<br>渡辺 利夫 [Toshio Watanabe]

拓殖大学顧問(学事顧問)
渡辺 利夫 [Toshio Watanabe]

台湾に生きた明治日本人の精神

第5回 2018/12/8(土)

日清戦争の勝利によって台湾は日本に割譲された。以来、日本が第二次大戦に敗北してその放棄を余儀なくされるまでの約半世紀にわたり、台湾は日本の統治下におかれてきた。
日本の台湾統治は、欧米諸国の植民地支配とは全く異なり、台湾の近代化を日本と同じレベルにまで引き上げることを目指し、実際、戦前期のアジアにおいて台湾は日本に次ぐ文明国となった。
この台湾の近代化を担ったのは、往時の多くの優れた日本人であった。彼らは高い志、熱い情熱をもって台湾の「拓殖」のために献身した。
私は青壮年期のすべてを台湾の開発のために捧げた二人の日本人の物語から、このことを明らかにしたい。
一人は、嘉南平原という不毛の大地に水利事業を展開し、この地を台湾最大の米作地とすることに成功した八田興一、もう一人は、米の品種改良という困難に立ち向かい、20年の歳月をかけて「蓬莱米」の創出にいたった磯永吉の粒々辛苦の物語である。

プロフィール

拓殖大学顧問(学事顧問)
渡辺 利夫 [Toshio Watanabe]


拓殖大学学事顧問、前総長、元学長。1939年6月山梨県甲府市生まれ。慶應義塾大学卒業、経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授を経て現職。前外務省国際協力有識者会議議長。第17期日本学術会議会員。元アジア政経学会理事長。
(公)オイスカ会長。外務大臣表彰。正論大賞。『成長のアジア 停滞のアジア』(吉野作造賞)、『開発経済学』(大平正芳記念賞)、『西太平洋の時代』(アジア・太平洋賞大賞)、『神経症の時代』(開高健賞正賞)、『アジアを救った近代日本史講義 ― 戦前のグローバリズムと拓殖大学』(PHP研究所)『放哉と山頭火 ― 死を生きる』(ちくま文庫)『士魂 ― 福澤諭吉の真実』(海竜社)『決定版 脱亜論』(育鵬社)『死生観の時代―超高齢社会をどう生きるか』(海竜社)など。