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光ファイバ通信ネットワークの進展

青山学院大学<br>理工学部電気電子工学科准教授<br>外林 秀之[SOTOBAYASHI, Hideyuki]

青山学院大学
理工学部電気電子工学科准教授
外林 秀之[SOTOBAYASHI, Hideyuki]

光ファイバ通信ネットワークの進展

第1回 2019/6/29(土)

青山学院大学 理工学部電気電子工学科准教授  外林 秀之 [SOTOBAYASHI, Hideyuki]

 情報通信技術(Information and Communication Technology: ICT)は、「経済力」(生産性の向上)、「知力」(教育・知識・情報)、「社会力」(ガバナンス・地域のつながり)といった私たちの生活の向上や国家的経済成長に寄与しています。ICTにより様々なサービスが提供され、私たちは空気のようにあたかもその存在を意識せずに利活用しています。
 たとえば、私たちがスマートフォン・携帯電話やタブレット・パソコンなどの情報通信端末を通じてインターネット上のサービスを利用する場面では、多くの場合は通信キャリアが提供するサービスや社内・宅内WIFIを通じてネット接続する機会が多い状況です。これらには無線通信技術が使われています。エンドユーザが使用する無線通信から先のコアネットワークにおいては、ほとんどの場合において光ファイバ通信ネットワークが利用されています。
 いまや全世界を流れるデジタル通信データの9割以上は、光ファイバ通信ネットワーク上を流れていると言われています。このように無線通信技術を利用しているエンドユーザは、光ファイバ通信技術が提供している情報通信ネットワークのインフラストラクチャーによって支えられています。
 光ファイバ通信技術に着目すると、1970年が「光ファイバ通信元年」とされています。この年に光ファイバ通信の基礎となる2つの重要な技術である、光通信信号源となる半導体レーザの連続発振の報告と、光ファイバによる実用的な低損失長距離伝送の報告がなされたためです。そこから約50年を経た現在においては、文字通り桁違いなデータ通信速度を光ファイバ通信ネットワークが提供する進展を果たしています。
 その過程において光ファイバ通信ネットワークは、現在では5Gモバイルネットワークをはじめ、4K/8K映像伝送やIoT/BD/AIを活用した様々なサービス・アプリケーションの基盤技術となっています。
 本講座では、これまでの光ファイバ通信ネットワークの進展について、基礎となる光技術を最初に押さえ、これまでの進展を支えた重要なトピックを解説します。またデータセンターにおける光ファイバ通信ネットワークといった最新の動向についても紹介します。

プロフィール

青山学院大学 理工学部電気電子工学科准教授
外林 秀之 [SOTOBAYASHI, Hideyuki]


東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻博士課程修了。
国立研究開発法人情報通信研究機構(旧:郵政省通信総合研究所)主任研究員、マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員(Visiting Scientist)、アフィリエート研究員(Research Affiliate)を経て、現在青山学院大学理工学部准教授。専門分野は光量子エレクトロニクス。