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研究科長あいさつ

会計プロフェッション研究科長<br>小林 裕明  [KOBAYASHI Hiroaki]

会計プロフェッション研究科長
小林 裕明 [KOBAYASHI Hiroaki]

研究科長あいさつ

会計専門職を志望する皆様へ

 青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科(GSPA)は、キリスト教理念に基づく教育方針の下で、「理論と実務の融合」、「考える会計学。」の目標を掲げ、会計、税務、企業法、経営の学問分野で多彩なカリキュラムを展開しています。
 現代の会計実務は、デジタル技術の高度化とその普及に伴い、多くの課題に直面しています。急速に発展するAIは、処理の自動化、将来リスクの評価、不正行為の発見に役立ち業務の高度化、効率化に貢献する一方、会計に携わる実務家にとっては従来型の業務遂行のあり方や既存思考の変革に迫られ、新たな知識やスキルが求められています。
 また、グローバル化の進展によって、国際的な会計基準の適用が拡大し、税務でも国際的に合意された新たな規制への対応が迫られています。こうしたビジネス環境の変化に対応するために、グローバルな会計、税法の制度やその背景となる基礎理論の理解が不可欠となっています。
 このほかにも、ESGやサイバーセキュリティなどの課題にも対応が求められ、会計専門家は常にこのような多様かつ高度な課題に正面から向き合っていかねばなりません。
 GSPAでは、会計監査プログラムと税務マネジメントプログラムの2つのプログラム、2年・1年半・1年の修業年限別コースを設置し、会計を学ぶ方がそれぞれの目的に応じた教科を選択できるように、多様なニーズに応える柔軟なカリキュラム設定をしています。授業では、研究者教員と実務家教員がそれぞれの視点から、様々な課題に取り組むための問題発見力と対応力を身に付けることを目指しています。実務的な視点なくして多様かつ広範な課題を的確に実践する力は得られず、理論的基礎なくして未知の課題を解決に導く対応能力は得られないでしょう。GSPAは、それぞれの学問分野において、理論と実務双方の視点から学問的経験を積むことを求めています。
 先行きが見通せず困難な時代にあっても、近視眼的な発想に陥らず将来を切り拓く力を身に付けるため、多くの意欲的な方々に門戸を叩いていただくことを切に願っています