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麻しん(はしか)

  • 臨床症状

    麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
    ・風邪のような症状(発熱、咳、鼻水)
    ・全身の倦怠感(だるさ)
    ・39℃以上の高熱と発疹
    ・結膜の充血

    熱が2~3日続いた後に、高熱と発疹が出るのが特徴です。
    また、肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。

  • 受診

    症状が出現した際には、登校せず、医療機関を受診してください。事前に電話で「麻しんの可能性がある」と連絡してから、マスクをつけて受診してください。連絡せず受診した際には受付で「麻しんの可能性がある」と告げてください。

  • 検査と治療

    麻しんの患者に接触した場合は、72間以内に麻しんのワクチンを接種することで発症を予防できる可能性があります。

  • 感染経路

    麻しんウイルスの感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、人から人へ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症すると言われています。

  • 予防策

    麻しん含有ワクチンを2回接種することが一番の予防策と言われています。
    2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。さらに、接種後年数の経過と共に免疫が低下してきた人に対しては、2回目のワクチンを受けることで免疫を増強させる効果があります。

  • 発症から治癒までの経過

    感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と、麻しん特有の発疹が耳後部、頚部、前額部より出現し、翌日には顔面、体幹部、上腕に及び2日後には四肢末端にまで及びます。発疹の出現から、合併症がない限り7~10日後には回復していきます。
    学校保健安全法施行規則で、麻しんは第二種感染症に指定されており、解熱した後3日を経過するまで出席停止とされています。(ただし、症状により学校医その他の医師において感染の恐れがないと認めたときは、この限りではありません。)麻しんと診断された場合は、保健管理センター(青山キャンパス03-3409-7896・相模原キャンパス042-759-6011)に電話でご連絡ください。
    授業を欠席していたことを証明するには、感染症登校許可証明書が必要です。大学のウェブサイトから感染症登校許可証明書をプリントアウトし、主治医に登校許可をもらってください。初登校時にページの下部にある「感染症登校許可証明書」を保健管理センターに提出してください。

  • 予防接種について

    麻しんは予防接種が最も有効な予防方法であり、接種することによって95%以上の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。
    麻しんのワクチン接種2回を証明できる資料(母子手帳)をお持ちでない場合は、最寄りの医療機関で抗体価検査を受け、抗体価が低い場合は必ずワクチン接種を受けてください。
    なお、在学中に学外実習(教育実習、介護等体験等)を行う場合、抗体価あるいはワクチン接種の証明を求められることが多々あります。検査結果は必ず各自で保管してください。