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SDGs関連研究補助制度 2023年度採択課題
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CLILに基づくSDGs教育:文化的多様性とクリティカル・シンキングの関連性についての考察
研究者:山本 有香
現代においてはコミュニケーション能力の育成だけでなく、より大きな社会的視点に立ち、他文化理解・思考力も重視した包括的な能力の育成を目指した英語教育が求められる。本研究では、「内容言語統合型学習」(Content and Language Integrated Learning: CLIL)の教育アプローチの枠組みを使いながら、SDGsを学ぶことにより、文化的多様性とクリティカル・シンキングがどのように発達するのか調査を行う。学生の異文化間能力(Intercultural Competence)の習得に貢献するのか探求することにより、英語教育分野だけでなく一般教育分野へ幅広い貢献が期待できる。
タイとメキシコにおける国内格差:多面的な比較研究
研究者:咲川 可央子
タイとメキシコにはいくつかの共通点がある。両国ともかつて対外債務危機に陥った後に構造調整を行い、経済自由化政策への転換が功を奏して自動車産業や電気電子産業を中心に海外直接投資を引きつけて経済成長を遂げた。国境を越えた工程間分業「グローバル・バリュー・チェーン」に盛んに取り込まれたものの、大きな国内格差という社会問題を抱えながら、なかなか先進国入りできずに停滞する「中進国の罠」にはまっていることも共通している。本研究では、共通点を持つものの比較研究されてこなかったタイとメキシコを事例に、国内格差の構造を多面的に比較しながら明らかにし、格差を縮小するためにはどのような政策が必要であるかを検討する。
大学生のグローバルリーダーシップ育成 ―JEARN Youth Projectでの国際協働学習におけるファシリテーションを通して―
研究者:勝又 恵理子
国際社会で活躍できる人材を育成するために、大学生のグローバルリーダーシップ育成への関心は高まり続けている。本研究は、大学生のファシリテーションスキルとグローバルリーダーシップの育成について、実践を通して、どのように学びを深め、その能力を高めていくのかを明らかにするものである。
研究対象は、海外の小学生~高校生とSDGsにつながるプロジェクトをベースに、オンラインでの国際協働学習を推進する「International Education and Resource Network(iEARN)」に参加した大学生である。学生たちは、戦争と平和をテーマにしたプロジェクトのファシリテーターとなり、世界中の子どもたちとともに戦争や原爆に関する学習を行い、「平和とは何か」について考えた。
多文化共生社会に資するJSL児童向け日本語教育資源開発に関する実証的研究
研究者:田中 祐輔
学校教育現場の国際化・多様化が進み、海外にルーツを持つ外国籍児童や、海外経験を有する帰国児童が増加している。本研究では、誰もが共に学ぶことのできる共生型教育実現のために、児童が学校で学ぶ上で不可欠な学習用語の選定と、それを学ぶためのアプリケーション型日本語教材開発に取り組み、児童の日本語力の不足などによる教育格差の問題を是正し、SDGs「質の高い教育をみんなに」、および、その中項目である「公平で質の高い教育を無料で受け、小学校と中学校を卒業できるようにする。」「読み書きや計算ができるようにする。」「だれも取り残されないような学習のための環境をとどける。」の理念を、本学における日本語教育研究の側面から実現することを目標とする。
有用有機化合物の環境調和型合成
研究者:武内 亮
本研究では、環境に負荷を与えない環境調和型分子変換を用いて、容易に入手できる汎用の化学原料からより複雑な構造を持ち様々な機能が発現できる有用有機化合物を合成することを目的とする。具体的には、①汎用化学原料である不飽和炭化水素からの環境調和型炭素鎖伸長反応②光学活性医薬品の原料となる光学活性複素環化合物の環境調和型合成に重点を置いて取り組む。
産学官民連携と学生参加型共同研究によるSDGsフードロス新生プロジェクト
研究者:玉木 欽也
本研究では、フードサービスの上流サプライチェーン(SC)に相当する収穫後損失などのフードロスと、下流SCに相当する小売・消費レベルのフードロスの削減・活用をするために、以下の活動を推進することを目的とする。
①上流・下流SCにおいてフードロスが発生する原因とそれが解決できない阻害要因の実態調査
②SDGs視点からフードロス削減・再活用に向けた新たな戦略・戦術の立案
③その戦略・戦術の持続可能性を担保するCSV(Creating Shared Vale:共通価値=経済的価値と社会的価値の両立)のビジネスモデルモデルの構築
④それらの社会課題解決に向けて、産学官民連携と学生参加型共同研究の組織体制の整備
⑤本学における実証研究:イベント企画・実施運営、広報活動、SDGs食育プログラムの研究開発・実施
⑥本学における社会実装事業化への実証実験
⑦「SDGsフードロス新生プロジェクト」活動の啓蒙活動。