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NEWS(国際センター)

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2025.06.30

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【国際センター】セルビア大使館訪問及び意見交換会を開催

セルビア共和国の現状について話すコヴァチュ大使

2025年6月11日(水)、本学の学生16名と久保田進彦教授(経営学部長)および国際部職員が、セルビア共和国のアレクサンドラ・コヴァチュ大使からご招待を受け、港区にある同国の大使館を訪問しました。今年度で3回目となる当該訪問プログラムでは、コヴァチュ大使及びダイバーシティ・マネジメントを支援するNPO法人「J-Win」から参加した、日本企業で活躍する女性メンバーとの意見交換を行いました。

まずはコヴァチュ大使から、この意見交換会は日本の将来を担う世代の代表である学生たちがジェンダー平等を実現するための力にしてほしい、という思いで開催しているものであるというお話がありました。また、女性が非常に活躍しているセルビア共和国の現状と、日本との比較についても話されました。

セルビア共和国の現状について話すコヴァチュ大使
真剣な面持ちで意見交換を行う参加学生たち

今回のプログラムにはさまざまな学部・研究科から留学生を含む男女学生が参加し、「日本で女性進出が遅れているのは女性の意識も一因ではないか」、「男女の役割分担については男性側も固定観念に苦しめられている」、「政治において女性が少ないのは世襲制が多いことも原因となっているのでは」など、意見交換会ではそれぞれの立場や経験から多種多様な意見が述べられました。

真剣な面持ちで意見交換を行う参加学生たち
意見交換会には男子学生も多く参加

意見交換会終了後は飲み物とスナックが振舞われ、リラックスした雰囲気の中、参加者同士の歓談や記念写真の撮影が行われました。約4時間の長丁場で開催された訪問プログラムは午後6時頃に終了しましたが、名残惜しそうに退館する学生たちの姿が印象的でした。

意見交換会には男子学生も多く参加
全員で記念写真

【参加学生の感想】

○稲葉 弘さん(文学部 英米文学科1年)
今回のディスカッションイベントを通して、普段から聞く「男女平等」について考える良い機会になりました。海外と日本での差を実感しましたし、これからの日本を担っていく我々若者世代がどのような考えをもって生きていくべきか考えようと思いました。また、今よりも男性社会だった時代から社会で活躍されている女性の先輩方の大変貴重な経験談などを聞くことができ、少しずつ日本も変わってきていると思いました。近い将来、日本もセルビアのような男女共同社会の実現ができれば良いと心から思いました。今回はこのような貴重な機会に1年生から参加できて本当に良かったです。

○鈴木 惟子さん(コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科4年)
大使館訪問という貴重な経験をし、またコヴァチュ大使をはじめ学生それぞれの価値観や考えから学びを得ることができました。男女平等は、所属学部での学習内容を通じ、私自身が最も関心を持ってきたものでした。これまで、男女格差が目立つ日本社会が今後どう変わっていくべきか、他国の取組みをどう参考にしたら良いのかなど、常に疑問を抱いてきました。しかし、コヴァチュ大使の話を聞き、セルビアという国を知るとともに、男女平等の取組みの熱心さや社会を変えようとするその姿勢に驚かされ、日本社会もまだ十分改善の余地があると感じました。4年生として残り少ない学生生活の中で叶った貴重な経験を今後社会に出ても生かしていけるよう努めたいと思います。

○XU YINGさん(国際マネジメント研究科 国際マネジメント専攻 専門職学位課程1年)
このたびはセルビア大使館を訪問し、「性別役割分担意識」をテーマにディスカッションを行う貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。 大使ご本人が私たち学生の意見に耳を傾け、真摯にご自身のご経験やセルビアの現状を共有してくださったことに、心から感謝申し上げます。特に印象に残ったのは、セルビアでは多くの女性が経済や政治の分野で積極的に活躍しているというお話でした。日本や中国と比べて、女性の社会参加が当たり前のように受け入れられていることに、驚きとともに強い尊敬の念を抱きました。また、セルビアは中国のパスポートでビザなし渡航が可能な国であると初めて知り、ますます興味が湧きました。ぜひ近い将来、現地を訪れて、実際にセルビアの社会や文化に触れてみたいと思っています。このような国際的な視点から性別役割について考える機会をいただき、視野が広がりました。改めて、セルビア大使館の皆さまに感謝申し上げます。

全員で記念写真