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NEWS(経営学部)

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2023.01.26

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「経営学部ビジネスワークショップ」 を実施しました

経営学部は、2022年10月より12月末までの約2ヵ月間に渡って全6回のビジネスワークショップを開催しました。大学の授業時間と競合しない水曜日の午後に課外授業として、キャンパスではなく企業のオフィスなどで行われ、経営学部の2年生を中心に18人が参加しました。
この企画は、ソーシャルメディアマーケティング事業を手がける株式会社サイバー・バズ(渋谷区)の全面協力を得て、同社の経営陣が学生に向けてリアルな企業経営について語り、学生とのディスカッションを行うという形式をとりました。各回のテーマは以下の通りです。

第1回 起業家マインドについて
第2回 起業から成長までの過程について
第3回 会計の基礎知識
第4回 法務・労務の基礎知識
第5回 経営が陥る罠
第6回 事業の伸ばし方

参加した学生の声

<宮川万里さん(経営学科2年生)>
私が今回このビジネスワークショップに応募した理由は、マーケティング論、簿記、マネジメントや流通論など、私が経営学部で学んでいる知識は実際の企業ではどのように使われているのか、経営者はどのような事を考えながら経営を行っているのかについて非常に興味を持っていたからです。今回は起業を考えている学生に向けてのワークショップでしたので、かなり具体的で実践的なお話をたくさん聞くことができました。
ワークショップは全 6 回行われ、社長の髙村さんだけでなく、会社のさまざまな立場の方からお話を伺うことができました。「経営に必要な要素」、「経営あるある」に加え、「会計」、 「労務・法務」、「経営で陥りやすい罠」など、実践してみないとわからないような視点からも経営について学ぶことが出来ました。私は今回のビジネスワークショップを通して、今まで気づくことのできなかった経営におけるポイントを2つ学びました。
1つ目は、「経営者こそ視野は広く知識は深くあるべきだ」ということです。今回、お話を聞く前は、会計と労務・法務の内容は、直接経営には関係ないのではないかと考えていました。しかし、実際お話を聞いてみて、これらは企業経営の必須事項であり、これらの基礎知識を大学で身に付けておくことが必要であることがわかりました。事業のヒントを見つけるために、そして組織がうまく機能しているかをきちんと見極めるためにも視野は広く、そしてあらゆる方面への知識を深く持つことが、経営には必要なのだと考えました。
私が学んだポイントの2つ目は、「“ヒト”を大切にした経営が大切である」ということです。私は、以前から事業の立ち上げなどに漠然とした興味を持っていたので「友人と共同経営とか楽しそうだなぁ」などと考えていたのですが、“ヒト”を大切にすると言っても、仲良しのグループを作るだけでは経営はうまくいかないことを学びました。今後もし私が事業を立ち上げる機会があれば、スキルがあって、事業の方針と一致している人がその能力を遺憾なく発揮できる経営をすることの方が大切であり、仲の良い人ではなく、事業に必要な人が働きやすいシステム作りをしていきたいと感じました。
今回このようなワークショップに参加したことで、より経営や起業というものが身近になり、具体的になりました。経営や起業に対して漠然としたイメージを持っていた以前とは違い、事業を展開するために自分がすべきことのプロセスがわかるようになったというのは大きな学びのひとつでありました。今すぐ起業するわけではありませんが、今後大学で学んでいく上で、自分がなぜこの講義に参加しているのか、その目的が明確になったのはとても良かったです。もし、今後このワークショップに参加しようと考えている方がいたら、ぜひ積極的に参加してほしいと思います。経営学を学んでいる皆さんにとって、実際に経営を実践している方のお話を聞くということは貴重な学びの機会です。起業を考えている方にとっては具体的かつ大学の講義では見えなかった視点を得る良い機会ですし、私と同じように経営に対して漠然としたイメージしかなかった人にとっては、今後の学びをより一層深くするチャンスです。

髙村彰典氏(株式会社サイバー・バズ代表取締役)(経営学部1997年卒)

ワークショップの開催にあたり、青山学院大学の方々とお会いする中で、大学の授業で学ぶことはもちろんとても大切ですが、自分の母校の学生に自分が今までベンチャー企業や経営の中で経験してきたことを伝えることで、よりリアルな新しい学びがあるのではないだろうかと考えました。


まず、私自身が学生の時に何を身に付ければ、より充実したビジネス人生を送れたのか、また、社会人になっても案外教えてもらえないけれど大切なことは何かを振り返って考えてみました。もし学生の時から、何を重視して会社をつくれば良いのかを考え、会計、企業法務、資金調達などの知識を身に付け、経営とはどういうことなのかということを具体的に知っていたら、もっと早い段階から事業や会社を起こし、より高い視点を持って仕事というものに向き合っていけたのではないかと、強く思いました。


また多くの学生の方に参加してもらいましたが、とても積極的かつ意欲的に学ぶ姿勢を強く感じることができました。おそらくまだよくわからないことだらけかもしれませんが、自分の頭の中でイメージを膨らませながら、一生懸命「経営」とは何かについて考えてくれていたように見受けられました。「自分で考えて自分で行動する」という自主性と積極性を持って何事もチャレンジすれば、失敗は当然あるけれどもそこから多くの学びを会得できると思います。ビジネスという世界でこれから生きていくために、少しでも学生の皆さんの力になれていたらとても光栄です。

久保田進彦教授(経営学部長)

青山学院大学経営学部のビジネス・ワークショップの素晴らしさは、企業の「経営」について深く考える機会を得られることです。企業を経営していくには何が必要なのか。経営者は何を考えているのか。さらには自らが起業して経営者になるには何が求められるのか。そうしたことを実際の経営者から、じっくりと学ぶことができました。
ほとんどのインターンシップが「担当者」としての就業体験であるのに対して、青山学院大学経営学部のビジネス・ワークショップでは「経営者」の視点から企業について学びます。インターンシップが「業務」を体験する一方で、ビジネス・ワークショップでは「経営」を理解します。経営者の視点から企業を理解するワークショップ・プログラムが提供されているのは、青山学院大学経営学部だけではないでしょうか。
今回のプログラムは経営学部のOBである髙村彰典様(株式会社サイバー・バズ代表取締役社長)のご厚意により実現いたしました。また髙村様をはじめ、同社の取締役、人事採用責任者、公認会計士、弁護士といった、経営活動の根幹を担う方々から、直接レクチャーをしていただきました。お忙しいにもかかわらず、学生のために貴重なご指導をいただきました皆様には心から感謝をしております。

ご多用のところ、学生のために貴重なご指導をいただきました皆さまには心から感謝をしております。
青山学院大学経営学部では、今後もこうしたビジネス・ワークショップを企画・運営していく予定ですのでご期待ください。