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NEWS(経営学部)

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2023.04.10

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経営学部 芳賀 康浩教授ゼミが「『大学生の友人関係』に関する意識調査」を実施し記者発表

2022年12月14日(水)、首都圏5大学で広告やマーケティングを学ぶ学生による「大学生意識調査プロジェクト(FUTURE 2022)*」が、コロナ禍における「『大学生の友人関係構築プロセス』に関する意識調査」の結果をまとめ、電通銀座ビルにおいて記者発表を行いました。

* 大学生意識調査プロジェクト(FUTURE)…Five Universities in Tokyo, Uni-REsearchの略。5大学は青山学院大学、江戸川大学、駒澤大学、専修大学、千葉商科大学。1995年に発足し、現在に至る。

本学からは、芳賀 康浩教授(経営学部 マーケティング学科)ゼミナールの3年生7名(伊藤 暖真さん、小田切 美結さん、小山 紗季さん、小山 奈緒さん、清水 優花さん、田沼 龍八さん、山口 藍奈さん)がプロジェクトチームに参画し、主催者である公益社団法人東京広告協会によるご指導のもと、学生自らが主体となり7ヶ月間にわたって調査の企画・実施・分析まで全工程を遂行しました。

2022年のプロジェクトメンバーで話し合いを重ねていく過程で、まず、現在の大学3年生を中心に多くの大学生が、新型コロナウイルスの感染拡大下で大学に入学し、オンライン環境で新たなコミュニティを築かざるを得ない状況に置かれている環境に着目しました。そのような環境下で、大学生はどのように友人関係を構築するようになったのか、コロナ禍における大学生ならではの友人関係構築法の実態と意識を探ることを調査の目的に、2022年度の調査テーマを「コロナ禍によって変化した大学生の友人関係構築プロセス」と定めました。首都圏の大学に在籍する1〜4年の男女を対象にWEBアンケート方式で調査を進め、1,300人超の大学生から得られた回答に基づき、調査結果の分析を行いました。

分析の結果、コロナ禍の大学生の友人関係構築プロセスは、現代のマーケティング理論に合致していることが明らかになりました。一例を挙げると、コロナ禍によりオンライン授業が増え、対面で交流することが激減した大学生は、「長時間電話など相手の時間を占有するような行動」をとっており、これは友人関係構築において “タイムシェア戦略”をとっていること、また、SNSでの情報収集によって仲良くなりたい友達を“ターゲティング”し、相手に応じて自ら開示する情報を選定していることなど、「友人づくりはマーケティング」という結論を導き出すことができました。

2022年FUTUREの代表を務めた本学の小山奈緒さんは「私たち大学3年生は入学当初からコロナ禍であったため、これまでの大学生とは異なるキャンパスライフを送っていました。そのため『コロナ禍における友人関係構築プロセス』というテーマは、まさにこれまでの3年間、肌で感じてきたことを実証するような内容であったため、やりがいを感じながら調査をすることができました。さまざまな困難もありましたが、同志とも言えるメンバーと協力しながらプロジェクトを走り切れたことは大学生活において一生の思い出です。」と語りました。

また田沼さんは「今年度のFUTUREプロジェクトチームには、昨年度に比べ2倍近くの学生が参加しました。そのため一人ひとりの意見を尊重しつつ、ひとつの意見へとまとめていくことが最も苦労したように感じます。しかしメンバー全員がプロジェクトに全力で取り組み、納得のいく結果にするという共通の思いがあったからこそ、本プロジェクトを成功させることができたと思います。コロナ禍で思うような大学生活を過ごせず、これまで熱意を持って何かにチャレンジする機会がなかった私たちにとってFUTUREは貴重な経験となりました。」と振り返りました。

そして小田切さんは「本プロジェクトでは、『多くの意見を論理的にまとめること』と『思考を繰り返し、全員が納得のいく主張を導き出すこと』の2点をさまざまな場面で経験しました。プロジェクト始動時は右も左もわからず壁にぶつかることも多くありましたが、7ヶ月間メンバー全員で必死に走り続けた結果、『妥協せず、最善の結果を求め続ける姿勢』を身に付けることができました。今後、本プロジェクトで得た知識や経験を多くの場面で生かしていきたいです。」と抱負も語りました。

「大学生の友人関係構築プロセスに関する意識調査」概要