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NEWS(経営学部)

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2024.10.18

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【経営学部】ソニーマーケティング株式会社と産学協同型の教育プログラムを実施

特別講義の様子

経営学部では、ソニーマーケティング株式会社(以下ソニー)と産学協同型の教育プログラムを実施しました。本プログラムでは、日本国内におけるワイヤレス・イヤホンの展開について取り組みました。
学生たちは、「ソニーの新型イヤホンの魅力を若年層のユーザーに伝える方法」をテーマに、約2ヶ月間活動しました。2024年8月1日(木)には、経営学部の1年生から4年生を対象に、ソニーによる完全ワイヤレス・イヤホンのマーケティング動向に関する特別講義が行われました。講義では、ブランド・コンセプト、商品戦略、販売戦略などの情報が提供されました。
また、参加学生全員にイヤホンの実機が2ヶ月間貸与され、製品特性の理解を深める機会が設けられました。学生たちは特別講義で得た知識をもとに、イヤホンの商品としての魅力をレポートにまとめました。提出されたレポートの中から選抜された5名の学生に対しては、グループ・インタビューが実施されました。学生たちの提言の一部は、今後ソニーのマーケティング活動および商品ウェブサイトに生かされる予定です。
今回のプログラムを通じて、学生たちは企業の実際のマーケティング活動を体験し、実務的なスキルを習得する機会を得ました。

特別講義の様子

ソニーマーケティング株式会社より

家喜 大輔氏(ソニーマーケティング株式会社 モバイルエンタテイメントプロダクツビジネス部)

このたびはソニーのワイヤレス・イヤホンについてのプログラムにご参加いただきありがとうございました。私たちはソニーのヘッドホン・イヤホンのマーケティングを担当しておりますが、実際のエンドユーザーである学生の皆様に直接お話を伺い、ソニーのマーケティング事例を講義形式でお伝えする機会はなかなかございませんでした。今回のインタビューを通じて、若い皆様の視点からの商品選びのヒントを得ることができ、また、多くの方に最適なイヤホンをお届けするためのコンテンツにも生かしたいと考えています。非常に貴重で内容の濃い時間となりました。

参加した学生より

小林 優斗さん(経営学部 経営学科1年)

日本を代表する企業であるソニーのマーケティングについて、講義やレポートを通じて学ぶことができたことを感謝しています。グループ・インタビューは初めての体験だったため緊張しましたが、とても有意義な時間でした。今回のプログラムで、企業の方はどのようなことを考え、どう動いているのかの一端を知ることができました。これは今後自分の将来を考える時の大きな経験となると思います。あらためて参加して良かったと感じています。

牧野 希純さん(経営学部 経営学科2年)

8月の特別講義でソニーの方からマーケティングに関するお話を伺うことができ、商品を販売する際にマーケティングでどのような工夫をしているのか、実際の事例から学ぶことができました。お話を聞いたことで、ゼミで学んでいるマーケティング理論や論理的な考え方の重要性を再認識しました。さらに10月には「Link Buds」シリーズの新商品を先行体験しながら、インタビューに取り組む機会をいただけました。今回の経験で得た内容を今後のゼミや自身の成長に生かしていきたいです。

内藤 夏那さん(経営学部 マーケティング学科3年)

実際に商品を長期間試用したうえで、仲間と議論をするという貴重な体験ができました。今回のプログラムでは、イヤホンとは集中して音楽を聴くためのものだけでなく、より日常に溶け込んだデバイスであること、またそうした面をうまく表現することが、商品の魅力を伝えることにつながることを学びました。グループ・インタビューも素晴らしい経験でした。企業の方からインタビューを受けるという機会は初めてで、最初は緊張しましたが、すぐに楽しくなり、終始笑顔が絶えない場であったと感じています。

長谷川 美怜さん(経営学部 マーケティング学科3年)

商品開発において、消費者のニーズを捉え、それに基づいて製品を開発・改良していくことは基本的なプロセスだと理解していたつもりでしたが、実際にユーザーからのフィードバックがどのように具体的な製品開発・改良やマーケティングに反映されているのかを詳しく知ることができました。今回のプログラムを通じて、商品開発の裏側を理解することができただけでなく、消費者の声を聞くことの重要性を再認識する良い機会にもなりました。ありがとうございました。

横井 葵さん(経営学部 マーケティング学科3年)

イヤホンは身近な存在ですが、メーカーの方々が何を考え、何を意図して開発を行い、そして製品の魅力をいかにして伝えているのかについて、深く理解することができました。特に今回のプログラムでは、イヤホンの形状から部品、機能など、細部までソニーのこだわりが詰まっていることを知れて感動しました。インタビューも和気藹々とお話しすることができて、とても楽しかったです。

久保田進彦学部長(経営学部マーケティング学科 教授)

経営学部長より

久保田 進彦教授

今回のプログラムは、企業と大学が深く関わりあったものでした。学生たちは実際のビジネス現場の課題に取り組み、理論だけでは得られない貴重な経験と知識を身につけることができました。また、企業の皆様から直接フィードバックをいただくことで、自身の成長につなげることができたと感じております。
グローバル企業であるソニーは全世界に向けて商品を開発していますが、実際の市場展開(マーケティングなど)は各国の事情に合わせる必要があります。今回のプログラムでは、こうした観点から日本国内におけるワイヤレス・イヤホンの展開について取り組みました。
具体的には、ソニーの新型イヤホンの魅力をどのようにユーザーである若者に無理なく伝えるかがテーマとなりました。これはマーケティングの中でも「広告コミュニケーション」という領域に属し、具体的には「表現戦略」(how to say)に相当します。
通常、企業が学生に提供する授業は、その企業の歴史や市場の一般的動向といった「差し障りのない内容」であることが多いですが、ソニーはブランド・コンセプト、商品戦略、販売戦略など、社外に開示できる限りの情報を提供してくださいました。
プログラムに参加した学生たちは、特別講義で得た知識をもとに、レポート作成に取り組み、一連の課題が学生たちの深い学びにつながったことは言うまでもありません。その後、提出されたレポートから選抜された5名の学生に対してグループ・インタビューが実施され、企業が実際に行うリサーチ活動を体験する貴重な機会となりました。そして、学生たちの提言の一部は、ソニーのマーケティング活動や商品ウェブサイトにも組み込まれることになりました。
今回のプログラムを通じ、教育的にも実務的にも大きな成果を残せたことを大変嬉しく思っております。このような貴重な機会をご提供いただきましたソニーの皆様に、心より感謝申し上げます。

久保田進彦学部長(経営学部マーケティング学科 教授)

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