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NEWS(経営学部)

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2025.02.12

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【経営学部】保護者等向け「卒業論文学術報告会」を開催

2025年1月25日(土)、青山キャンパスにて「卒業論文学術報告会」を開催し、経営学部の教員や学生、保護者等の方々が参加しました。当日は、久保田進彦経営学部長の挨拶につづき、高橋郁夫教授(経営学部 マーケティング学科)が講演会を行い、その後ゼミごとに教室に分かれ、学生による研究報告会を開催しました。報告会終了後は、ティーパーティーを行い、大学生活をはじめ、さまざまな話題について歓談しました。
来年度以降も本学部では、「卒業論文学術報告会」をさらに充実させていく予定です。保護者等の皆さまが学生の研究活動に触れ、指導教員と直接対話をする機会を提供します。

▼卒業論文学術報告会とは
経営学部の学生が保護者等の方々に、卒業論文や研究活動を報告する学部独自のイベントです。学生の4年間の学びの集大成と、卒業を前に成長した姿を保護者等の方々に触れてもらいたいとの思いから開始しました。

講演会

高橋郁夫教授(経営学部 マーケティング学科)
テーマ:「大学教育における卒業論文の役割」

かつての大学と現代の大学が比べられ、大教室での受動的な教育から少人数によるインタラクティブな教育へと変化が進んでいます。それと自らの考えを論理的に主張するための能動的かつアウトプットを重視の教育への変化がみられ、またそのためにデジタル・テクノロジーが次々と導入されています。しかしその一方で、建学の精神や教育理念を大切にすることと、卒業論文を重視することは変わっていません。卒論研究に取り組むことで、①課題設定能力と批判的精神、②論理的思考能力と分析能力、③プロジェクト管理能力が身につくこと、そしてこれら3点は社会人として最も大切な能力の一部です。卒業論文は社会人としての力を養う大切な課題だと考えます。

学部長からのメッセージ

久保田進彦教授(経営学部 マーケティング学科)

卒業論文学術報告会の開催について、過保護だと思われる方もいるかもしれませんが、そうではないと思います。日本の大学生の大半は、保護者の方々が学費を負担しており、学生は、少なくとも経済的には完全に自立していません。そうした状況を考えると、大学は保護者の皆さんに対して、教育についてのアカウンタビリティ(説明責任)があるはすです。4年間にわたる教育の成果について直接確認していただき、評価していただくのが、卒業論文学術報告会です。

参加した学生からのコメント

■菊地彩乃さん(経営学部 経営学科4年)
・高校以来、両親に自分の学んでいる姿を見てもらう機会がなかったため、卒論発表会を通してそれを見てもらうことができ嬉しかったです。また、同じゼミ生がどのような論文を書いているのか、どのように感じているかを言語化されたものを知ることができた貴重な機会になりました。

■初芝沙耶奈さん(経営学部 経営学科4年)
今回の発表会は、自身のモチベーションになったことはもちろん、他の同期の発表を聞けたことは大変学びになりました。普段の印象とは異なる一面もあり、それぞれが熱意を持って取り組んでいて、その価値観を知ることができた貴重な機会だと思っています。また、保護者に学生生活の集大成を見てもらうことができ、とても嬉しかったです。

■清水優衣さん(経営学部 マーケティング学科4年)
今回のような発表の場がなければ、保護者の方々も自分の子どもが、大学でどのようなことを学んでいるのか把握することが難しいと思います。卒業論文や2、3年次の研究内容を発表することができ、学生にとっても保護者にとっても非常に有意義な時間になったのではないかと思います。 私たちのゼミでは、保護者の方々に発表を聞いてもらうにあたって、「どのように伝えれば理解しやすいのだろう」と考え、体験型ワークなども挟みながら、楽しんで聞いてもらえるような報告会を目指して準備に取り掛かりました。そのため、曖昧だった知識を再確認したり、発表の仕方を考えたりと、自分たちにとっての最後の成長の場として良い機会になったと思います。ぜひ今後もこの取り組みを続けていただきたいです。

■山田久瑠実さん(経営学部 マーケティング学科4年)
保護者の方々の前での発表は、ゼミ内で発表するときとは違った緊張感があり、とても新鮮でした。大学生活の集大成とも言える卒業論文の内容を、両親の前で発表することができたのは嬉しかったですし、同期たちの卒業論文の完成形を見ることができたことも良かったです。発表前は、あまりにも緊張したのではじめは逃げ出したくもなりましたが、終わってみると達成感でいっぱいで、卒論報告会に参加することができて良かったです。

■小田切恵海さん(経営学部 経営学科3年)
経営学部全体で同じ日に卒論発表会をすることや、ひとつの教室に集まることで、横の繋がりも感じられて新鮮でした。大学生になり、高校時代とは異なった親との関わりや自身の学びなどを表現する機会として、とても良かったです。今後への刺激になり、参加してよかったです。

■落合杏花理さん(経営学部 経営学科3年)
4年の先輩方の卒業論文の集大成を聞くことができ、自分自身の卒業論文へのモチベーションに繋がりました。来年は私たちの代が、先輩方のように後輩たちに自信をもって背中を見せることができるように努めたいと感じました。

■先山菜々美さん(経営学部 経営学科3年)
それぞれの発表が単なる情報の共有にとどまらず、その人ならではの視点や経験が反映されていたからこそ、より深みのある内容になっていたと感じ、自分の視野が広がる内容ばかりでした。さまざまな価値観に触れることで、物事を多角的に考える大切さを改めて学ぶ機会となりました。

■西田正善さん(経営学部 経営学科3年)
先輩方の発表を聞くことで、その研究内容を知ることができ面白かったです。自分の研究の進め方の参考になりました。

■野尻円佳さん(経営学部 経営学科3年)
4年生の卒業論文をじっくり聞くことができる良い機会でした。先輩の思いがこもった発表を聞いて、良い刺激を受けることができました。

■松村さくらさん(経営学部 マーケティング学科3年)
論文執筆活動の良かった点や反省点を改めて認識できたり、難しい内容を人にわかりやすく伝えるためにはどうしたら良いのかを考えたり、大変有意義な時間でした。論文に関して何もわからない状態から、無事書き上げることができたのは間違いなく久保田先生のご指導のおかげです。改めて、ありがとうございました。卒業論文のメンバーが決まり、そろそろ活動を開始する予定ですが、今回の論文執筆の反省点を生かしてさらに良いものを作れるように精進します。ゼミ生活、大学生活、学生生活の集大成として悔いなく終われるようと思っています。3年後期の活動は終わりましたが、春休み中もゼミ活動を行う予定なので楽しみです。

■尾嶋亜衣奈さん(経営学部 マーケティング学科2年)
私は、恥ずかしながら卒業論文というものに触れたのが初めてだったため、普段、先輩方がどのような研究をしているのかを知ることができ、とても有意義な時間でした。2年次のプレゼミで学んできた統計を、どのように研究に用いるのか、応用するべきなのか、少し理解が深まったような気がします。この経験を忘れずに、自分たちが大切にすべきポイントは何なのかよく考えたいです。

参加した保護者等からのコメント

・幼稚園や小学校までは先生と接することがありましたが、大学での指導教員と直接お話ができる機会はあまりないので、こういう場を設けてくれたことは本当にありがたいです。
・大学での様子を実際に見ることのできる貴重な機会をいただき、とても感謝しております。娘もゼミでのさまざまな活動を通して、大学生活を充実させることができているようでした。来年の発表会で、今年の4年生のように成長した姿を見られることを楽しみしております。
・準備や苦労、緊張があったと思いますが、どの発表も大変興味深かったです。今回の発表は、社会に出る大きな自信につながると思います。4年生にとっては学問、親にとっては子育ての集大成です。発表会を開催いただいた関係者に感謝いたします。
・今回の卒論発表会について、素晴らしい取り組みだと考えております。学業の成果である卒業論文を保護者に発表することが、学生ができる保護者への恩返しだと考えます。素晴らしい取り組みを実施してくださり、ありがとうございました。
・先生の指導と各ゼミ生の努力が相まって、素晴らしい卒業論文ができあがりました。その発表会に保護者が参観できたことは光栄の至りです。大学関係者の皆さまに感謝申し上げます。
・学部長のご挨拶から大学の方針、姿勢を再確認、共感できて嬉しかったです。発表はそれぞれ個性豊かで楽しい内容でした。報告会を通して、ゼミの雰囲気や学生生活の一端を垣間見る事ができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。また子どもが1人暮らしで学生生活を送っており、心配なこともありましたが、先生にもご挨拶でき、大学での様子も共有いただき安心しました。このような機会をご提案いただき本当にありがとうございました。
・正直、今回のような場があることに驚きましたが、娘の通う大学の校舎を見学できること、今の学生たちの考え方や教育の現場を肌で感じられること、子供の先生や仲間に触れ合えたこと、自分の学生時代を思い出し懐古できたことなど、実際に参加して得られたものは大きかったと感じています。
・親に見られることが少し恥ずかしいと感じる学生の気持ちはとても理解できます。しかしその反面、自分の関心あること、学んだこと、研究成果、それらを資料にまとめてプレゼンすることは、大学を卒業して社会人になってからも、人生においても糧になることだと思います。
・大学に進学し、そこで得られた成果の共有は、親にしても、子どもにしても、とても貴重なことだと思います。私はその共有の場に参加できたこと、さらに先生たちや娘の仲間たちの想いに触れることができたこと、何よりも娘が感じていることに触れることができ、得られたものはとても大きかったです。このような感情は多くの保護者に感じていただきたく、青山学院大学経営学部として今後とも継続していただきたいと感じました。
・幼稚園からはじまり、小中高と授業参観や学校行事で娘のその時その時を見守ってきました。さすがに大学生になりその活動は終わったと思っていましが、このような機会をいただき最後の「参観」を噛みしめながら参加させていただきました。優しい先生やゼミの仲間たちに良くしてもらったこと、そしてこのような機会をいただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

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