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NEWS(総合文化政策学部)

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2023.07.05

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菅澤勇太さん(総合文化政策学部卒業)が、BUILDNER Architecture Competitionで1等と学生賞をダブル受賞

コンペの概要

テーマ:CHILDREN’S HOSPICE: Home for the Terminally ill
子供のための療養施設を問われたこのコンペティションでは、建築が人々を助けるツールとしてどのように利用できるかを参加者が探求し、苦しんでいる人々に建築がどのように心理的な安らぎを与えることができるかを実証する機会を提供するものであった。健康デザインの革新を探求するコンセプト・アイデアが求められた。

作品の概要

プロジェクト名称:Symbiosis
応募者:菅澤勇太/青山学院大学総合文化政策学部卒、早稲田大学大学院修士2年(古谷誠章研究室)+屋敷美玖/武蔵野美術大学卒、早稲田大学大学院修士2年(赤坂喜顕・萩原剛研究室)
この作品は都心から車でアクセスできる狭山湖に建つホスピスの提案。森に囲まれた自然公園で、利用者は四季折々の美しい風景や富士山を眺めることができる。この提案は人間・動物・植物の間に境界のない空間を作り出すことを目的としている。空間は流動的で連続するように設計し、用途に応じてスケールが異なるボリューム操作を行っている。建築は周囲の木々を模した柱、森の上に浮かぶ屋根として表現した。

受賞コメント(菅澤勇太さん)

青山学院大学総合文化政策学部では團紀彦ゼミに入り、團紀彦建築設計事務所でインターンを行いました。都市の見方や建築を学び、それらの経験を通じて建築家になることを強く志しました。文系・理系の枠組みを超え、学生だけでなく世界の建築家も応募するコンクールで評価されたことは光栄に存じます。

受賞の意義(團紀彦氏)

BUILDNER Architecture Competition は世界の学生と建築家を対象とした国際コンペティションで年間100万人以上がウェブサイトを閲覧する国際的にも注目を集めている建築のコンクールです。この度本学出身者の菅澤勇太(すがさわゆうた)君と屋敷美玖(やしきみく)さんのチームが日本人で初めてこの権威ある登竜門で1等とBUILDNER学生賞をダブル受賞したことは高く評価できるものと考えます。このコンクールは共通のテーマに対して世界から多数の応募が寄せられ国際的に著名な3名の審査員による厳正な審査が行われるものです。賞については1等、佳作、学生賞、クライアント賞がある中で、過去日本からは早稲田大学から学生賞、東京工業大学からクライアント賞を獲得した先例はありますが、最高賞である1等と学生賞をダブル受賞した例は過去になく快挙であると言えます。第一学歴が建築学科以外の大学の出身者で過去に活躍した日本人の建築家は、東京大学美学科出身の坂倉準三氏や慶應大学出身でハーバード大学で学んだ谷口吉生氏など極めて限られており、この度の菅澤勇太君の受賞は本学部に集う学生たちの多岐にわたる潜在能力の高さを示すものとして、学びの中にある現在の総文生たちに対しても大きな励みと勇気を与えるものと思われます。