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NEWS(地球社会共生学部)

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2023.07.27

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地球社会共生学部 林拓也教授特別ゼミ「サペレ」が、食育イベント「ぼくのわたしのお昼ごはん」を開催

林拓也教授特別ゼミの皆さん

2023年7月1日(土)、地球社会共生学部 林拓也教授特別ゼミ「サペレ」が、調理家電などで有名なメーカー「シロカ株式会社」と、日本語での会話や日本をよく知りたい人に無料で日本語の授業を行う「さくら日本語サークル」との共催で、3年ぶりに食育イベント「ぼくのわたしのお昼ごはん」を対面で開催しました。

サペレとはラテン語で「知る、味わう」のことで、五感を通じ食材に親しむ食育のことも意味します。

この特別ゼミは、社会貢献活動としての食育に関心のある地球社会共生学部の学生有志による活動です。2017年度から活動を開始し、今年度で7年目となります。昨年度からは学部を越えて、コミュニティ人間科学部の学生もメンバーに加わっています。

主に未就学児を対象に、「いただきます」という食べ物に対する感謝などについて学ぶワークショップを本学学生が行い、その後、シロカ株式会社の協力のもと、実際に調理をしながら学んだことをより深める活動を行ってきました。コロナウイルス感染症の影響で一時オンラインでの開催が続いていましたが、今年度はようやく対面での活動を再開することができました。

林拓也教授特別ゼミの皆さん
おにぎり調理実習

今回は「さくら日本語サークル」のメンバーも一緒に、在日外国人を対象に「食を通じて異文化を学ぶ」ことをテーマに、食育イベント「ぼくのわたしのお昼ごはん」を開催しました。

「お昼ごはん」のおかずの特徴、体調が良くない時に食べる「お昼ごはん」、「お昼ごはん」の時に家で飲む飲み物など、それぞれの文化背景によって異なる「お昼ごはん」にまつわるお題を出し合い、皆で考えるワークショップを本学の学生はじめ協働で立案しました。
また、さまざまな具材をビュッフェ形式で自由に取りながら、おにぎり作りにも挑戦しました。

おにぎり調理実習
ワークショップ

中国、台湾、韓国、フランスなどさまざまな国籍の方が参加し、ワークショップでは「中国では体調が良くない時はナマコを食べます!」など、文化ごとの新たな発見も多くありました。また、作ったおにぎりもさまざまでしたが、多くの在日外国人の方は日本の焼きおにぎりの美味しさにあらためて感動していたのが印象的でした。

参加者からは、「楽しかった」という感想のほかに、「普段あまり接点がない日本の大学生たちと交流できて良かった」、「この様なイベントをまた行ってもらいたい」など多くの前向きな意見がありました。

ワークショップ
中野理紗さん(国際政治経済学部 国際政治学科 2015年度卒業)

シロカ株式会社 中野理紗さん(国際政治経済学部 国際政治学科 2015年度卒業)からのコメント

3つの組織による会議をリモートで行っていたため、各人の思いや考えを理解することに苦労しましたが、イベント当日は一人一人の役割分担を明確にさせることで、参加者との交流も深まり、多くの学びや気づきがありました。今回のイベントに集まった学生の皆さんのように、課外活動に積極的に参加することで、いろいろな方と出会い、さまざまな経験を得ることができます。私も在学中はその様な機会をたくさんいただき、ありがたく思いました。学生の皆さんの主体的な姿勢から、シロカ社員も多くの刺激をいただいたと思います。

中野理紗さん(国際政治経済学部 国際政治学科 2015年度卒業)

シロカ株式会社 梶桂輔さん(経営学部 経営学科 2003年度卒業)からのコメント

ホストとゲストのどちらだけが主役となるのではなく、双方で学びあい、体験できるイベントとなったことで、参加した外国人の方々と新たな輪をつくることができました。また、卒業した後も、母校の皆さんと心をひとつにして協働出来たご縁に、感謝しています。同時に学生の皆さんの意欲と志の高さから、逆に刺激をいただきました。学生の皆さんのこれからのご活躍を期待しています。

学生リーダー 若尾希美さん(地球社会共生学部 地球社会共生学科4年)からのコメント

参加する外国人の方々の日本語レベルがわからない中で準備を進めたため、イベント当日に臨機応変に対応することが今まで以上に求められましたが、柔軟な対応力が身に付きました。3つの組織で力をあわせ、ゴールを目指して協働できたことは、大変貴重な体験でした。今回の取り組みで学んだことを今後のイベントの立案や実施の中で生かしていきたいと思います。

さくら日本語サークル 原田健一さん

事後アンケートでも多くの参加者から「楽しかった」という感想が寄せられて、本当に嬉しい限りです。おにぎりという身近なテーマで日本の文化や歴史を学び、実際に作って食べていただけたことは、良い経験になったと思います。日本人との会話も弾んでいましたし、満足度の高いイベントになったのではないでしょうか。今後も日本語学習だけにとどまらず、国際交流を深める場も提供していきたいと思ってやみません。

林拓也教授(地球社会共生学部 地球社会共生学科)からのコメント

卒業しても本学の建学の精神を大切に、この様な社会活動に積極的に参加されているOB・OGの方々の姿を見て、大変嬉しく思います。新たな食育メソッドとして世界中で注目されている「サペレメソッド」を通じて国際交流を深める場を提供できるよう、今後も「サペレ」では幅広く食育活動を行い、青学生らしい社会への貢献を果たしていこうと考えています。現在も参加メンバーを募集しておりますので、関心のある方はご連絡ください。

▼「サペレ」に関するお問い合わせ先
sapere.hayashi.lab@gmail.com
※メール送信の際、「@」を半角に変更してください。

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