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2024.06.12
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【文学研究科】市川周佑さん(史学専攻 博士後期課程3年)が「石橋湛山新人賞」を受賞
市川周佑さん(文学研究科史学専攻 博士後期課程3年)が一般社団法人石橋湛山記念財団「石橋湛山新人賞」を受賞しました。
「石橋湛山新人賞」は、主に人文社会科学系大学院生による、石橋湛山氏の思想(自由主義・民主主義・国際平和主義)に直接・間接的に関わる優秀な研究論文を表彰するものとして、石橋湛山記念財団によって創設されました。同賞は、当該分野における人材育成と研究の深化を支援することを目的とされています。
指導教員の小宮京教授(文学部 史学科)は、「市川さんは自ら資料収集を行い、日本現代史の新境地を開拓しています。その研究が高く評価されたことは慶賀に堪えません。今後も精進を重ね、学界をリードすることを期待します。」とコメントしました。
■研究タイトル
沖縄の国政参加の実現過程
――日米交渉と日本側立法過程から――
■研究概要
本論は、沖縄の国政参加の実現過程を、日米の外交交渉と日本側の立法過程に注目して分析し、アメリカの沖縄統治や沖縄返還過程に迫ろうとしたものです。日米交渉では、国政参加実現をめぐる日米双方の思惑が錯綜し、沖縄代表の「オブザーバー方式」での参加という限定された形での国政参加が合意されたことを指摘しました。日本側の立法過程では、一部の政府関係者や野党が「オブザーバー方式」に反対する一方、完全な形での国政参加には違憲論が存在したため、与野党交渉、自民党内の議論がまとまらず、国政参加の実現が遷延したことを明らかにしました。

市川周佑さん(文学研究科 史学専攻 博士後期課程3年)からのコメント
このたびは石橋湛山新人賞という名誉ある賞をいただき、大変嬉しく思います。選考してくださった先生方、一般財団法人石橋湛山記念財団の皆さまに改めて御礼申し上げます。
私はこれまで、佐藤栄作政権期の日本政治を研究していました。その間、青山学院大学の手厚い研究支援があり、研究に専念することができました。また、指導教員の小宮先生をはじめ、研究科・専攻を越え、多くの先生方からご指導いただいていることは、研究を進める大きな力となっております。このようなご支援、ご指導に心より感謝申し上げます。 今回の受賞を励みとして、一層研究に取り組んでまいります。
