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尾形周平さんが、「学生講演賞」を受賞

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2018.1.15

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尾形周平さんが、「学生講演賞」を受賞

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尾形周平さん(理工学研究科理工学専攻化学コース博士後期課程2年・長谷川美貴研究室)が、2017年9月16日~2017年9月18日、北海道大学(於:北海道札幌市)で開催された「錯体化学会第67回討論会」で「学生講演賞」を受賞しました。
同賞は、44名の学生による口頭発表の中で、複数の審査員によって採点され高得点である9名に贈られました。

尾形さんの研究発表題目は、「Stabilized lanthanide fluorophore for a wide pH range」です。

有機分子と金属で成り立つ化合物は、錯体と呼ばれます。長谷川研究室では、金属にレアアースを用いたレアアース錯体*の研究に取り組んでいます。レアアース錯体は、紫外線を当てることで可視光から近赤外光までの広い領域に発光します。その発光は、水中で失活しやすいことが知られており、水中で強く光るレアアース錯体の開発が注目されています。

本研究で尾形さんは、水に溶ける新しいレアアース錯体を開発しました。さらに開発された錯体は、水中で光るだけではなく、酸性(pH2.6)から塩基性(pH9.7)**の広い領域で光機能を保持することが分かり、世界的にも類がない系の確立に成功しました。

尾形さんの研究発表は、水中での発光機構の解明およびプレゼンテーションの内容や質疑応答の態度が評価され、「学生講演賞」にふさわしいと認められ、今後の産業界での用途開発が期待されています。

  • *レアアース錯体・・・

    レアアース錯体は、レアアース(希土類)と有機分子を配位結合させた物質。地球上の存在量が希少である金属、社会的な需要が多く供給が追いつかないような金属などがレアアースとして扱われる。

  • **酸性と塩基性・・・

    水の中で電離している水素イオン濃度(pH)によって決められる指標のこと。例えば、酢やレモン汁はpH2-3程度の酸性であり、漂白剤はpH10-11程度の塩基性である。