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EVENT(学外講座)

SCHEDULED

2024.06.29 - 2024.07.20

TITLE

【相模原キャンパス公開講座】極限環境のサイエンス-宇宙・深海・細胞内をめぐる冒険

講座概要

対面形式
2024/6/29 ~ 7/20 毎土曜日 10:30~12:00(初回のみ12:10)

我々は常温、大気圧の環境で暮らしていますが、宇宙空間は微小重力かつ高真空であり、深海は超高圧という全く異なる環境です。また、生物の細胞内ではナノメートルサイズの分子が生命現象を支えています。本講座では、宇宙、深海、細胞内という「極限環境」における営みを探るサイエンスとテクノロジーについて、本学理工学部屈指のトップ研究者達が分かりやすく紹介します。

講座申し込み

第1回 2024/6/29(土)宇宙で起こる高エネルギー天体現象の解明を目指して

理工学部 物理科学科 教授
山崎 了[YAMAZAKI Ryo]

宇宙では様々な天体現象が発生します。その中でも近年、精力的に研究されているのが、超新星爆発、ガンマ線バースト、連星中性子星の合体などといった高エネルギー天体現象です。
これらはどんな天体現象で、どのようにして発生するのかについて説明します。また、これらの天体現象と、地球に降り注ぐ宇宙線、地球に存在する様々な元素などの関係について説明します。さらに、これらの天体現象を大型レーザーを用いた地上実験で再現しようとする試みについて紹介します。

<プロフィール>
青山学院大学 理工学部 物理科学科 教授
山崎 了[YAMAZAKI Ryo]
京都大学大学院理学研究科博士課程修了。2004年3月、同大学、博士(理学)の学位を取得。大阪大学にて学術振興会特別研究員、広島大学大学院理学研究科助教を経て、2010年4月より青山学院大学理工学部准教授、2018年4月より同教授。専門分野は高エネルギー宇宙物理学。

第2回 2024/7/6(土)学生主体の超小型衛星開発: 速報実証衛星 ARICA-2

理工学部 物理科学科 教授
坂本 貴紀[Sakamoto Takanori]

現在、学生主体で開発が進んでいる、速報実証衛星 ARICA-2 の開発現場の様子を中心に、青学で超小型衛星開発をはじめたきっかけや衛星を作るというプロセス、そして、将来への展望などを本講義ではお話します。人工衛星というと、非常に長い年月と高額な費用がかかるものと思われていますが、2018年から青学でスタートさせた超小型衛星は開発から打ち上げまで約3-4年、そして、開発費も大学の1研究室で賄える範囲で製作できます。2021年に開発完了した最初の 10 cm 角の超小型衛星 ARICA (AGU Remote Innovative Cubesat Alert system) は、ガンマ線バーストと呼ばれる突発天体の速報を主目的とし、 2021年に JAXA のイプシロンロケットによって無事打ち上げられました。学生が主体となって、衛星のハードウェア開発からシステム作りまで行い、何とか衛星という形にまとめ挙げました。しかし、残念な事に ARICA との通信に成功できていないという状況が続いています。そこで、ARICA に続く2号機として、ARICA-2 衛星の開発を 2022年度に開始しました。ARICA-2 の主目的は ARICA と全く同じですが、大きさは、ARICA の 2倍の大きさをもち、ARICA からの様々な改良点があります。大学という毎年、学生の入れ替わりがあるという環境の中で進める衛星開発の難しい点などについてもお話できたらと考えています。

<プロフィール>
青山学院大学 理工学部 物理科学科 教授
坂本 貴紀[Sakamoto Takanori]
2004年に東工大で博士の学位を取得後、8年間、NASA ゴダードスペースフライトセンターにて博士研究員。2012年に青山学院大学に助手として着任。2017年に准教授、2021年より教授。専門は X線・ガンマ線天文学。

第3回 2024/7/13(土)細胞の中で働く小さなタンパク質分子機械

理工学部 物理科学科 教授
富重 道雄 [Michio Tomishige]

私たちの体は、0.02ミリ程度の目に見えない小さな細胞が集まってできています。これらの細胞の中では、たくさんの小さな分子が働いています。体に必要なものを合成する分子、できたものを目的地まで運ぶ分子、いらないものを排除する分子、といったように数千種類の分子が仕事を分担して行っています。その分子(タンパク質)の大きさは数ナノメートル(1ミリの100万分の1)程度しかありません。またナノメートルの世界では、すべての分子は止まることなく、常にはげしく揺り動かされています。そのようなゆらぐ環境の中で、タンパク質分子は私たちの身近にある機械よりもむしろ効率的に仕事をこなしています。本講義では、私の研究対象である二本足で歩いて荷物を運ぶタンパク質の仕組みについて紹介しながら、生命活動をささえる分子の役割について想像を深めていければと思います。

<プロフィール>
青山学院大学 理工学部 物理科学科 教授
富重 道雄 [Michio Tomishige]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。その後、カリフォルニア大学サンフランシスコ校博士研究員、東京大学大学院工学系研究科准教授を経て、現在は青山学院大学理工学部物理科学科教授。専門は生物物理学、一分子生物学、細胞生物学。

第4回 2024/7/20(土)酵母菌ゲノムから探る深海生物の謎

理工学部 化学・生命科学科 教授 
阿部 文快[ABE Fumiyoshi]

青山学院大学の教員になる前、私は海洋研究開発機構(JAMSTEC)で研究者としての道を歩み始めました。JAMSTECは、地球規模で海洋や深海の探査を担う世界有数の研究機関です。私はしんかい2000やしんかい6500に乗船し、何度か潜航調査に参加しました。深海底で目にした光景は驚くべきものでした。何百気圧もの超高水圧に耐える生物が、元気に泳いでいたのです。「彼らはどうしてこんな極限環境で生き延びられるのだろう?」という素朴な疑問から始まった研究が今も続いています。私の専門は酵母菌の遺伝子機能の解明ですが、深海からも酵母菌を採取することができました。本講義では、酵母研究を通して、深海生物が超高水圧下でどのように生き延びるかについて紹介します。

<プロフィール>
青山学院大学 理工学部化学・生命科学科 教授
阿部 文快[ABE Fumiyoshi]
1989年東北大学理学部生物学科卒業/1994年東北大学大学院理学研究科博士後期課程生物学専攻修了/1994年海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構)研究員/2003年海洋研究開発機構・極限環境生物フロンティア研究システムグループリーダー/2004年ジョンズホプキンス大学生物学部客員研究員/2007年横浜市立大学大学院国際総合科学研究科客員教授/2010年青山学院大学理工学部化学・生命科学科准教授/2015年同教授/2022年青山学院大学理工学部ライフサイエンス研究センター・センター長、現在に至る。

講座申し込み

申込期間 2024年6月1日(土)~14日(金)
受講料 1,300円
申込方法 相模原キャンパスの公開講座は、相模原市・座間市と共催で、市民大学青山学院大学コースとして実施しています。以下の市民大学ウェブサイトで申込方法をご確認の上、お申し込みください。なお、 受講者多数の場合は抽選を行う場合がありますのであらかじめご了承ください。
注意事項 (1)諸事情により講義題目・内容・講師・実施教室等に変更が生じる場合があります。
(2)講座は4回の講義で構成されております。1回だけの参加等はご遠慮ください。
(3)本学では駐車場・駐輪場のご用意がありません。車輛でのご来校はご遠慮願います。
(4)校舎内での喫煙、および教室内の飲食は禁止しております。ご理解のほどお願いします。
(5)講義途中の伝言・電話等による呼び出しは一切受け付けておりません。教室内での携帯電話等のご使用もお控えください。
(6)諸事情によりやむを得ず休講する場合がありますのでご了解ください。休講に関するお知らせはウェブサイトあるいは下記お問い合わせ先にてご確認ください。
(7)講師や他の受講生等に迷惑をかける行為や係員の指示に従わない場合は受講をお断りすることがあります。
(8)受講生の個人情報は本学の「学校法人青山学院個人情報保護に関する規則」に基づき、適切な対応に努めます。
(9)オンライン配信を選択した場合、安定した通信環境のご用意をお願いします。
申込期間 2024年6月1日(土)~14日(金)
受講料 1,300円
申込方法 相模原キャンパスの公開講座は、相模原市・座間市と共催で、市民大学青山学院大学コースとして実施しています。以下の市民大学ウェブサイトで申込方法をご確認の上、お申し込みください。なお、 受講者多数の場合は抽選を行う場合がありますのであらかじめご了承ください。
注意事項 (1)諸事情により講義題目・内容・講師・実施教室等に変更が生じる場合があります。
(2)講座は4回の講義で構成されております。1回だけの参加等はご遠慮ください。
(3)本学では駐車場・駐輪場のご用意がありません。車輛でのご来校はご遠慮願います。
(4)校舎内での喫煙、および教室内の飲食は禁止しております。ご理解のほどお願いします。
(5)講義途中の伝言・電話等による呼び出しは一切受け付けておりません。教室内での携帯電話等のご使用もお控えください。
(6)諸事情によりやむを得ず休講する場合がありますのでご了解ください。休講に関するお知らせはウェブサイトあるいは下記お問い合わせ先にてご確認ください。
(7)講師や他の受講生等に迷惑をかける行為や係員の指示に従わない場合は受講をお断りすることがあります。
(8)受講生の個人情報は本学の「学校法人青山学院個人情報保護に関する規則」に基づき、適切な対応に努めます。
(9)オンライン配信を選択した場合、安定した通信環境のご用意をお願いします。

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