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EVENT(学外講座)

SCHEDULED

2025.09.27 - 2025.10.25

TITLE

【青山キャンパス公開講座】誰もが輝くバリアフリーな社会を目指して~障がい当事者を取り巻く社会の現状~

講座概要

対面またはオンライン配信
2025/09/27 ~ 10/25 毎土曜日 11:00~12:30(初回のみ12:40)

「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(いわゆる障害者差別解消法)」が2016年に施行(2024年に一部改正)されたことで、障がいの有無に関わらず誰もが輝けるバリアフリーな社会の推進がより一層求められている。そこで、障がい者支援に携わる支援者の視点から、障がい児・者のバリアは何か、社会の変化や学びの多様性についてお話しする。

講座申し込み

第1回 2025/09/27(土)障がい者支援と社会の変化

社会情報学部 教授
長橋 透 [NAGAHASHI Toru]

<プロフィール>
青山学院大学社会情報学部社会情報学科 教授
長橋 透 [NAGAHASHI Toru]

第2回 2025/10/4(土)体の多様性~身体障がい~

障がい学生支援センター 助手
長谷川 大也 [HASEGAWA Hiroya]

令和6年度障害者白書によると、日本には身体障がいのある人が約436万人いる。これは人口1000人あたりの人数でみると34人となる。身体障がいには、目が見えない・見えにくい視覚障がいの人、耳が聞こえない・聞こえにくい聴覚障がいの人、心臓や呼吸器など体の内部に障がいがある内部障がいの人、身体の体幹や機能に障がいがある肢体不自由の人が含まれる。障がいの程度や状況には個人差があり、それぞれにあった支援方法や配慮内容を考える必要がある。性別や国籍、文化の違いなどのさまざまな要素が複雑に絡み合うことで、彼らがもつ背景はさらに多様化していく。
本講座では、身体障がいの概要をお話し、参加者と一緒に実生活で使える支援方法を考える。また、視覚障がいのある講師が自身の経験を交えてお話しすることで、多様な背景をもつ人々が共生することのできる社会とはどのような社会なのか、参加者が自ら考える機会を提供する。

<プロフィール>
青山学院大学 障がい学生支援センター 助手
長谷川 大也 [HASEGAWA Hiroya]
1996年茨城県つくば市生まれ。筑波大学人間学群障害科学類卒業、同大学院人間総合科学研究科障害科学専攻修了。2021年4月から現職。臨床発達心理士。自身も視覚障がい(弱視)の当事者である。専門は特別支援教育、当事者研究で、とくに通常学級に在籍している障がいのある子どもの支援に関心がある。学生時代から聴覚障がい学生支援(主としてPC要約筆記)や視覚障がい学生支援、発達障がい学生支援などに携わった経験を活かし、本学で障がいのある学生を支援する学生サポーターの養成・育成を担当している。また今年度から「ジェンダー×障がい」をテーマとしたアドバイザー・グループを展開し、学生たちとジェンダーや障がいに関する諸問題について学びあったりそれらの交差性を考えたりしている。

第3回 2025/10/11(土)こころや発達の問題ってなんだろう?

障がい学生支援センター 助手
井上 智博 [INOUE Tomohiro]

“こころの問題”や“発達の問題”というのは、芸能人が自身の病気を発表したり、テレビ番組だけではなく、SNSなどで見かけることが多くなっているトピックの一つとなっている。認知度が高まり、言葉にされやすくなったことで理解されやすくなったなどポジティブな影響がある一方、誤った理解や偏見など、ネガティブな影響もある。いま一度、精神障がい、発達障がい、その他心理的要因が伴う直接的、間接的な困難や問題について概観・話題提供をする。「こころや発達の問題ってなんだろうか?」ということを改めて考える機会としたい。また、その支援や配慮についても概観し、そうした問題や困難を抱える当事者やその家族を含めた関係者などの立場について考え、問題による困難さの軽減や解消に向けての考え方について、参加者とともに考える機会となるような内容を提供する。

<プロフィール>
青山学院大学相模原キャンパス障がい学生支援センター 助手
井上 智博 [INOUE Tomohiro]
中学校、高校でのスクールカウンセリング、大学での学生相談など、教育領域での臨床活動の他、保健所やNPO法人にてひきこもり支援を中心とした福祉領域での臨床活動を行なってきた。個別のカウンセリングの他に、家族カウンセリングや訪問支援、他の専門家へのコンサルテーションなど、様々な形で支援を行ってきた。2014年10月から青山学院大学相模原キャンパス障がい学生支援センターに着任し、主に精神障がい、発達障がいの学生やその家族の支援や学内のコーディネーション業務に携わっている。

第4回 2025/10/18(土)子どもたちとと共に歩む地域づくり:発達障害の子どもたちの可能性を引き出す支援

NPO法人子育て応援隊むぎぐみ 副理事長
株式会社こうゆう 執行役員
喜多見 学 [KITAMI Manabu]

<プロフィール>
NPO法人子育て応援隊むぎぐみ 副理事長
株式会社こうゆう 執行役員
喜多見 学 [KITAMI Manabu]

第5回 2025/10/25(土)大学でこそ叶える,学び方の多様性

教育人間科学部心理学科 准教授
森脇 愛子 [MORIWAKI Aiko]

社会のバリアには、物理的なバリア、心や意識のバリアだけではなく“文化や情報のバリア”も含まれます。例えば、日常的な習慣や振舞い方など世間の当たり前とされる慣習・風習・暗黙ルールが誰かの参加や活動を制限したり、融通の利かない情報の発信/受信手段などもそれに当たります。これを子どもたち若者たちの社会(=学校・授業)に置き換えると、教室の机並び、座り方、話の聞き方、ノートの取り方、試験勉強,評価のされ方・・・私たちの頭のなかにほぼ共通して浮かぶイメージと「そういうものでしょ」という自然なメッセージが時にバリアになることもあるのです。障がいなど多様な背景のある人たちを包括する、多様な学びとは・・・?
いま、全国の大学では、障害学生支援の視点を通して、学び方・教え方・そして環境の在り方についての議論が始まっています。大学から叶えていく“多様な学び”の未来に向けて、みなさんと一緒に考えたいと思います。

<プロフィール>
青山学院大学 教育人間科学部心理学科 准教授
森脇 愛子 [MORIWAKI Aiko]
東京学芸大学大学院博士課程修了。国立精神・神経医療研究センター研究員、東京大学先端科学技術研究センター研究員などを経て、2020年4月より青山学院大学教育人間科学部心理学科准教授。専門分野は臨床発達心理学で、主に障害のある子どもとその家族、学校教員や医療・福祉などの支援者への支援について研究・臨床活動を行っている。主な著書は「自閉スペクトラム バディ・システムスタートブック」(学苑社,2018)。公認心理師、臨床発達心理士。

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