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2018.03.27

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2017年度学位授与式を挙行しました

2017年度学位授与式を挙行しました

2018年3月24日(土)、青山キャンパスの青山学院記念館にて、2017年度学位授与式が執り行われ、4240人の卒業生(学部3760人、大学院480人) が新しい門出を迎えました。快晴に恵まれ、桜咲く青空のもと、新たな門出を祝う卒業生や保護者などでキャンパスは賑わいました。式では、三木義一学長より、学位記の授与と告辞が述べられ、来賓の方々から祝辞が述べられました。

三木義一学長の式辞

卒業生のみなさんへ(学部)

卒業お祝いの言葉
皆さん、ご卒業おめでとうございます。 
皆さんの新たな門出に対し、青山学院大学を代表して、心からのお祝いを申し上げるとともに、皆さんを支えてこられたご家族・ご友人の方々に、心よりお慶びを申し上げます。また、皆さんを指導して下さった先生方、その勉学や生活に必要な様々な支援を与えて下さった職員の方々にも、御礼を申し上げたいと思います。

独自の分野でトップになろう。
これから卒業生の皆さんの多くは、就職をされ、仕事に従事されます。今、皆さんはその仕事に燃えようとされていると思います。仕事はとても大事ですから、皆さんの活躍を期待していますし、皆さんは一生懸命努力されると思いますが、みんなと同じ仕事をしている限りは、また誰もができる仕事をしている限りは、どんなに力があっても、なかなか目立ちません。仮にそういう仕事でトップになったとしても、そういう仕事はすぐにAIに置き換えられてしまいそうです。先日もある市役所で職員が50時間かかっていた仕事をAIに置き換える実験をしたら、わずか数十秒でできてしまったそうです。劇的な変化がすでに始まっています。ですから、皆さんは、他の人ができない、他の人がやれない、AIでは対応できない独自の領域で自分の能力を伸ばし、自分がそこのトップになるようにしてください。他の人が見いだしていない重要な領域を探すのは大変ですが、見つけることができれば、その領域では頭角を表しやすいし、必要な人材として認められることは明らかです。
私もそうしてきました。法律学でも、私の若い頃は超マイナーであった税法という領域を専攻したのも、民法や刑法のような誰でもがやる領域を研究した場合には、私のような私学出身者は東大の権威の中で埋もれてしまうことは明らかだったからです。ですから、普通の人が選ばない税法を専攻し、しかも、税法の中でもマイナーな酒税法から始め、だれも知らない世界に入ることができたように思います。そのおかげで、いろいろな人から重宝がられ、この世界で生き延びることができました。是非、皆さんも、皆さんのお仕事の中で、誰もやっていない重要な部分を発見し、そこで一工夫して、ご自分のものにしてください。それが皆さんの自信になり、皆さんの能力をさらに発揮させてくれるはずです。

皆さんが卒業された各学部の学部長先生からも一言いただいております。

伊達直之文学部長代行

社会というステージで、自由の重みと歓びを実感して生きてください。

小田光宏教育人間科学部長

さまざまな知識と技術を身につけることこそが,自由につながる道と信じます。

中村まづる経済学部長

経済学を通じて培った総合的な考え方を、これからの社会に役立ててください。

大石泰彦法学部長

卒業おめでとう。みなさんのご健勝とご活躍をお祈りいたします。

三村優美子経営学部長

青山キャンパスでの出会いを人生の宝として大切にしてください。

内田達也国際政治経済学部長

世界の人々に心を開き、彼らと知恵を交換し、協働して社会に価値をもたらしてください。

堀内正博総合文化政策学部長

総合文化政策学部で学んだことを生かして、creativeな人生を過ごしてください。Create Your Adventure!

稲積宏誠社会情報学部長

これからは、自分に対して厳しいことや耳の痛いことを言ってくれる人のことを特に大切にしていきましょう。

長 秀雄理工学部長代行

理工学部で育てた夢を胸に豊かな人生をお送りください。

以上の暖かいメッセージをいただいております。

結語
ところで、青学TVを皆さんはご存じですか。昨年9月から大学広報の新しい試みとして動画で最新情報を提供しています。卒業後も、このTVで後輩の学生たちの努力等を確認され、先輩として後輩たちの目標となる存在になってください。
最後に、皆さんは今日学位記を受け取ります。この学位記は10年後、20年後あるいは50年後のみなさんに再び見られることがあるかもしれません。引っ越しなどの大事なときに、しまっておいたこの学位記を発見して、この学位授与式を思い出してくれるかもしれません。50年後にこの学位授与式を思い出してくれている、50年後の皆さんが、幸せな皆さんであることを心から祈念して、私の式辞といたします。本日はまことにおめでとうございました。