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2010.04.01

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理工学部化学・生命科学科 重里研究室の研究課題が、京都大学化学研究所「化学関連分野の深化・連携を基軸とする先端・学際研究拠点」に採択されました

理工学部化学・生命科学科 重里研究室の研究課題が、京都大学化学研究所「化学関連分野の深化・連携を基軸とする先端・学際研究拠点」の共同利用・共同研究課題に採択されました。採択された研究課題は、白金ナノ粒子を担持させ可視光応答性を向上させた酸化タングステン光触媒薄膜の化学反応過程の解析に関するものです。
重里研究室では可視光応答性を持つ酸化タングステン光触媒に早くから注目し、気相での薄膜合成プロセスの開発に成功しました。また、薄膜成長初期過程の島形成に注目することでナノサイズの白金粒子を助触媒としてそれらの薄膜表面に分散させて担持し、光触媒活性度を向上させることに成功しました。これらの研究成果は、第34回(2009)日本セラミックス協会学術写真賞の最優秀賞を受賞し、第6回透明酸化物薄膜に関する国際会議(TOEO-6)での発表はBest Posterにも選ばれています。

今回、京都大学化学研究所(所長:時任宣博教授)がこの研究の意義を高く評価し、同研究所の施設である固体NMRを用いた反応機構の解明を目的とした共同研究課題に採択されることに決まりました。この共同研究は、2008年度に本学が採択された「組織的な大学院教育推進プログラム(大学院GP)」の実践応用力強化プログラム(他研究機関との共同研究)の一環として、複数の大学院生も参加して推進していきます。

白金(Pt)のナノ粒子を助触媒として担持した、可視光応答型酸化タングステン(WO3)光触媒の透過型電子顕微鏡像、Ptナノ粒子により光触媒活性が向上する。(1nmは100万分の1mm)

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