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2011.01.26

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第7回神奈川産学チャレンジプログラムにおいて、本学の2チームが「最優秀賞」を受賞しました

第7回神奈川産学チャレンジプログラムにおいて、社会情報学部3年の佐藤沙織さんと大野えみさんのチーム、理工学研究科博士前期課程1年の酒井大樹さん、辻野幹実さん、徐若安さんの2つのチームが、「最優秀賞」を受賞しました。

神奈川産学チャレンジプログラムは、神奈川経済同友会が、「問題解決能力の高い人材」を育成することを目的に実施している「課題解決型研究コンペ」で、神奈川県内の大学生を対象に2004年から行われているものです。そして、このコンペは「実社会での問題解決能力を養う」という観点から、企業が実際に抱える経営課題に対し、学生チームが実践的な解決策をレポートとプレゼンテーションで提示するというものです。今年度は、32社が提示した45テーマに対し、231チーム834名が参加。最優秀チームが20チーム、優秀チームが45チーム選出されました。

佐藤沙織さんらのチームは、(株)横浜ロイヤルパークホテルが提示した「今後取り組むCSR活動について」というテーマについてレポートを行い、酒井大樹さんらのチームは、(株)バンテックが提示した「競合する会社同士が手を組み、物流の効率化・コスト削減を目的とした共同配送の可能性を探る」についてレポートを行いました。

佐藤沙織さんらのチームは、論旨の展開の明確さ、実現性の高い提案であること、プレゼンテーションの質の高さ等が、酒井大樹さんらのチームは、論理的なプレゼンテーション内容や斬新な提案手法等が評価され、「最優秀賞」の受賞に至りました。2010年12月14日(火)に表彰式が行われました。
なお、各チームのレポートの概要は下記のとおりです。

 【 佐藤沙織さんらのチームレポート概要 】

 

選択テーマ: (株)横浜ロイヤルパークホテル「今後取り組むCSR活動について」

現在、ホテルのCSR活動の主流は、例えば、使い捨てスリッパの廃止等、「利用者に協力を求めるもの」である。しかしながら、今回は「利用者が意識することなく現在の社会問題の解決に貢献できる」ことをレポート。
米粉を使ったパン、麺類、スイーツをホテルの食事で提供することにより、日本の米の消費量を増やし、食料自給率向上に貢献することを提案。あわせて米は、自然耕*(耕さない田んぼ)で採れたものを使用することで環境にも配慮できることを示しました。また、稼働率の低いベビーシッタールームを託児所にすることで、待機児童の問題、ひいては少子化問題に貢献できることを提示し、これまでホテルが行ってきたCSR活動とは異なるCSR活動を打ち出しました。

*自然耕米とは・・・自然耕だと大地に根を深く張るため、ミネラルを多く吸収し、栄養価が高い。また、稲刈り後、わらを地表に散乱させるため、緑藻類が繁殖し、光合成が行われる。これにより、二酸化炭素が削減される。自然耕は、空気・土・水の浄化につながり、環境改善に役立つ。

 

 【 酒井大樹さんらのチームレポート概要 】

 

選択テーマ: (株)バンテック「競合する会社同士が手を組み、物流の効率化・コスト削減を目的とした共同配送の可能性を探る」

物流の効率化、コスト削減を目的とした共同配送の今後の可能性等についてレポート。
現在、商品の物流過程の改善が進められている中で、競合企業での共同配送が注目されていますが、共同配送のメリットは、業界ごとに異なるはずです。そのため、ひとつひとつの業界ごとに共同配送のメリットをテキストマイニングという手法を使って分析し、共同配送に適する業界を提示しました。さらに業界内で共同配送に最も効果を発揮する企業ペアの発見手法も提案しました。なお、共同配送に適した業界として、スポーツ用品業界を提言しました。