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2015.03.31

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「ISEM2014」において、山下晃史さん(理工・博士前2年)と朝原誠助教(理工・機械創造工)が「The Excellent Oral Presentation Award」、横山瑛紀さん(理工・博士前1年)が「The Excellent Poster Presentation Award」を受賞

2014年11月12日(水)~14日(金)、ザ・ルイガンズ(於:福岡県福岡市)で開催された火薬学会主催の「The 5th International Symposium on Energetic Materials and their Applications(第5回国際エネルギー物質とその応用シンポジウム2014、略称:5th ISEM2014)において、山下晃史さん(理工学研究科機械創造コース 博士前期課程2年)と朝原誠助教(理工学部機械創造工学科)が「The Excellent Oral Presentation Award」、横山瑛紀さん(同研究科同コース 同課程1年)が「The Excellent Poster Presentation Award」を受賞しました。
2002年から3年に1度開催され、今回で5回目を迎える同シンポジウムは、エネルギー物質とそれを用いた応用技術に関する研究を行っている研究者が、研究成果を発表するために世界中から集う国際会議です。

山下さんが口頭で発表した研究タイトルは「Study on Auto-Ignition Mechanism of High Pressure Hydrogen Jet into a Tube Using a Plunger System(プランジャシステムを用いた管における高圧水素噴流の自着火機構の研究)」、横山さんがポスター発表を行った研究タイトルは「Numerical Study on Three-Dimensional Flow Effect of Auto-Ignition Induced by High Pressure Hydrogen Jet in a Rectangular Tube(矩形管内での高圧水素噴流により生じた自着火の3次元流効果に関する数値解析による研究)」で、配管を通して高圧水素を放出するときの管内でおこる着火現象を山下さんは実験により、横山さんは数値解析によって明らかにしました。
山下さんと横山さんの研究は、燃料電池自動車等の普及のために水素供給インフラとして設置が進められている「水素ステーション」において、高圧水素を放出する際に起こり得る爆発事故の防止につながるものであり、今後、水素ステーションの設置を進めていくにあたり、非常に参考になる解析データを示しました。

朝原助教の口頭発表タイトルは「Numerical Simulation of Ignition Mechanism from Shock Focusing Reflector into H2-O2 mixture(H2-O2混合気中における衝撃波収束反射板による着火機構の数値解析)」で、水素と酸素が入った容器内に設置した反射板で衝撃波を収束させることで着火させる仕組みを数値解析によって解き明かしました。朝原助教の研究は、衝撃波の強さと反射壁の形状を変化させて着火する条件を明確に示したことにより、弱い衝撃波で着火する効率の良い航空機エンジン等への応用が期待されています。

同シンポジウムでは、60件の口頭発表と47件のポスター発表が行われ、複数の審査員による採点の結果、発表内容や発表のわかりやすさ等において、一定の基準以上の高得点を獲得した研究に「The Excellent Oral Presentation Award」と「The Excellent Poster Presentation Award」がおくられました。